見出し画像

そこに、いたんだね

やっと "君"を見つけた


と、思った。


何もわからない世界で、ありきたりな"すき"だけが頭に残って、私は天井席で泣いていた。







出会わなくてもよかった

寧ろ私がここまで、こうやって文字を並べてしまうほどに惹かれるひとが現れるなんて、すっげ~~~悔しいな。だからと言って、出会いたくなかったは嘘になるから、ここで正しいのは"出会わなくてもよかった"だ。

別に、君がいなくても生きていける
だからこそ 離れたくなかったお話。

9/6 SEVENTEENの東京ドーム公演 1日目に参戦した私。
私の立場で、この日に綴る言葉は、
誰かにとっての地雷で 不快なものなのかもしれないけど
見たくないひとは、どうか見ないで、
読んだ上で否定したくても、どうか放っておいて
欲しいのです。











世界最後の夜




「SEVENTEENのジェントルマン、ジョシュアです。」

ちょっと照れながら、それでいて、マジで思ってそうな顔で、君は自己紹介しなかった。

私はこの東京ドーム公演でSEVENTEENから離れるという選択はせずとも、13分の1で君を選ぶなんて馬鹿みたいだから 辞めようと思っていた。
所謂ペン卒、担降り、なんて言われるもの。
だから、最後だから、肩身狭くて周りの視線が怖くて下ばっかり向いちゃうけど 君のうちわで 君のアクスタで 君のトレカで 君の色で 君がすきだったことを無駄にアピールして、気を張った。朝からとても胃が痛かった。

君の自己紹介は、普通だった。うん、とても普通に、遠い昔のコンサート映像で見たことあるようなもので。
ああでも、顔怖、私はたぶん声に出ていた、「かお、こわ」って。
気を張っているのはもしかして、私だけじゃない?
君も?
東京ドームでライブをする、という君のお仕事は
そんな顔をさせてしまうほど大きいものになってる?
どうして?
君は、どうして、罪人のような顔で、笑うの?




世界最後の夜が、君の表情ひとつで揺らぐ。




その後に続くホシくんの不発ホランヘがかわいくて、
次に君のことを考えた時間は、パランケビだった。ごめん、私はSEVENTEEN、全員すき。








遠い未来で




最後って言ってるのに、未来の話をされて、困った、どうしたものか。
私はJapanese ver. をあまり聴いてこなかったけれど、パランケビの歌詞ってすごくて、韓国語だろうが日本語だろうが意味が割と合致していてすき。

君を待つ僕がまるで風車のようだ、と歌っている中に

「風は冷たくないかい?」
すれ違う人々がそれだけで過ぎ去ってく
どうせ忘れてしまうのに
僕はそう 君の方から吹いてくる風みたいに思えて

Pinwheel (Japanese ver.)より

と、ある。ドギョムちゃんと君のパート。
あんまり日本語歌詞を知らなかった私が、すんなりと受け入れてしまったパート。


素直に、正直に、私だと思った。わらってほしい。
君を想う私のようだと思ったから、涙が止まらなかった。
わらって、ほしい。




私はこの1ヶ月 君が何かアクションを起こすのを待っていたし、たくさんのCaratが君に(もちろん、同時に事務所に)何かしらの答えを求めていた。
そして、待っている間にあまりにもたくさんの罵倒を目にした。たくさん叩かれて、君もきっといろんな意見を見たでしょうね。
でもね、私、周りの言葉に対しての怒りや悲しみはそんなになかったんだ。
とんでもない言葉遣いの投稿や煽るようなデモがされていたその間も、そのことに関する何かじゃなくても、ただのインスタの投稿やウィバスでいいから来て欲しいなんて、私が待っていたのはいつもの君だった。そう気づいたとき、自分が凄く惨めで滑稽だったから、くるしかった。
まるで風車。風を待つことしかできないし、待ち続けることだけができる。



君が巻き起こす弱く冷たい風を、誰かは避けるかもしれないけど、私は待とうとしていた。
どこへ巡り巡っても、結局SEVENTEENという場所に戻ってくるひとだと信じたかったのかもしれない。
パランケビを歌う君は、痛々しかった。パランケビを聴く私は、酷い泣き顔をしていた、と思う。
そして、君がこの公演にある程度の覚悟を持って臨んでることを確信した。




遠い未来を歌うなんて ずるい。




涙でぐちゃぐちゃなまま、バキラで跳んで、
スンチョルのパートをやってのけるミンギュちゃんにめちゃくちゃヒポチを感じてド肝抜かれたのを覚えている。


あ、すんちょる、このひとの話も少ししておかないといけない、
てことで。








SAY THE NAME !




 


SEVENTEEN。

大切な 大切な なまえ。
13人が一緒にSEVENTEENと名乗るには、誰かの掛け声が必要で、それはリーダーの役割。
車椅子に乗る、松葉杖で歩く、でも声はよく通る、統括リーダーが、東京ドームにはいた。
いたんだなあ、見てたんだなあ。知ってたのに、改めて嬉しかったなあ。
とてもとても、とっても心強かった。私にとってのエスクプスは、SEVENTEENにとってのエスクプスだから。

実は君よりもエスクプスを信じている。君の言葉より、エスクプスの言葉の方がよく覚えていたりする。イコール、エスクプス-スンチョルが、炎上中の君のウィバス投稿へ送った「보고싶구나~」を、心から 信じている。そーゆーこと。





脱線。

クパンが夫婦と呼ばれる、ジスハンがカップルだと比喩される、その中でエスクプス×ジョシュアにスポットが当たることはあまりない。ケミに対して考察なんて難しいことはできない(彼らはアイドルだから)けど、ふたりがもし出会わなかったとしても互いの人生に影響はなさそう。でも、出会ったからにはとても大切にしてるように見える。言葉や扱いが雑になるほど気を許してそうなところ、すごくすき。私は君のアイドル性に惹かれながら、スンチョルといると出てくる本来の君のこともすきだったのかもしれないな~なんて思う。
どんなコンテンツでも、ちょっとフォーカスされなくなったら携帯いじる姿とか、全力で面白いことするクセにはやく退勤したがる姿を見ると"みつけた"と感じるのと同じで。

そしてこれはジョンハンさんがいることによってもっとエスカレートする。お願いずっといっしょにいて。

脱線おわりっ






ねえスンチョルさん、

いてくれてありがとう。
勝手だけど、いつもありがとう。
Caratのリーダーだと胸を張ってくれてありがとう。

"君"を守っていてくれてありがとう。

13人が揃う難しさなんてSEVENTEENの前では通用していなかった。
立てないステージにも国を越えてやってくるつよさに、また未来を見せられた気がして、たくさんたくさん笑った。なんならスンチョルの叫んだ「Say the name !」で、その日一番の笑顔になれたと思っている。足りないな、ありがとうじゃ。







クソみたいな世界





私はそんな意味でも、今回のライブを特別に感じていた。
SEVENTEENのことを心からすきだと思う自分と、定期的にやってくる 君を心配する自分。スングァンちゃんにおかえりを伝える私と、スンチョルにありがとうを叫ぶ私と、君とさようならを交わそうとする私。

どれも私だけどやっぱり、特別の中でも特別は、君だ。挨拶ひとつでも、君はSEVENTEENを名乗ることにひどく怯えているように見えてしまって オタクはどこまでも盲目だなと呆れた。



これじゃあクソみたいな最後だと思った。
だって、君は泣いたから。
ステージの上で泣いている君なんて、私はしらない。うるうるしてることはあった、感動して泣きそうになってることもあった、でも、あんなのはなかった。しらない。ケレンでお母様からの手紙を読んでも泣かなかったのにさ。
ひとりひとりのメントをきちんと聞きたくて正直順番が来るまで君を見ていなかったから(顔死んでんな~とはずっと感じてたけども)、あらまびっくり、君の涙スイッチは、どこ?



思った以上に涙を何粒も零して、声裏返しちゃって、文字通り"ボロボロ"だった。
今でこそ私は、君の涙を思い出すことに正気を保つことができるけど、衝撃すぎて東京ドームの天井席で蹲って立てないくらい泣いた。どうやって家に帰ったかも覚えていないくらい、ずっと泣いていた。次の日もまた泣いて、泣いて、身体中の水分を失ったかのように、気絶するように、寝た。恥ずかしい。
すきなひとの涙に、弱い。





どうしてこんなに幸せな空間に来てるのに、こんなに世界を憎んでしまうんだろう。私はただ、君のアイドルとしての100%を見られると思ってここにいるのに。そうしたら、未練とか後悔とかそーゆー類のものすべて捨てて、縋る対象を変えてでもSEVENTEENという愛を追いかけ続けられたのに。





一定のメンタルを保つのが群を抜いて上手い君にとって、あってはならない心理状態だったと思う。
基本的に負の感情は笑顔で消化する君が、なかったことに出来ない気持ちを抱えてしまったことが、すごく可哀想で。笑顔でやり過ごすはずだっただろうメントは無くて。
日本語のカンペを読みながら、きちんと伝わっているかどうか不安だったんだろうな。それが声援となって拍手となって返ってきたから、恐怖が一気に安心に変わったんだろうな。君の中であの空間が、思いがけず嬉しい瞬間になってたら、いいな。
良くないけれど、そんなことは知っているけど、でも、だったらいいな。





一言一言ゆっくり吐き出しては耐えられなくて泣く君。そんな姿を目の前にして、誰が君を放っておけるんだろうか。これが、甘いというやつか、盲目で馬鹿だと言われる感情か。しらねえよ、そんなの。君に救われた私を、私は君ごと愛して、大切にしたい。言ったじゃん最後に、「これからもよろしくお願いします、そして、いつも本当にありがとうございます」って。"みじゅくなきみ"から出てきた精一杯を、ばかなわたしは受け入れる。
これは何度も書いたことがあるけど、簡単に君を好きになってないから、簡単に嫌いにもなれない。もちろん、簡単に許しもしない。





クソみたいな世界で、君がまだこれからを語るアイドルでいようとするのなら 私も一緒だ。どこまでも一緒に。泣き顔と泣き顔の別れは、ハッピーエンドを生まないと 今までの人生で学んできたのだ。











そして。


私はすぐ自分の気持ちを嘘で取り繕って誤魔化してしまうから、書き言葉で残してしまおう、

君が泣いたとき、私は初めて ひとりの人間 ホン・ジス に出会った。

見つけた。


決定打だった。
泣けばいいとか、泣いて欲しい欲しくないとか、そんな軽い何かじゃなくて、ただ訳がわからなくなった。アイドルジョシュアは、泣かないから。

きっと一生出会うことのなかった君がそこにはいて、
メントの時間まで過ごしてやっと、
私が君にしたかった挨拶が、さようならじゃなくなった。








アンニョン、私のよろこび






君からはじまる曲って本当に多くて、君が貰うパートはとてもいいところばかりで、私はそれが誇らしい。
歌い出しって必要不可欠だと思う。出来れば"いない"なんてことがないようにしたいものだと思う。
だから誇らしい。
君が今まで不参加だった公演は、コロナに感染して隔離期間中となった2公演だけ。それ以外の不参加はない。身体の強い弱いで歌割りなんか決まるかと笑えばいいけれど、君が担う出だしは、できればこれからも君のものであって欲しいと思う。
音楽と同時に照明に照らされて、ド真ん中で歌い始めた君を見て、私のよろこびがひとつ咲く。






君はやさしいんだなってわかるのは、弟たちのおかげだったりもする。
君の涙を拭くミンギュ、君のほっぺをむぎゅっとして笑うホシくん、君と肩を強引に組んで走ってくれるウォヌ、君の隣で写真を撮るジョンハンさん、君のことずっとずっと気にかけてくれていたドギョムちゃん。
東京ドームでたくさんの優しさに囲まれていたのは、今までの君がいたからだと、私は言いたい。
何も分からなくても、君はやさしい。
そのやさしさに、うそも ほんとも ない。
君のやさしいあったかいところまで否定するひとを、それに伴って13人全員を叩くひとを、私は心から軽蔑する。気持ちを言葉にするとき、取捨選択が出来ないひとは、もうアンチと変わらない。
一人っ子でマイペースなのにメンバー12人ともをよく見てるひと。見返りを求めず出来るだけ負担にならないやさしさをあげられるひと。ひとつひとつが、私の気づきで、学びで、よろこびだ。








そのままで君は僕の____







ジョシュアくん。

私は君のアイドルとしての生き様がだいすきだった。

"笑わせたい"という一心で水を被るところも、もし明日世界が終わるとしたらという質問の2択で、世界が終わらない方法を探しに行くと答えるところも、秋田オモナルで食べたバター餅とか、美味しかった物のことをよく覚えてるところも、突然11:11のゾロ目時間のスクショを載せて「幸せでいてくださいCARAT」と言うところも。



アイドルだった。わたしの。わたしだけの。



私は、君を信じる/信じないの次元ですきにはなっていなかった。

君のことがわからないからすきだと、私はずっと言い続けている。
私は君のインタビューをすべて読み漁るオタクでもなければ、君の言動を考察して人柄を見い出すファンでもなくて、寧ろそーゆーのをめんどくさがるタイプで。
君へのわからない、知らないは増える一方なのに、それでもすきでいさせてくれるでしょう。すきなように、押し付けも束縛も主張も何も無く、私のすきを受け入れてくれるでしょう。それなんだ、理由は。
すきですと伝えたとき、なんでかなんて関係なく、ありがとうと言えるひとだ、君は。









最後に。



ジョシュアくん。

私、君がすきだよ。結局さ。

今日という特別な日も、私は仕事をするし、
普通のご飯を食べるし、ただの日常を過ごすんだけど、
四六時中考えることなんて、ないけれど、
バイバイは、もう少し先でいいかなと思います。


あの日の天井席の私の覚悟は呆気なく崩され
今年も君のオタクとして祝えることに感謝をして。
届かなくてもいい言葉を、君に。



お誕生日、おめでとう!





今年もありがとう、良いお年を、おたがいに。

2023/12/30
しゅわ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?