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誰が為の幸せ

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人間の記憶は非常におかしい。


昨日の晩ご飯に何を食べたかはすぐに思い出せないし、1週間前に身につけていたお洋服がどれだったかもわからない。あの子とは最後に会った日がいつで、どんな流れでどういう話になったかなんて、私は覚えておけるほどかしこくないのである。

けれど、たまに信じられないくらい鮮明に、信じられないくらいに些細なことを覚えていたりもする。だから非常におかしいのだけれども。

些細なことだと思いつつも、メモリーを侵食するほど重要なことであると、無意識のうちに頭の中に留めているのかしら。

いや、そうでもないかな。


だけどさ、それがもう貴方のことだったら途端に、これが運命なのかもとでも思いたくなるのです。
なんともお花畑でなんとも滑稽な脳ですこと。良きことです。

私が彼等、SEVENTEENを知り始めて、好きだなという感情を持ち始めて、数日が経った頃。彼等の足跡を辿るかのようにMVをぽちぽちと再生していた頃。ひとつのMVに信じられないくらいの懐かしさを感じたのです。


それが、デビュー曲の아낀다(Adore U)。


私なんと、発売当時に見たことがあったんです。ほんの数秒だけ、TVの音楽番組の週間ランキングみたいなのにランクインしたこの曲とこのMVを。
毎週欠かさず、そのくせぼーっと流すように見ているそのコーナーのこと、しかも多分この曲を見たのはその1回きりのこと。その当時はSEVENTEENという名前も全く覚えていないし、日本じゃなく韓国のグループなんてことも、勿論それ以外のことも全く知らない。
でも、あのMVの構成とサビのダンスだけはすっごい覚えてたんです。で、あの時の、!!!と。右下に出てくるメンバーのワイプみたいなやつまでしっかり覚えていて、パソコンの目の前で、誰にも共有できない驚きと感動に1人で震えていました。
見たことあるからなんだって話で、私はそれ以外のことを全く知らなかったわけだけれど、てっきりちゃっかり、私はそこに幸せを感じてしまったのですから。



あれから数えられないほどの月日が過ぎ、取りこぼしてしまった記憶は星の数ほどあるけれど。貴方を好きな気持ちは測ることができないほど大きくなっていきます。




SEVENTEENのJUNさん、文俊辉さん、お誕生日おめでとうございます。



中国語が母語で今は韓国に住んでいる貴方、この1年間で日本語がさらにお上手になったとは思うのですが、絶対にここに辿り着かないだろうし、もしも辿り着いたとしてもこんなものを読むとは思っていません。
それでいい、いやそれがいいんです。別に貴方にダイレクトに届いてほしいわけじゃない。
大きくなりすぎてどうしてしまったらわからない愛、のようなものを、どうにかして押し込めて、私が忘れてしまう前に形にしておきたかったから。
その割にどうしたらいいのかわからなくて、導入に既に1000字以上を使っているのですが。



貴方を好きになったあの頃のことも、正直今となってはよくわかっていないんです。



好きになった理由と、好きでい続ける理由は少し違うと、私個人においてはそう思っていて。
数多といるアイドル、芸能人の中からSEVENTEENを見つけることができた理由もさることながら、あますことなく13人全員魅力的で愛すべき存在であるSEVENTEENのメンバーのなかから(勿論いつでも13人みんなが大好きで、13人みんなが愛しい)、ジュンさんを選んだその決め手を。あの時以上に貴方を好きになって素敵なところを見つけた今の私は、なかなかクリアに思い出せずにいます。

ひとつだけ確信を持っていえるのは、あの時にジュンさんというアイドルを好きだと思って、ジュンさんを好きだと感じた自分が、マジでガチで間違ってなかったということ。

好きが更新していく度、これが気付けるくらいの密度で、これを好きと感じることができるほどの近さで、ジュンさんを推している自分にめちゃくちゃ感謝するんです。
人間、気付こうとしないと気付けないことがたくさんあって、気をかけていないとそもそも見えないことがたくさんあるから。ジュンさんというアイドルを、まさに自分のために気にかけていようという選択をした自分、非常に素晴らしい!と褒め称えることができるくらい、貴方からいただく感情の動きには価値があります。
勿論これは、ジュンさんが世界に向けて、ど真ん中を撃ち抜いてしまう力を遺憾なく発揮し続けているという事実により発生している事態なのです。



いろんな形のいろんな色の好きが積もった今となっては、ジュンさんの「ここが好き」が多すぎてうまく整理できなくなってしまいました。



いや無理でしょ。月並みながら全部好きだもん。
顔?!?!当たり前に好きでしょ王子様やんこんなんって何回画面に向かって言ったと思っているんですか。
歌声?!?!甘くて優しくて溶けそうだけど爽やかなんですよ大好きですけど。なんなんだろうあの甘さは、だけど甘ったるくて胃もたれなんてことにはならないし程よくスパイシーでセクシーだし。お話し声も大好きですしイヤホンを通して毎日聞けるなんて幸せの極みですけど。
ダンス?!?!ああなんか思い出した気もします私最初ジュンさんのダンス見てSEVENTEENの中で一番ダンスが好みな な人で覚えた気がします。ジュンさんのダンスから滲み出るダンスやパフォーマンスへの思想がめちゃくちゃ好きですあとウェーブとヒットが上手い人がめっちゃくちゃ好きなのでクリティカルヒットで刺さりましたすみません(?!)。
スタイルも好きだし思想も性格も仕事に対する考え方もあと私服も好き。(ここまで、特有の早口で捲し立てるようなそれ)
全部というと、私は文俊辉さんの何にも知らないじゃないか…と思ってしまわなくもないのですが、でも私が見つけてきたジュンさんの全部が好き。



でもなんだろう、ひとつだけ核としてあるのは、「わからない」ということが貴方に対して感じる最大の魅力なのかもしれない。



ジュンさんには純粋に、至極素直で嘘をつかずに真っ直ぐに生きているんだなあ、という印象を受けるけれど、だからといってわかりやすい人でもないなあとも思う。むしろ、すごく深くて広い人なんだろうなと思う。

控えめで自分の意見を押し通すのは得意じゃない(じゃなかった、なのかもしれないな)けれど、なんでもいいよは出てこなくてこだわりも行動力もある。
他人にはめちゃくちゃに優しくて平等主義平和主義が根底にありつつ、自分と自分に関することにはシビアで、向上心のかたまり完璧主義のストイックタイプ。
子どもらしくピュアな一面にスポットが当たりがちだけれど、考え方は大人でしっかりしているなと感じることが多いし。

何より、ジュンさんはものすごくポジティブ。深く考えているが故にその後の結論がさっぱりしていて明快なところ、本当に尊敬してます。あれだけ自分に対して厳しいのに、変に悲観主義に走らないんですよね。現実や感情への折り合いの付け方がものすごく上手くて、こういうところに頭の良さというか、聡明さが滲んでいるなと思う。だけど他人にそれを押し付けることが一切ないのもすごい。

というか、そもそも芸能界にあれだけ長くいて、きっと私たちの想像を超える経験値の持ち主のはずなのに、あそこまで正直に優しくあれる人柄とか、子どもらしくわきゃわきゃとはしゃぎ回れることそれ自体が謎なんですよね私にとっては。


推させていただいておきながら、ジュンさんがどういう人なのか、言語化するのがとっても難しいんです。いやだってあまりにも深すぎて、層が厚すぎて、どれだけ惜しげもなく見せてもらっても全然真ん中に辿り着かないんですもの。
という割に、当の本人はあっけらかんとしていて、文俊辉という自分と日々調和しながら生きていて、わかりやすいような素振りばっかりで。幸せを感じやすいというかは、幸せを感じようと努力している姿勢が感じ取られつつも、それが全く無理しているように見えない今のジュンさんが、とっても好きで、でもやっぱりわからないなと思う。


多分これからも一生、ジュンさんのことは結局のところよくわからないのだろうけど、そこが何よりも愛おしくて大好きで、誰よりも尊敬できるところです。




この1年は、貴方にとってどんな1年だったんでしょうか。
ワールドツアーに忙しく飛び回り、長らく取り組んでいたLIMBOのリリース、最近では中国にお仕事で帰ることも多くなりましたね。この1年間、どんな貴方も余すことなくとっても大好きで、それがとっても嬉しくて。こんな気持ちで日々が過ぎていくことに感謝の気持ちでいっぱいです。



さて。ジュンさんがこの1年で私たちに見せてくれたお仕事の中で、この流れにかこつけて言及しておきたいお仕事がひとつあります。


(ヤキモチの時もそうだけど、きっと見つけた曲は日本語verじゃなかったはずなのに、せっかくだからと原曲に挑戦してくれるところがまず好き。すみませんこれ大前提なだけです。)


ジュンさんのポジティブさ、人生に対する潔さみたいなところがものすごく大好きなんですが、かくいう私は、私という人間との調和がいつまで経ってもとれなくて、誰よりもまず自分がすんごく苦手で嫌いで、なんでこいつと一生を共にしないといけないんだと常日頃思いがちです。ガチガチのスーパーネガティビアンなんですよね。
別に元からネガティヴ思考なんです、というわけじゃなくても、生きていればふとした時にギリギリ表面張力で保っていたバランスが崩れる時ってあると思うんです。あ、もうこれダメかも、って。

多分それが人より少しだけ多い私は、というかシンプルに弱いだけなんですけど、そういう私にとっては、ジュンさんは光であって、生きてても悪くないかもなっていう感情をダイレクトに与えてくれる存在で。そういう人が、この歌を、真摯に歌ってくれたことが、何よりも生きててよかったと思えた。

ジュンさんだってこういう風に感じる夜があるのかもしれない。故郷が恋しくて泣きたくなった日も、自分が不甲斐なくてどうしようもない日も、どうやったって自分と生きていかなければいけない現実がしんどくなったのかもしれない。
そう「かもしれない」と思うだけで、貴方のことがもっと大切に思えたし、なんだか自分の心も軽くなった気がしたんです。共感してほしかったわけじゃない、慰めてほしかったわけでもない。ただそこにいて、この歌に何かしらの魅力を感じて、自身の声にのせようと思ってくれただけで、それだけでもう。天邪鬼で手もつけられなかった気持ちが少しだけほぐれて、ゆっくり朝を迎える準備ができました。
あとはシンプルに、貴方の声がたくさん聞ける動画がまたひとつ増えたことも嬉しかったです。

今でも消えたい夜は来るし、自分のことが好きだとは自信を持って言えないけれど、心の拠り所があるってだけで、少しだけなら自分を許せている気がします。
何より、一生わからないけど、そんな一生わからない貴方に近づきたいから、明日も生きれたらいいなって思うのです。



あなたのような人が生まれた世界を好きになったよ。
あなたのような人が生きてる世界に少し期待するよ。


そのまま、できればきちんとリボンをつけて、貴方に伝えたい言葉。
貴方の方から、選んでくれてありがとう。



最後に、これからの貴方に。貴方を陰ながら推している1人のおたくとして、ここに宣言をして終わりにしようと思います。




幸せでいてね、私も絶対に幸せでいるから。


ジュンさんはよく、「幸せでいてください」「幸せになってね」って、こういう表現をよくしますね。愛してるよりもどこか聞き馴染みがあって、コメントでもよく言ってくれているイメージがあるのです(日本の現場ではジュニしてる〜❤︎ってよく言ってくれて、それもそれで可愛くて大好き)。
その度に貴方も幸せでいてほしいんだよ、貴方が幸せでいることは私たちの幸せなんだよって思うのだけれど、きっとそれだけじゃないんですよね。

ジュンさんの幸せ=私の幸せ、ではないのだから。

確かにジュンさんが幸せだと私も幸せだなって思うけれど。私の幸せは決してジュンさんの幸せだけでは成り立たないのであって、他人に任せられない幸せの領域があるんだと思う。貴方がどれだけ幸せでいても、私が幸せでいられるこの1日は、私じゃないと作れないのだから。
だから、貴方からもらうたくさんの感情とたくさんの思い出を受け止めて、たくさん愛して、その分をちゃんと自分の幸せに使おうと思う。
幸せになっていいのかなって不安になる日も来るけれど、貴方がそう言うんだから。幸せになっていいんだと思えるし、そういう自分であると信じられるんだよ。
だから絶対に幸せになるし、幸せでいようとするし、日々の幸せをスルーして、灰になって消えたりなんかしない。
だからジュンさんも、一生幸せでいてね。一生ずっと、一緒に、幸せになってください。


現場があると、絶対にいろんなところにひたすら手を振り続けてくれるジュンさん(最近はジョンハニヒョンから伝授された猫耳飛ばしがお気に入りですね)。CARATの方を見過ぎて大抵挨拶前に花道ダッシュを繰り出すジュンさん。ステージには最後の最後までずっと残って、1人になるまでCARATと一緒にいてくれるジュンさん。公演やコンテンツ終わりには最速でSNSを更新して、その日のビジュアルを残してくれるジュンさん。こまめにライブ配信をしてくれて、しかもWeiboとWeverseを代わりばんこに、丁寧に同じ話を別の言語で説明してくれるジュンさん。真面目に一生懸命ゲームを楽しんでいたら優勝しちゃうジュンさん。
この前のLOVEペンミだけでもこんなに「ああ、愛されているんだな、幸せだな、幸せって感じられるな」って思わせてくれてありがとう。

貴方の幸せと私の幸せは、必ずしも全てが一致しているわけじゃないけれど、きっと少しは重なりがあって、お互いに補充しながら生きているんだと思う。
(こういう書き方をするとかなり烏滸がましくて、傲慢なように見えるし自分でもそう思うけど。そもそもジュンさんに私の顔なんぞ覚えてもらってもないのである。けれど、アイドルと彼に魅了されているいちおたくってそういうものじゃないの、って開き直っておきます。)
辛くて寂しい時は貴方に寄り添ってもらって、貴方から感じるものを精一杯受け止めて、そうして貴方が充電する居場所であるCARATという言葉に恥じないように、生きていきたい。




改めまして、誕生日おめでとうございます。

貴方は、誰のためでもなく、貴方のために、幸せでい続けてください。
私も、誰のためでもなく私のために、幸せでいます。

私の幸せの理由の一部が貴方であるように、貴方の感じる幸せのほんの少しだけでも、その理由が私たちであれば、こんなに嬉しいことはありません。

長くなりましたが、愛を込めて。


생일  축하합니다.
항상 건강하고 행복했으면 좋겠다.

生日快乐,我爱的人。
希望今后你也能幸福下去。

敬具



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