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2023.4.14 フジファブリック 「Dance Sing Revolution No.19」 @中野サンプラザホール

毎年割と遅れて開花する桜が今年はやけに早く咲いて、もう散ってしまっていてやるせない気持ちになっているこの頃です。

そんな桜の季節が過ぎた4月14日、フジファブリックのデビュー19周年記念ライブに行ってきました。

新年度始まって割とすぐのど平日か〜と思い、行くことを一瞬(マジで一瞬)躊躇っていたのですが、会場が閉館間近の中野サンプラザであることも後押しとなり、何がなんでも行ってやろうという強い意志で申込み、無事にライブ当日を迎えたのでした。
何かと休みやすいのは今の職の利点かもしれません。それ以外は(規制)ですが。


愛しきフォルム

中野サンプラザは個人的に思い入れの深いハコなんです。と言っても3回しか行けなかったのですが。
他のハコと何が違うか?と言われると、音楽的知識皆無の私には上手いこと説明ができないのですが…。頑張って捻り出して思いついたのは、他の場所にはない温かみを感じます。まあとにかく好きなのだよ。

会場入りしてゆったり座りながら周りの人たちを眺めていたら、リングライト(グッズ)を多数指に付けている人を何人も見かけて、その手があったか…と購入しなかったことを若干後悔しました。みんな発想がお洒落。


私はタオルのみ購入したのでした。家にたくさんのバンTが眠っているからね…。
ちなみにこの日のTシャツはFAB STEPの時のやつです。もう10年前の物だと気づき、震える。


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ここからライブの雑感想をつらつらと書いていくのですが、なんかもう素晴らしいライブすぎて省くのごめんなさいと思いつつちょいちょい摘んで書いていく。


・1曲目「TEENAGER」で勝ち申した。紛う方なき優勝である。

・3曲目「Magic」で、ああフジファブリックは私たちの声を聞きたいんだなと勝手な解釈をする。いや、きっと実際そうなんだと思う。
一緒に歌った時、なんかめちゃくちゃグッときた。久々の声出しライブはもう今年に入ってから1度経験済みだけど、その時よりもずっとずっと胸にくるものがあった。なんせ2年以上声を出せないライブが続いていたものだから、まだライブ中に声をあげることを躊躇ってしまう気持ちがあるのだけれど、そんな気持ちを一気に解きほぐしてもらえたようなそんな瞬間だったと思う。

・デビュー曲「桜の季節」。改めて聴くとこの曲がデビュー曲なの、すごい。この曲含めた、いわゆる四季盤を聴くたびに、四季のある場所に生まれて良かったなんて壮大な気持ちを抱く。

・「フラッシュダンス」のイントロが流れた瞬間、フッと笑ってしまう私。決して笑うような曲ではない。
ちなみに私は割とライブでフラッシュダンスを聴けている率が高い方だと思っている。行っているライブの本数が少ないのもあるけれど…。

・「Gum」、聴くと少し切なくなる。曲の雰囲気がそうさせるのもあるのだけれど、個人的にアルバム『LIFE』期は受験期ということもあって、フジファブリックから離れていた時期でもあったので。そんな時期も越えたからこそ、今がある。

・「sing」の入りをミスって笑っちゃう総くん、可愛い。アコギ、キーボード、ベースの音だけが会場に鳴り響き、メンバー3人だけにスポットが当たっていたあの時、すごく短い時間だったけど、瞬きをすることさえもったいないと思うくらい、目に焼き付けたいと思う瞬間だった。

・「若者のすべて」の時、すごくノリノリな人があちこちにいて、ああそうやって聴く人もいるんだなあと思うなど。それが悪いとかでは決してなく、私の場合はじっくり聴き入ってしまうので、曲の楽しみ方は人それぞれなのだなと感じたわけです。

・総くんのMC、総くんの人柄がどこまでも出ていてとてもとても温かい気持ちになった。

「ここ(中野サンプラザ)に志村くんの音だったり歌だったり染み付いているんだなあと思うと、すごく嬉しい気持ちになります。」

「さっき、おめでとうの拍手くれたでしょ?その拍手、志村くんにもあげてもらっていいですか?」

「19年おめでとう志村くん。あなたの創ったバンドが、19年やってこれています。すごいことですよこれは。」

「今日ここに来てくれている皆さんも、あなた1人1人もね、配信を観てくれている人もそうですけど、フジファブリックと全く同じとは違うかもしれないけど、ふいに悲しいことが起こったりとか逆にめちゃくちゃ嬉しいことが起こったりとかして、そういうことに出会いながらも、進んできているわけじゃないですか。進んでいく力っていうのはとてつもない力があると思ってて。」

「1人じゃ何も出来なかっただろうなってわかった19年なんです。色んなタイミングで(フジファブリックに)出会ってくれた人がいるわけじゃない?志村くんの生の歌を聴いたことがないっていう人もいると思う。これは僕個人的なことですけど、やっぱり比べられるとかさ、そんなのあまり考えず突き進んで来たのです。でも突き進んだってさ、行き止まりだってあるわけ。これ以上ダメなんじゃないかとか。それを皆支えてくれてるんだよ、バンドっていうのは。素晴らしいでしょ?」

「さっき比べられるって言ったけど、それは僕にとっては嬉しい。もうあんな素晴らしいミュージシャン・ボーカリスト・ギタリストと一緒にバンドをやっていたことも、誇りですし、一緒にやっているってことも、今もずっと続いているってことも、一緒に前に進んでいるって言う気持ちも、すごく誇りに思ってるし。」

「バンドをやってて、色んな時期に出会ってくれたあなた1人1人に今日は伝えたいと思いました。出会ってくれて本当ありがとうございます。」

泣いてしまったよ。隣の人も泣いてた。

私がフジファブリックに出会えたのは、総くん、ダイちゃん、加藤さんが、大きな大きな悲しみを乗り越えて、前に進もうと決めてくれたからなのです。

フジファブリックを続けてくれてありがとう。進もうとする力を与えてくれてありがとう。
こちらこそ、そうやって伝えたい。

・後半戦!バリ熱。
「星降る夜になったら」の後にゾロゾロと現れる若者たち。戸惑っていたら踊りだしてさらに戸惑う。まさかの「バタアシParty Night」withガチダンサーを観てしまった。
SMAの後輩、ZILLIONというグループだったようです。余談ですが、帰り道に彼らが会場を後にするところを目撃して、関係者の人たちにハキハキと挨拶をしていらっしゃったのが印象的でした。頑張っていただきたいですね(誰目線?)。

・「ダンス2000」、「銀河」、「Feverman」の流れ、最高すぎた…。汗だくになるくらい踊った。

・ライブタイトルの元になった「ミラクルレボリューションNo.9」。ミラクルレボリューション・加藤先生によるダンスレクチャーの時に総くんが「じょうずー!!!!!」って我々を褒めてくれた。なんか保育園生を褒めているかのような言い方だった。
ミラレボ大好きすぎる。近年の曲の中で1番好き説まである。つべのコメントでも同じようなことを書いていた人がいたな。この曲が、あの素晴らしきWBC2023のJsportsテーマソングだったのがまたさらに好き要素を爆上げする(未だに準決勝・決勝のハイライトを観ると泣きそうになる人)。「Sugar!!」の時もそうだったんだけど、テーマソングを担うと侍ジャパンが優勝するのすごくない?もうずっとテーマソングやろ???

・アンコールもさらに激アツ。
まさかのフレデリック登場で「瞳のランデヴー」を生で聴けてしまった…。
瞳のランデヴーも本当に好きなんです。君で満たしている今日しかいらないよ…。
フレデリックはフェスで2度ほど観ているのですが、楽しくなかったことがない。盛り上げの天才だと思っている。贅沢すぎるコラボありがたし…。
フレデリック側が、準備が間に合わないかもしれないとバタバタしていたら、フジファブリックのスタッフがMCで押すので大丈夫ですよ〜って言ってたっていうエピソード、とても好き。そしてその通りでした。
ちなみに、前回の中野サンプラザ公演(STAND!!の追加公演)の時は山田孝之さんがサプライズ登場したので、私は中野サンプラザでサプライズばかり経験している。中野サプライズである(?????)。

・ライブの締めは「STAR」からの「徒然モノクローム」。私的に、この2曲は"はじまり"の曲だと思っています。第2のデビュー曲的な感じ。そんなはじまりの曲をライブの最後に持ってくるあたり、まだまだフジファブリックが前に進み続けることを示してくれているようで、泣けた。徒然モノクロームのサビを一緒に歌えたこと、ずっとずっと忘れたくないな。

・ライブ終了後のBGMに合わせて起こる手拍子により踊らされる総くん、実に愉快だった。出来れば一生踊ってて欲しかった。配信でカットされてたのが残念…。


【ライブの総括】
やっぱりフジファブリックがNo.1ですわ!!!!!


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気がつけばいつの間にか10年以上フジファブリックを追いかけていました。
総くんがMCで言っていたように、この10年ちょっとの間、悲しいことも嬉しいこともたくさん経験してきたけれど、そんな生活の中にフジファブリックが居続けてくれたことが私の中ではとてもとても大きなことなのです。何度も何度も救われました。
飽き性な私に、一生飽きることがないであろう音楽という素晴らしい宝物を与えてくれたフジファブリックに最大限の愛と感謝を捧げたい、そう思ったライブでした。

そして、大好きな中野サンプラザにお別れをすることが出来て良かったです。初めてライブを観に行ったZepp Tokyoもそうですが、思い出が詰まった場所が無くなってしまうのはとてもとても寂しいです。帰り道ちょっと泣きそうだったもん。


ありがとう、さようなら、大好きな場所。


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以上、フジファブリック好き好きライブレポでした!