眠鳥夜会みた





はじめてのカフェムリウイ!
2度目の長井さん!

(1度目に激感動しているさまはこちら。)
https://note.com/__b_k_ne/n/n33a5cdb3818d


建物の前を何度も素通りして、やっと見つけたムリウイ!開演時間のちょっと前に到着するのが常なので、今日も席はほぼ埋まっていた。ほぼ選ぶ余地なく、一番前の端っこに座る。
本当は19時の回だけ観ようとおもっていたのだが、2回観てよかった。

あの子と長井さんの関係について。人形はずっと生きていて、"長井さん"は在ったり消えたりする、というところは以前の初見とおなじように。CouCouではニットとパンツだった長井さんが、あの子とすこし近い雰囲気の服を着ていた。そのせいか、前回長井さんは母、保護者、先生?みたいな見え方をしていたのだが、今回は姉妹とか双子とかより近い、似ているような関係性に見えた。照明がまた、良かった。寒色と暖色の照明が使い分けられていたり、逆光の景色が美しかったり、わたしが一番印象深かったのは、照明の変化のタイミングに気付けなかったところ。目黒さんの即興のときも同様だが、すごくそっと?じんわり?色や明るさや照らす場所が変わる。演者の動きを邪魔することなく、自然に、主張はしないのにぴったり寄り添っているような感じ。だが、終演後に聞いたのは、ムリウイの照明は店員さんが触っていたらしいこと、打合せ等なくその場の判断で変えていたらしいこと。あのスキル、なんだ…?凄すぎる…

ムリウイではワンドリンク制だったので、レモネードをお願いした。これもまた美味しくって。外には屋上のカフェスペースみたいなものがあって、すごくおしゃれだった。木の壁と、冷たくて硬い石の床。あの子には体温があるに違いない(と思わされる)のに、床に足が触れると無機物同士のぶつかる音がする。彼女はシーンと照明によって表情が変わる。長井さんとあの子が大きく動き回るところ、うまく言えないけど2回目がより素敵にみえた。

今回前の方で、低い椅子に座ってみていたこともあり、バウンスボールの振動がダイレクトに尻に伝わる。目黒さんのバウンス、コミカルなのもシリアスなのも好き。バウンスの他にも色々できる目黒さんなので、ほかにも、壁や椅子やボールやコンタクトやリングや…。リングは、CouCouではオラオラァ!って感じ(本人否定)で激しい印象だったけど、その時よりもリングと仲良し(?)になっている感じがした。見ていてより面白いと言いますか。天井が低いので大変そうではあった。でかい音が苦手なので、リングを踏みつける動作はいつもどきどきするのだが、ムリウイは先述のとおり硬い石の床であるのでパシンパシンという音がより大きかった。目黒さんの出す音を坂本さんの装置が拾って音楽の一部になる。

坂本さんは初見だった。やべーらしいと噂は聞いていたが、やべーだった。音を拾って繰り返す機械(あれなんて言うんすか)を目の前で見るのは、米澤一平さんのもの以外初めて。(後日、仕立て屋のサーカスでもそれっぽい操作を見た)一平さんを見るとき「大胆なことするな…」と目をぱちくりしてたもんですが、坂本さんもかなりクレイジー。わたし、クレイジー大好き。つまり坂本さんめちゃくちゃ好き。何をする気なんだ…!とはらはらしつつ目が離せない。お客さんたちの感想をすこし聞いた感じだと、目黒さんや長井さんを見ようとしてもどうしても坂本さんに目がいってしまう、と話していた。わたしもそうだ。2回目は坂本さんに視線を奪われる回数が減ったかな、と思っていたが、2回目は坂本さんがすこし大人しかったそうだ。手のひらの上か。くう。坂本さんの流すラジオの音に包まれて横たわる長井さんとあの子をみつめる時間、良かったな。照明の人はずっと気を張っていたのかな。目黒さんがバウンスをしている方へ、坂本さんの放った鉛筆がとんだ瞬間があった。坂本さんは即座に反応し回収していたので、あっ理性…!と思った。それから、のこぎりを弾いていた。良い音だった。のこぎりを弾いてたの?途中、静かになったところで、雨が激しく屋根を打つ音がした。坂本さんがかけた音楽が天井から聴こえたのかと思ったら違ったらしい。終わった時には止んでいた。ドラマチック!

すごく満足度が高かったです。はっぴー

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