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今年もジャグリングの現在が楽しい




拍手が鳴り止まなかったですね。



○Juggler Labyさん
1回目も2回目も歓声をあげて、そして泣いた。前回7クラブを決めるまでに18回かかったといろんな人からイジられて(そこに愛はある)、本人もきっと悔しかっただろうなと、今回の出演に向けてどれだけの努力を重ねたんだろうと、それがきっと自信に繋がったんだろうと、勝手に想像して勝手に泣いた。本当にかっこよかった。本っ当にかっこよかった。2回目決めて寝転んで両手からばらばらとクラブを手放したときの笑顔が眩しくて眩しくて。そんな顔を見れて、そんな瞬間を分けてもらえて、なんという幸せ!ジャグラーっぽい光沢のある衣装と、ジャグラーっぽいアップテンポの曲。ナンバーズ以外の技もめちゃくちゃすごくてめちゃくちゃかっこいい。初めて大道芸でLabyさんを観た日、まだ大道芸のことをあんまり知らなかった時、まさかこの人にこんなに胸を熱くさせられる未来がくるなんて思いもしなかったよ。書いてて泣けてきた。他の人にはLabyさんほどのチャレンジ要素はなかった(と思う)のだけど、この、みんなでジャグリングの成功を見守る時間って何者にも替え難いすごく好きな時間で、演出されたギリギリではなくガチの挑戦をもってその時間を作ってくれたLabyさんに大感謝。ありがとうございます。

○サクノキさん
気づいたら顔を見てた。これ、映像だけでおこる現象じゃないんだな。最終日ラストの回の登場時、とくに面白い顔してた。照明の当たり方が完璧。クラウンとしてかわいくて面白くて成り立つけどジャグリングもガチなところが好き。善悪の区別がついてなさそうな狂人めいた空気を醸し出すところも好き。ステッキが延々くるくるして止まらない感じ、やったことなさすぎてわからないけど難しいんだろうな…ハットを投げて身体ごと地面に飛び込むのほんと怖い、好き。
○わっしょいゆ〜たさん
かっちりとしたスーツにローラー靴。ストライプのスーツに金色のクラブ。帽子にシェイカーの陽気なスタイル。全部着こなしてちゃんと面白い。見ていて安心感がある、滑舌がよくて話も聞き取りやすい…今回の出演者の中で一番しゃかいせいを感じさせる。トゥルーバランス、できる人がこの世に存在してると思わなかった。誰にもできないおもちゃだと思ってた。前回に引き続き大活躍だった。好きである…
ふたりが存在していることで、要所要所で出てきてくれることで、わたしたち非ジャグラーたちはみなさんのジャグリングをスムーズにキャッチすることができる。二人とも本当に名司会で、目黒さんの名采配であるよ。

○さかさ舟
CouCou、うっふに次いで3回目。これまでは舟や板、紐などの装置を観ていたのだけど、今回はシガーボックスオンリー。いやー…見入る。事前のスペースで、仁さんが「メッセージ性とかはないので何か意味を感じ取ったとしたらそれは全て勘違い(意訳)」みたいなことを言っていたので、安心して現象だけに注目して観ました。電車みたいになったり、城壁みたいになったり、ビルみたいになったり…ひとつずつ縦にばらばら置かれていたときは、照明の当たり方によって少しずつ色が違って見えて綺麗だった。木の音も心地よくて好きだ。松永さんは直線的な、関節がたくさんあるみたいなやわらかさ。仁さんは、関節がないみたいな、猫みたいな液体みたいな柔らかさ。ふたりの雰囲気や体格や表情や、相性がすごくいいなと感じる。ゆるっとした衣装と民族音楽みたいな曲もいい雰囲気で。二人で絡んで?くっついて?やるとこも好き。2人でボールでそういうのは観てきたけど、シガーボックスでやるとああなるんだなと新鮮だった。機械と人間を行き来する感じ。ずっと見てたい。あーめちゃくちゃ好きだったな。さかさ舟を観るたび、"これまでで一番シガーボックスのことを好きな日"を更新している気がする。今後も本当に本当にたのしみ、ずっと観続けたいカンパニーのひとつ。

○目黒陽介さん
AとBで、同じリングだけど雰囲気がガラッとかわる。たぶん技が大きく異なるわけではないけど、印象が全然違う。黒い服のとき(B)はやっぱりクールな感じ、ライフワークなどと印象が近い。ピンクの服のとき(A)は楽しそうに幸せそうに見える。服のせいだけじゃないはず…最終日最後の回は上に投げたリングを見上げながら微笑んでるように見えた。悩んだり落ち込んだりさまざまに葛藤しながら、この人はジャグリングが大好きなんだなぁと感じる。解放された後のコンタクトボールの舞は、普段観ることのないテイスト…初回では、いつも一緒に目黒さんをみているひとたちが、いち早く目黒さんの異変を感じてざわついてたのが面白かった。メインのパフォーマンス以外の時間にもちょこちょこ出てきて笑いをおこす。絶妙な間と言葉選び。散々色々なとこで言ってるけど、わたし目黒さんのバウンス大好き。5個が波打ってデデデデデッて落ちるの好き。リングは、上に投げたやつを首の後ろで受け止めてそのまんま手の方に行ってくるっと回すやつが好き。それから、終わり方…首にかけたリングを外しながら下を向いたまま暗転していくリング、順番に籠に入れていき最後のひとつでピアノと合わさるバウンス、両方とも終わり方がすごく好き。ながめくらしつなどとは方向性のちがう、ハッピーでスマイリーにさせてくれる演出・構成、すばらしかった。自分の演目に加えてほかの出演者をまとめあげる苦労は計り知れない。オムニバス系の舞台については、魅力的な出演者を集めれば素晴らしい公演になる…というわけではない!ということを知っているので、今回なんの違和感もなく純粋に楽しくジャグリングの魅力を届けてくれたことについて、表彰状を贈りたい気持ちです。

○大橋昂汰さん
映像はずっと見てる。JJFで拝見したけど激遠かった。今回直近で観ることができて幸せ…!序盤にやる、机の下をシュッて四角く通るやつが好き。落として、足でひょいってやるのも好き。階段みたいにこめかみ、手、腿、机に置かれるとこも好き。5個が一直線に伸びて戻るとこも好き。もう書ききれないけど、とにかく気持ちいい瞬間がたっくさんある。スポットライトの中で技が目まぐるしくさらさらと展開していくさまがうつくしくて、最終日の最後の回は特に引き込まれた。なんかジャグリングなんだけど、スポーツスタッキングとかマジックを見ている気持ちになったりした。特に初回、マジック…ミスディレクション?こっちを見ていたと思ったらいつの間にかこっちがこうなっていて、気づかないうちに、ここにボールが、あれ?あれ??みたいな。音も心地よくて、自分の中にある何かしらの記憶と重なって、気を抜くとぼんやりしちゃう。表情が柔らかくて優しいのも好き。たまに微笑んでいるような。それは人に向けられたものではなく、観客に向けて愛想を振り撒いているわけでもなく、たぶんボールに向けられているもので、そこから大橋さんのジャグリングへの愛を想像してじーんとする。でも、大橋さんの愛はジャグリングだけではなく、日常や生活のいろんなところに向かっていて、いろんなものを大事にして、小さなこともささやかなこともぜんぶ見落とさずに掬い上げながら過ごしてるんだろうなとも想像した。ストップ、大橋昂汰の流出(輸出だったらしい)。推しジャグラーを尋ねられたら大橋さんの名前をあげたい。

○イーガルさん
Chat GPT使ったの天才すぎる。とべ、空とべ、繋がるこころ。(心はひらがなだと思う)オモロ歌とまじめ曲の切り替えすごくて、よく笑わないな…。ストップ!大橋昂汰の輸出(流出)〜!、みんなで歌えて楽しかった。最終日最後の回、大橋さんがにやにやしてたの最高に楽しかった。長崎は〜。わわわわ〜。

○ゲスト。前日Bに森田さん、本日Aに健斗さん。
森田さんは外で観たことのない演目、健斗さんはまるまるさんかくとは違う衣装とボールと…豪華すぎる。ゲストじゃなくて出演するとしたら、二人は何をやるのかなぁ…。サプライズなぁ、大はしゃぎしちゃう。ジャグラーがジャグラーだからということで招かれて、受け入れられて、盛り上げて、直接的にジャグリングをみてジャグリングっていいなと感じられるのに加えて、こういうところでもジャグリングって、ジャグラーって、いいなーーと思える。ラストの423が大好きですが、ゲストの加わった423はまた面白くて、目が足りない、どこを観てたらいいかわからない。



始まる前から終わってほしくなかったけど、終わったらやっぱりさみしい。たのしかった〜〜
わたしもジャグリング練習するー!

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