さかさ舟 みた


さかさ舟 みた



ネタバレあり〜!
でも観てない人には(にも)意味不明〜!








ジャグリングの現在&JJFGSで激アツだった仁さんと、『つくり、つかう』展で超絶面白かった松永さんと、今回初めましての高良さん!
シガーボックスたっぷりワールドを想像していたんだけど、全然違った!

感想は、良かった!面白かった!
ええーー次は何をするの、それどう使うの、そんなことできるの!なんでこんなこと思いつくの!の連続で、無表情で淡々と動くふたりとは対照的に終始ニヤつきっぱなしのわたし。ワー!エー!と声を上げたいのを抑えましてよ。

わたしにとっての公演中の生演奏といえば、イーガルさんやあづみさんのピアノ、あるいは坂本さんの混沌カーニバルなのですが、今日の高良さんの演奏すっごく気持ちよかった。そう、気持ちよかった!謎の楽器がたーくさん出てくる。気持ちいい。それに合わせて、目の前でずーっと気持ちいい景色が展開されていく。あの板をハリセンみたいに立てて波みたいにするやつ!もう!ほーんときもちいい。それをそうしてくれてありがとう!きもちー!うはあー!!二人がガチで取り組むピタゴラ装置が見てえ。

ジャグリングの道具を使っているわけではないけどジャグラーにしかできないようなことをやる公演、すごくすごく良い!たのしい!なんというか、語弊があるかもしれないけど、JJFのCSの反対側にあるジャグリング、というイメージ。

松永さんの使っていた凧、○○○○○○の○○○ちゃんが作ったものらしい。松永さんにすごく合ってた。映画の一コマみたいだったね。『青年と凧』今年のセンター試験現代文はこれだな。センター試験ってなくなったんだっけ?

それから、なんかうまく言えないんだけど、組むべくして組んだふたりという感じがして、見ていて心地が良かった。すごくしっくりくる。ふたりのアンニュイな…気怠い感じ?すごく自然体なように見える、無理がないというか。それでいてバランスがよくて、どっちかにだけ目がいってしまう、ということがなかった。なんでだろ。前半にいくつか、落ちたのか落ちてしまったのか、崩したのか崩れてしまったのか、の判断がつかないところが何箇所かあったので、もう一度観たいなー。

クラブとかディアボロは、それそのものすぎるというか、ジャグリングの道具でございます!という形をしている。ボールやリングは、(目黒さんや山村さんを観ている影響もあるな)そうでもないと感じる。シガーボックスに関しては、あまりみる機会がなかったのでちゃんと考えたことがなかったのだけど、細長い板と混ざって使われることで、ジャグリングの道具っぽさが薄まっているように感じられた。それでも、矛盾するようだけど、ふたりともシガーボックスの人なんだなあ!と思わされた。綺麗だった!シンプルにかっこよかった!

開始前から気になっていた上空の謎の装置。板が差し込まれてもなお「???」と思いながら眺めていたが、土台のシガーボックスが引き抜かれた瞬間に、「ワッッッ!!ふねだ!!!?!?」と声が、出なくてよかった…。かわりにマスクの中でニコニコした。「さかさになるのか!?これが、さかさの、舟に、なるのか!?!?」と思っていたけど、本人たち曰くこれはそういうことではないらしい。説明は割愛。

観に来ていたおともだちにも、出演者の方々にも、スタッフさんたちにも、みんなと目が合うなり「よかった〜〜〜面白かった〜〜〜」とゼロの語彙でぶちこぼしまくった。トライアルの初演なので、これからきっとじゃんじゃか進化していくんだろうなって思うとめちゃめちゃたのしみだ!!!続いてください、さかさ舟!!!

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