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神社の社格についてカンタンに説明!これであなたも社格マスター

神社に行くと見かける一ノ宮とか大社とか神宮…

延喜式…とか色々と種類があって、もう何が何やら全然わからない!!

そんなあなたに、今回は神社の社格についてカンタンに説明します。

○○大社、神宮、○○神社とか色々が種類があるけど、何が違う?


神宮

単に『神宮』というものは伊勢神宮を指します。

「○○神宮」という名前がつけられている神社には、皇祖を祀っている霧島神宮や鹿児島神宮、また天皇をお祀りしている平安神宮や明治神宮などがあります。

このほか、石上神宮や鹿島神宮・香取神宮など特定の神社に限られる「宮」は天皇や皇族をお祀りしている神社や由緒により古くから呼称として用いられている神社です

大社


大社はもともと、天孫に国譲りをおこない、多大な功績をあげた大国主命を祀る出雲大社を示す社号として用いられてきました。

しかし、現在「大社」は、広く崇敬を集める神社でも使われています。

「神社」は一般的な、神社の呼称です。

大明神は神仏習合の影響による「権現」といった称号を付して、社号に類するものとして一般的に用いられ、信仰されている社です。

はい!これであなたは神宮、大社マスターですね。

社格について


何やら大きい神社には延喜式やら官幣大社やら別表神社やら色んな名前がついていますよね。

これは何なのでしょうか。

そのお話の前に、大前提として、社格制度は昭和21年にGHQの命令により廃止されています。

現在は、社格制度というものはありません。

昔の名残。です。

歴史の古い順番から

延喜式


延喜式という巻物の9・10巻に記載されている神社の一覧のことです。

延喜式神名帳は日本で一番古い神社一覧が書かれている書物です。

2861社あります。
歴史があり、朝廷からも認められていたからこそ記載されています。

延喜式神名帳に記載ある神社を式内社と言います。
存在は認められていたが、記載されていない神社は式外社といいます。

古い歴史があっても朝廷の勢力範囲外の神社や、独自の勢力を持った神社(熊野那智大社などが該当します)、また、神仏習合により仏を祀る寺となった神社、僧侶が管理した神社(石清水八幡宮など)、正式な社殿がなかった神社は延喜式に記載されていません。

明神大社


明神大社は神々の中で特に古来より霊験が著しいとされる神に対する称号です。
社格の一つだった延喜式神名帳の3巻に記載されています。①の延喜式の中でもさらに選ばれし神社が明神大社となります。
その当時の大エース的存在ですね。

上賀茂神社、下鴨神社、河合神社、鹽竈神社、松尾大社、熱田神宮 等200社以上が名を連ねています。

官社


朝廷や宮内省から幣帛(へいはく)を受ける神社を官社といいます。
そうでないものを非官社と呼ばれていました。

明治以後は非官社を諸社(民社)と呼ばれています。

官幣社


明治以後は、宮内省から幣帛を受ける神社を官幣社、国庫から受ける神社を国幣社と呼ぶようになりました。

官幣社には、皇室の崇敬を受けた神社、あるいは天皇・皇室を御祭神とする神社が選ばれています。

古くは神祇官から幣帛を捧げた神社。
明治以降は宮内庁から幣帛を共進した神社。
官幣大社、中社、小社の三等があります。
主に皇室尊崇の神社、天皇・皇親・皇族・功臣をまつる神社のことを指します。

国弊社


官幣社に次ぐ社格です。
古くは国司から幣帛を奉った神社のことを指します。
明治以降は国庫から幣帛を奉った。
国幣大社、中社、小社の三等があります。

主に国土経営に功績があった神をまつる国幣社には、地方との関係に重きを置いている神社が選ばれました。

官幣社、国幣社にあっては、大社、中社、小社の序列が存在しました。

社格の高い順は以下となります

官幣大社>官幣中社>官幣小社>別格官幣社>国幣大社>国幣中社>国幣小社

伊勢神宮はそういった社格を超越する存在となります。

別表神社


官国幣社や一部の規模の大きな神社について、神職の進退等に関して一般神社と同じ扱いをすると不都合があることから、「役職員進退に関する規程」において特別な扱いをすることと定められています。

その対象となる神社が同規程の別表に記載されていることから、「別表に掲げる神社」(別表神社)と呼ばれる所以です。

別表神社は社格のような神社の格付けではなく、あくまでも神職の人事のみにかかわる区別です。
しかし、別表に掲げられている神社は社殿、境内、神職の数などの面で比較的大きな規模の神社であり、一般には一種の格付けとして捉えられているのが現実ですね。

社格は官幣大社とか国幣大社とか…とにかく色々とあるのはわかっていただけたかと思います。

一ノ宮

でも神社って最終的には一ノ宮に行けばいいんじゃないの??と思う人もいると思います。

実はもともと、一ノ宮という記録が残されている訳ではありません。

現在の都道府県ではなく、廃藩置県の前の旧国内で最も社格が高い神社の事を指します。そのため一之宮がない都道府県もあります。
逆に一ノ宮が複数ある都道府県もあります。

ただ公的な保証を受けたものではないんですね。

自然発生的に生まれた評価でその地域の中で最も崇敬されている一番の宮というものです。

様々な社格言葉を並べましたが、結局はシンプルが一番です。
社格が高いという事も大切かもしれません。
しかし、自分が訪れて心地いいなと感じることができる神社にいくのがベストだと思います。


最後までご覧いただきありがとうございました。

動画でさらにわかりやすく解説しています


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