ちょっと遅めの夏休みバリ島⑧ 来たぜ、サヌール。そして素敵な出会い。
9月末に一週間夏休みを取った。
行き先はバリ島。今回は一人旅。
今まで色んな所を旅してきたがバリ島は初めて。
ウキウキの夏休みが始まった。
17:00頃 サヌールホテル到着
いや待て待てデカすぎる。
予約表5度見してもやっぱりここ。
リュックサック1つで入る人なんていない。
駐車場の警備のおっちゃんに
「日本人?コンニチハ!ありがとう!日本語習ってました」と声を掛けられた。
予約画面見せながら
「これってここだよね?」と確認し、やはり間違いではなさそうなのでゲートを過ぎて車道(歩道無)を進む。
ちょっと坂を上ったらやっとホテルのエントランス。
いや、やはり場違い感w
他の客たちは送迎車から優雅に出てきて、人間のみ受け付け、荷物はホテルマンがカートに載せていくスタイルw
まあ最終日だし!贅沢するって決めた夏休みだし!場違いでもいいじゃん!(笑)
そして無事チェックイン。
ウェルカムドリンク出してもらっちゃったよ。初めて。
朝食会場の説明を受けて、部屋へ。
「荷物を持つスタッフが部屋まで案内するね」
「あ、荷物このリュックだけ、、、自分で持つよ、、、」
ちょっと気まずい(笑)
広いホテルで部屋は4階(確か)
ホテルの奥の奥の奥の方の部屋で、エレベーター降りてから結構歩いた。
歩いている途中にある部屋は改装中だった!もっと大規模なホテルになるんだね。
そして部屋到着。
一人旅史上ナンバーワンの豪華さ。
クタ、ウブドとどちらも贅沢してきたけど、ここは一人で泊まるのは勿体ないほどゴージャス!
部屋でもくつろぎたいけど日が暮れる前にホテル内散策と洗濯とビーチ散策したい!時間が足りない。。。
まずはホテル散策。とにかく広い!!
一旦部屋に戻り今日の予定を決める。
①ウブドで土まみれになった服を洗濯する
②バリ在住Camblyの先生おすすめの市場(?)に行く
③市場がよさそうだったらそこでご飯
④お土産買えたら買う
洗濯はする予定なかったんだけど、ウブドで転んで砂土まみれの服をそのまま持ち帰りたくなかったし、空港でシャワー浴びれたらその時着替える服が足りなそうだったから。
この決断が、吉と出るか凶と出るか、この時はまだわかっていなかった。
サヌールビーチ沿いでランドリーを調べたら、なんとコインランドリーがありそう!
ウブドの時みたいにクリーニングお願いしてもよかったんだけど、今日中に仕上がればホテル戻って荷物整理できるし、もう一度外出する手間が省けるからコインランドリーに行くことにした。
サヌールはクタ・ウブドと違ってリゾート地感が強い印象。
交通量も多くて、しかもバイクだけじゃなくて車が多い。観光客層も結構上品?バックパッカー少なくて、grab・Gojekもなかなか見当たらない。(いるけどクタ・ウブドより少ない気がした)
ホテルエントランスのギリギリWi-Fiが来る場所でgrabでもGojekでも検索。なかなか捕まらず。
グラブがやっと捕まってコインランドリーの住所まで到着。
(レストランとか観光名所は名前だけで目的地入力できるけど、このランドリーは名前じゃ出てこなかったので住所入力、合っているか不安は残る)
そして不安は的中。
周りを見渡しても調べたコインランドリーがない!!
ウブドでもよく見かけた観光サービス兼Laundryサービスしかないぞ。
地図上だとコインランドリーの道路挟んで反対側にランドリーサービスあるのでとりあえず聞くだけ聞いてみた。
「洗濯頼んだら今日中にできる?」
「そうだそうだ」
「夕方だけどほんとに今日中???」
「とりあえず出してみな」
怪しいおっちゃん。明日また来るのは面倒!だったらホテルの近くにもランドリーサービスの看板たくさんあったしそっちの方がまだまし。
コインランドリーをもう一度探してみる。
来た道を戻り、、、発見!!さっき野良犬がいて避けた場所だった!!(笑)
日本のコインランドリーとは違って、ここのランドリーは
・セルフスタイル
・依頼スタイル
の2パターンがあって、女性スタッフが切り盛りしていた。
値段は100円差くらい。100円しか変わらないならサービス依頼したかったが、到着したのが夕方、閉店が20時頃なので、サービス依頼なら明日の朝、今日がいいならセルフで、と。
そしてセルフだとしても、今は全機埋まってるから早くて5分後に終わると。
悩んだけど、やはりまた明日来るのは面倒なのでセルフにした。
ランドリーの中の椅子で終わるのを待った。私がせかせかしすぎて、勝手に中身出したらお姉さんに止められた。すんませ~ん。
洗濯をとりあえず回して先ほど読み取ったGoogleマップを頼りにサヌールビーチ散策!Wi-Fiはないので。
ビーチ沿いのレストランは結構お高いめだし、イタリアン系だったので洗濯終わったらもう来なくていいかなと思った。街灯もバイクも少ないから夜までいたら帰れなくなりそう。
美味しそうなジェラート屋さん見つけた。
時間あるし食べることに。
洗濯もそろそろ終わりそうな時間になったのでジェラート持ったままランドリーへ。また勝手に椅子に座ってジェラート食べて待つ。
ビーチ遊び帰りの人なのか、客が何組か入ってきては私と同じような質問をしていた。
そして乾燥機がやっと空いたので洗濯物を移す。
ここでもお姉さんが乾燥機の中を軽く掃除してくれて私のせかせかで迷惑をかけてしまった。
現在時刻は19時頃、ランドリーは20時まで、私の乾燥は19:45頃に終わる。閉店されたら結局また明日来なくてはいけないのでそれまでに戻ってこなくては。
洗濯物に振り回されたので19時にも関わらずまだ夜ご飯を食べていない。せっかくの最終日、バリ料理を楽しみたい。
・45分で近くのバリ料理じゃないレストランで食べて、Wi-Fiを繋ぎ、帰りのバイクを捕まえられる状況にして洗濯物を取りに戻ってくる。
・45分で行きたかった市場に行き、ご飯を食べて戻ってくる。
前者の場合、バリ料理は食べれないけど、時間に追われることはなさそう。
後者の場合、市場の滞在時間は短くなる。(市場まで歩いて15-20分くらい)乾燥機をとってから行くと夜ご飯の時間は遅くなるし、市場の情報が少なすぎてその時間までやっているかわからない。そして、Wi-Fiがあるような場所とも思えない。からタクシーを呼べない可能性がある。
とりあえずどこかでWi-Fiつながればバイクタクシーを捕まえられるので、さっきのビーチとは反対方面、かつ市場方面に向かって歩いてみる。
1本道なので道に迷うことはなさそうだが、街灯がないので真っ暗。
たまにレストランが出てくるけど日本食とか、、、インドネシア料理ではないレストランしかない。
進んでも進んでも真っ暗でたまに現れるレストランは異国料理。
このまま歩いて市場に行っても、夕食を食べれずただUターンするくらいの時間しか残っていない。
だったら市場はあきらめてランドリーに帰ろうか、、、悩みながらも足は止めず。
ここでタクシーを捕まえたら、市場まですぐ行けてご飯食べてまた20時までには戻ってこれるかも。と思うが、タクシーの量もとっても少ない。
道でたむろってるタチ悪い感じのお兄ちゃん集団に
「市場までタクシーしたらいくら?」と聞いてみた。
「そこまでなら1000円で乗せていくよ!」
もう勤務終了ですと言わんばかりのお兄ちゃんたちだったが乗せてはくれそう。ホテルーランドリーが200円くらいで来れたので完全にぼったくり。
「高すぎるからいいや、ありがとう」
断っても自分から声をかけてしまったので相手はぐいぐい来る。
「俺の車はいいやつなんだ、そのあとホテルにも送ってやるよ、高くないだろ」と。
あ~バイクじゃないから高いのか。
「バイクタクシー探してたの、ごめんね」
走って逃げる。逃げるけど道は真っ暗だし人通りもほぼない。店もない。 泣きそうになる。この時間はみんなもう働かないもんな。
ランドリーに引き返したい気持ちと、市場まで行きたい気持ちが葛藤。
もう一人声をかけてみた。この人がだめだったらランドリーに戻ろう。
現地の人しか食べないようなちっぽけな屋台が道路にポツン。
客が一人。若いお兄ちゃん。Grabのジャケットを着ていて、隣にバイクもある。
食事中申し訳ないが聞いてみる。
「市場まで行きたいんだけどいくら?」
「あなたに任せるよ!」
「(また怪しい系に捕まっちまった、、でもこれ以上手段はないので聞いてみる)ほんとに?実は市場に行ってそのあと向こうのランドリーに戻りたいんだ、そしたらいくら?」
「いいよ!あなたに任せるよ!」
「じゃあとりあえず200円で市場まで送ってほしい!!」
すがる思いでお兄ちゃんに掛けてみた。
食事はもうほぼ終わっていたようで、すぐに出発してくれた。
あまり有名な市場ではないのか、地図で調べて「ここでいい??」としっかり確認して連れて行ってくれた。Grabのアプリから依頼しているわけではないのでいくらGrabの運転手とはいえ安全保障はない。
そして念願の市場に到着!ありがとうお兄ちゃん!!(涙)
到着に安堵したのと同時に、完全にWi-Fiのない環境だと察し、ランドリーに戻れるか不安になる。ここまでこれたのにランドリーに行けなかったら意味がない!!
するとお兄ちゃんから
「ランドリーに行くんだよね?ここで待ってる?それとも中一緒に歩く?」と。
ちょっとナンパを疑ったが、タクシーをお願いしたくて声をかけたのは私のほうであり、塩対応は申し訳なくて出来ない。
「じゃあ一緒に中に行こう!」
お兄ちゃんを信じてみた。
市場は屋台の集まりみたいな感じで、サテ・揚げ物・丼もの等々いろんな屋台が集まっていた。
そして屋台だから破格の値段。
「好きなお店に行っといで、ランドリー行くとき声かけてね」
とお互いのパーソナルスペースをしっかり守って接してくれる。
本当にいい人なのかもしれない、そう思い始めた。
サテを食べたかったがすごい行列、ちょっと並んだけど進む気配がない!
バイクのお兄ちゃんが
「これにするの?」とちょいちょい様子を見に来てくれた。
そしてドーナツを2つ持っており、私にドーナツいる?と聞いてくれた。
申し訳ないので断った。
サテは全く列が動かなくなったので諦めた。
どんぶりは急いで食べれる自信がないので人のいない揚げ物屋さんにした。
春巻き2本と、よくわからんポテトフライ?の3つを購入。
外国人が多いからか、屋台のおじちゃんおばちゃんは英語をほぼ喋れなかったけど、写真と英語の説明文のメニューがちゃんとおいてあって、指差しで注文した。
揚げ物はいろんな種類があった。ドーナツもこのお店で売ってるみたい。
結論から言うと1個10円、3個買ったのでトータル30円。
安すぎて脳みそが追い付かず、30と言われたのに300と勘違いして(300でも安い)500円札を出したら、細かいのにしろ!と言われ、200円札2枚出したら多いと言われ、頭の中が?だらけになったけど、100円札出したら70円お釣りが来たのでそこでやっと理解。安すぎる、そしておいしかった!!
お兄ちゃんと合流して、揚げ物3つ食べきって、本当はバリ最後の夜ご飯だしゆっくりたくさん食べたかったけどタイムリミットが迫っていたので、市場退散。
お兄ちゃんにまた運転してもらう。
「英語が全然話せなくてごめんね、」と何度も謝られた。確かにあまり会話が通じない感じもあるけど簡単な意思疎通はとれたし全然問題なかったけどお兄ちゃん的にはもどかしかったらしい。
そして無事に20時までにランドリー到着!!
お兄ちゃん「この後の予定は?ホテルまで送ろうか?」
なんて優しいんだ。私にはWi-Fiがないし、もうタクシーを捕まえる手段がないので、またまたすがる思いでお兄ちゃんにホテルまで連れてってもらうことにした。
ランドリー→市場、市場→ランドリー、ランドリー→ホテルだと500円くらい?遅い時間に自分から振り回してしまったのでぼられても仕方ない。手持ち現金わずかだったが、感謝の気持ちの方が大きいので1000円ぼられること覚悟し、500円くらい渡そうと決意した。
一方通行の道があったのか、来る時より時間がかかってホテルに到着。
ありがとう、お兄さん!!助かった!!
そしてお金を払おうとしたら拒否された。
え??なんで??
「本当に助かった、行きたいところに行けた、ありがとう、ほんとにありがとう」とお礼を伝え、500円渡すが、受け取ってくれない。ぼられる覚悟だったのに適正料金すら受け取ってもらえないとは。
「日本人と出会えてうれしかった、日本人と話せただけでハッピー、お金はいらないよ(片言の英語で)」と。
なんていい人。
「明日の予定は?明日どこかに行くなら連れて行くよ!」
「実は明日帰るんだ、明日の昼頃には空港に行きたい」
「それまでは何するの?どこか連れて行くよ。空港も行くよ!Whatappやってる?」
「ごめん、やってない。でも明日わざわざここに来てもらうの申し訳ないし、仕事もあるだろうから大丈夫だよ」
「明日はあなたのために休みを使うよ!日本人と話せて本当にハッピーなんだ!英語が話せなくてごめんね。(ちょっともどかしそう)」
「明日はビーチを歩くくらいしか予定はないんだ(←事実)、お金受け取って、ほんとに感謝してる」
「大丈夫!ビーチまで距離あるし運転するよ!そしたらお金は明日もらうから!」
「でも連絡取れないよ、Whatappやってないし。Grabは客と連絡取れないの?」
「何か連絡取れるアプリはないかな、、」
「メッセンジャーは?Facebookやってる?(Facebookは外国人との交流メインで使っているので)」
「わかった!それで連絡を取ろう!」
メッセンジャーをインストールしてくれて、連絡先を交換。明日はビーチ沿いに行きたいカフェがありそこでくつろぐ予定なので、ホテルで朝食を食べてカフェに行き、カフェから連絡すると伝えた。そして結局お金は払わず。
そしてここで彼を100%信じようと思う出来事が。
ナンパとか、そういう気持ちは一切なく、旅の思い出として、一緒に写真を撮ろう、と彼にお願いした。
すると「ソーリー、マイワイフ アングリー、ノット ピクチャー」
え!!彼既婚者なの!!じゃあ明日運転してくれるのは卑しい気持ちはなく、本当に日本人を歓迎してくれているのかもしれない!と。
そして明日会う約束をしてバイバイした。
結局夜ご飯は揚げ物3つだけ。
ホテル周辺にはレストランなさそうだったので、高いとは思ったがせっかくなのでホテルのレストランへ。
フードはやはり高かったので雰囲気を楽しむためにビールだけいただいた。
ランドリーにも市場にも行けたのはバイクのお兄ちゃんと出会えたおかげ。あのランドリーを選び、あそこまで自分で歩こうとしなかったら出会えなかった。
いくつかの選択がこのような素敵な出会いを生み出す。
旅って面白いな。
明日も無事故で無事に帰れますように。
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