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平坦な道がいちばん難しい

人間とは不思議なもので、何かを経験するごとに強くなって、また更なるチャレンジがしたくなる生き物なのだと思います。

短期間で見れば、落ち込んで元にも戻れないくらい凹むこともあるけど、なんだかんだトータルで見ていたら、どっかでへこたれないように元の作りができているように思う。
神様が本当にいるとしたら、そんなふうに人間を設計していると思うんですよね。じゃないと80歳くらいの平均寿命を保てないと思うから。

その代わり、最近は「人間が平穏な時を長く保つ」ということが難しいように思います。ネットで溢れる情報に、影響を受けない方が難しい時代だから、凹んだら励ましてくれる存在がいたり、もっとやる気を起こさせてくれる存在はいるけど、平穏にしてくれる存在ってなかなかいないんじゃないか、と思うんです。

興味がないと平穏でいるっていうのもまた違う。
情報が溢れすぎて、「好きも嫌いもない興味がない」っていうのと平穏っていうのはまた違うんですよね。
私にとって平穏とは「止水に鑑す」みたいな感じのイメージです。

止水に鑑す
「止まった水=波ひとつ立たない水面のには、真実が映る」という意味。
波ひとつ立たない水には、まわりの風景が美しく映ることでしょう。しかし、水面が激しく波立っていれば、何も映りません。
心もこれと同じで、曇りなく、波立っていない心境に真実が映るのです。激しい感情・ゆがんだ価値観を抱いていれば、真実は心の目に届かないでしょう。

『荘子』徳充符篇

なるほど確かに、真実が見えない心は平穏ではないですよね。
人間は、ロングスパンでへこたれないようにはできているけど、急激なアップダウンの激しさに慣れるほど、タフにはできていないと思います。

だからこそ、一定期間情報を経ってみる、自分と対話してみる、勉強をやめてみる、そんなふうにしてあえて平坦な道を作って、心を平穏にする時間が必要な世の中なんじゃないかとも思ったりしています。

ドーパミンやアドレナリンを放出させるものやエンターテイメントは世の中に溢れています。
どうか今自分の心は波立っていないか考える時間を1日5分でも取れる、平穏な日常でありますように、祈っています。

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