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個性の時代、パクるなら徹底的にやる気持ちで

昔から特定のところでとてもこだわりが強い部分があり、それが功を奏してデザイナーとしての職業につけたのだけれど、ある時までそのことに対してモヤモヤがありました。

小学校1年生の時、図画工作の時間で、仲の良い友達が私の隣で絵を真似して先生に褒められていたこと。友達の便箋や文房具の真似っ子がいきすぎて、ほぼ私が持っているものを全部真似してくることに怖さを感じたこと。小学校3年生の時に、自由に詩を書いたら「誰かの真似をしてないよね?」と先生に疑われたこと。そんな思い出のせいで、人に真似されるのが嫌で、私も人の真似をするのができなくなっていきました。

小学生の時はまだスマホもなかったしコピペもできなかったけど、今は世の中の90%くらいの人がコピペで効率化を図っている時代になりました。
徐々に私も真似が普通になってきて(デザインもトレンドや決まり事が増えて昔よりシステマチックになったため)、その効率の良さに昔の自分ことを忘れかけていました。

2020年くらいから「風の時代」という言葉がビジネス界隈でも流行るようになって、「個性の時代」だとか「個人の時代」だと言われるようになりました。
ですが世の中を見ていると、SNSのバズらせ方やYouTubeでの収益化ノウハウのほとんどは人の真似をしてコツを掴んだらいける!というものばかり。

私の心はまたこの現象に揺れてました(笑)全然「個性の時代」じゃないじゃん!って。それでも収益UPの方法を試したくてたまに真似してみるけど、自分の気持ちが嫌になってどれも中途半端です(笑)

そこで私はあることに気づいたんです。

「どんなに真似しても、その人自体を真似することはできないんだ」ということ。仕事内容やその人の宣伝方法、属性は似ていても、その人の個性は絶対に真似できない。どこで生まれて何を食べて生きているのか、全部一緒ってない。SNSマーケティングのような方法論が均質化される世の中だからこそ、個性が際立つということなんだという逆説を発見したのです。

たとえばインフルエンサーAさんを徹底的に真似しようとしたら、多分途中で絶対自分のオリジナルを入れたくなると思うんですね。全く同じをやっていることに飽きてきたり、虚しくなったりする時がやってくる。そんな時にやっと自分ってこんな人だったんだ!という発見がやってくるのかなと。

だけど中途半端だと半信半疑だから、自分の良ささえわからないまま、「何だよ〜全然成果出ないじゃん!」と他責思考になる。

茶道や華道などの道の世界は、基本の考え方が「守・破・離」だから最初はよく物事を理解して真似することが必要です。先生も「やるときは徹底的にやらないとダメよ!」と言います。真似する時も、破る時も徹底的にやらないといいものにならない。これは道の世界のみならず、SNSマーケティングの世界にも通じてたんだな〜と思うのでした。

(かといって私がSNSマーケティングをがっつりやるかどうかっていうのはまた別の話なんですけど…)

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