何も言っていないってば



壁を介して各々が拾ったり拾わなかったりしているのが好き  向かい合って投げ合うんじゃなくて  反射を使って見つめ合うんじゃなくて    手放すまでが自分の事  それより先はその人の事  流行りじゃないかな  なかなか合わないかもしれないけれど    動かないで変わるより変わらないで動く方が好きだろうなというのは少し前から気付いている    君とこうなりたいとか無い  いまそこにあることらっきーでしあわせ以外のことあんまり考えていない  明日からのことはしらない  昨日までのことは憶えていないや    嘘はいつもあるし  濁すし隠すし裏返すけれど  偽って欺いて操ろうとはできないから後悔も遠い    まだ全然  きっと永遠に未熟だけれど  それでも僕はその衝撃の限り  できるだけそうしていてみたいと思うから  その時はいつだって    何も括られないままでいいよ  何も考えていないから  何も気にしなくてもいいよ  だめだったらだめだったでいいし    なんでもいいからさ    小さい悪戯を沢山したい  どうせ見付からない場所で  きっと湿気てばらばらになるだけの爆弾を  折角だから君の息も掛けて行ってほしい  指紋は僕のしか残らないから



書きたいことがない時期
書きたいけれど書くことが無いというのはよくあるけれど  書けることはあるけれど書きたいかというと別にというのは珍しくて  まあそういう時期もあるかあと思って過ごしていた  嘘  インターネットへ踏み込み続けていないと居るのか居ないのか分からなくなってしまうような人間だから何か書いていないとという焦りはいつも表層に薄く広がっている  書くくらいしかできないから    せかいがいっこなこととか眠っていることと死んでいることの違いって起きてからじゃないと区別できなくないかとかこの人誰だっけここはどこだろうとかそういうのを考えるならもう  もう何をどれだけしていたって根底は変わらないと思う    だからもしも僕のカレンダーにパンパンのシフトが入っていたら  この話はこの人としたいと選べるくらいの交友があったら    たぶんインターネットなんてとっくにやめていたよ    やめるまでもないね  続いていなかった  続けなくてよかった    嫌いではないし  苦でもないけれど  いつか必ず抜け出すんだと思っているよ  海辺や火星を目指すのといっしょ  一緒にとか二人でとかラムネがおまけに付くようなロマンが異質で異次元ですね  どこにいたの  もういっこのせかいのこと



さいきんなにしてすごしていますか
春とか五月とかむずかしいね  暦も時間もにんげんが後から作ったものでそれよりもずっと前に生物があるのに  人間は数字をなぞってでしかゆるされないことがおおいね  いみわかんねえよな  いみわかんねえー ! ! って  言うだけ言ったっていいじゃんね  言ったって何も変わらないなら言わせてくれよ  何も変えられないなら聞かなくていいだろう  文字の形が意味なら僕達困ることなんて何も無かったと思わないか  言葉単体に意味できる範囲なんてほんのちょびっとなんだからさ  そんなに厳しく詰めたって先の自分の首が絞まるだけかもしれないよ  そうしてどんどん使える言葉が減っていっているのが僕  百動いて十増えて二減る  しぬときの辞書が見たいな  しょっぱくてかさかさだといいな



本当に書かれることが無くてびっくりしちゃう  こころもあたまもからだもたしかに動いている筈なのになあ  本当に文字の時期じゃない以外に無いかもしれない  言葉は遊び道具として好きだけれど信頼などではない  言葉が究極であることは少なくないけれど  その究極が限界かはまた別と思う  突き詰め尽くした限界はここと  そうしてはじめて  そこからうまれること  ある
言うとつまらなくなってやーめたなにそれしーらねとなるかわいくない方の天邪鬼で有言実行は信頼を削ぎ落とすだけなので臨まないんだけれど  考えていることはたくさんあってさ  人生が足りないです  長さじゃなくて数がほしい  一つしかないからこその価値があるならそれを照らす光のところまで運んでしまいたいな  そんなんいいよ今見てくれているから成仏し続けているようなもんだとか言うから遊びでしかなくて諦めがわるい  嫌いなところって考えたことないかもと思って  ぱっと思い付かなかったからやめた  真っ直ぐとか透明とかは何処からどの眼でみるかでしかないからきっと    三十をこえる人生でやっと一有るか無いかのきみの眼球求めなきゃはじまんなかった嘘ばっかり  指笛また鳴らせなくなっていた





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