無駄で手一杯だもんで



貴方の書くものが読みたい  と思って  書かない人もいるということを思い出した  そうだった  道具を持っている全員が  場所のある全員が  読手のある全員が必ずしも書いているとは限らないし  関係無いんだな  そりゃそうだよな  別々の事実があるだけだって  いつも思うしよく忘れる
用意した箱の中へ追加していくんじゃなくて  更地へ点を打つだけ  繋ぎたければ繋いだらいいけれど  他所でも同じように繋がれているかはわからないし  完璧にという意味でなら無いと思う    だから僕は貴方になりたかったし  いつも緊張していて  時折の甲斐や信頼に溺れている    たのしいですよ  丈夫です

まあ書いていたんだけれどさ  その人は    ああそうかこういう場所もあるかと思って探したらあった  たくさんあったしいちばん書いていた  なにそれ  まだ大丈夫
自発の"大丈夫"は"大丈夫じゃない可能性がある"と同義だなと思ってわらっていた  助けてほしければそう言うから少なくとも僕のはそういうんじゃない  大丈夫じゃなくなる可能性にそわそわしてどきどきしている  積極的に乗っかると足滑らして大転けするからしないだけ  限界まで否認する  しなくなったのは必要無くなったということです  両極    

今がいちばんたのしいときだろうなと思う  経験則  たのしくなくなるかはわからないけれど  たのしいだけではいられなくはなる  僕がこれより先へ進むということはそういうこと    たのしいだけのやり方だって本当は知っているよ  わからないのでもできないのでもない  でもそれじゃ僕はたのしくなれなかったから


ずっと考えている拘りの話をしようと思ったけれど見付ける人がいたらうれしいなと思ってまだ黙っておくことにした  見付けてもらった時は見付けますよ  癖と着眼点

合っているかどうかなんて二の次でいい  頭や心や感覚を割いてもらえること自体がうれしいし有難い  そうそう素直にはなれないけれど  向いてもらえているうちに応えないとだよというのは昔から母親がよく言っていたし近頃は僕も似たようなことを思っている  彼女の表現と僕の経緯とは全く別の角度からだったけれど  大事な部分はだいたい同じじゃないかな  ずっとなんそれと思って聞き流していたけれど  自分の生きてきた時間と頭から言葉の形が浮かび上がる時  あっあれってこういう意味だったのかなと思った  違うかもしれない  聞いていないから  でもそうだったらいいなと思う

月日や感情や思考を経ていつかの大人を想像することは当時の憎悪を成仏させることでもある    無論そんなの大切なパーティーで今と同等に愛しいものです消えればいいってもんじゃない  無視したり埋めたりだってできるけれどそれはもうしたくない  血管がさ  繋がってんだって  だから彼等が自ら望んで昇って往くことだけが僕等の素晴らしき収束なんだ  でっかい言葉  それくらいのことはしてきたと思うよ
だから  そうだったらいいなと思う

あとね 
もしもそうだったら  僕は僕の通った経緯とその先で浮かび上がった言葉をとてもとても自慢に思う  それは彼女の言葉との意味が違っていたところで何か揺らぐようなものではないけれど  もし  別々の経路で同じ場所へ着いていたのなら  その場所へ着く経路は他にも沢山あったのだとしたら  僕は僕の選んできた道と見逃さなかった星達とを精一杯の大声で呼びたいと思う
いまだってそう  僕が自身や人生を真っ直ぐに抱くことを覚える為に  貴方方無しでは難しいどころの域ではなかった  無縁だった  御伽噺だった    こんなのさあ  気持の大きさを表す道具としての言葉だって  そういうふうに用いられているものだって分かっているから凄く悔しい  僕の文字選びにおける執念の彼是をきっと誰も知らないということが酷く寂し  くて  だから永遠にたのしい    もっと楽に生きればいいのに  人の言葉も気持も  理解なんかできないんだから

彼女も彼女で  その経路を誇らしく思っていたら  いいなあと思います    僕が一人でうれしくなるためじゃなくて  其々に其々の大切が  比べたり喰われたりしないように  できないように  深刻に重なって来ていたら  人間風情にできることなんかきっと何一つ無くて    だから僕は

まあ  それは  どっちでもいいか    プラスかマイナスかじゃなくて  プラス寄りかゼロかくらい  の  事


柔軟剤を変えました  いいかも  hey, boy  呼んでしまいそうになります





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