見出し画像

高専攻略法 3年目

3年生の方針

3年目です

3年生になると専門科目の比重がぐっと高くなり、授業内容も幾分かレベルアップします。そのため、同学年の高校生と学ぶ内容や得る知識の質が大きく異なります。これが私が高専は3年生からが本番であると思う理由です。人文系科目を学ばない代わりに一足早く専門科目の知識を身につけることができます。また、高校生だと受験をして大学進学をする人がほとんどだと思いますが、高専生は(途中で辞める人以外は)そうではありません。そのため、時間的精神的余裕があると思います。
ともあれ、高専生活が本格的に幕開けるのが3年生からです。

そんな3年目はどう過ごすべきか。

第一に専門科目の理解と知識・技術の習得に重点を置きましょう。それが高専に行く理由のほとんどだからです。高校では学べないことを高専で学びましょう。機械系や情報系、化学、建築系など専門によってそれらは違ってくると思いますが、実験実習の進め方、技術文書の書き方といった工学系の基礎的なスキルから、流体力学、構造力学、ロボット、コンピュータアーキテクチャなど専門分野の学習など大学の専門科目の基礎レベルの知識が得られるはずです。それらが後の就職や進学にも影響します。
とは言うものの、やる気のある人であれば専門科目の内容は、興味の対象だと思うので、授業内容としては退屈しないと思います(授業が面白いかはおいておいて)。

それと時間は大切にしましょう。余裕のある長期休暇は3年の夏休みが最後かもしれません。4年になるとインターンや進路があったり、5年は卒論があったりとなかなか精神的時間的余裕が少なくなります。ゲーム三昧というのもありかもしれませんが、進学する人は希望大学等の対策をし、就職する人は企業リサーチをしておきましょう。大切なものは失くしてから気づくのです…


筆者のケース

私の話を少しします。

我が校のカリキュラムは特殊で、2年の終わりに専門コースの選択があり、3年の最初に配属が行われます。(1,2年は年度初めにクラス替えがあり、3年以降は固定)
その際に一つの事件が発生しました。

ク ラ ス に 女 子 が 一 人 も い な い

びっくりしました。いくら高専の女子率が低いといっても局所的に0%になるとは思いませんでした。
どうやらその年度は一部の専門コースに女子が集中したようで、一つのクラスの女子が0人になるということは我が校でも珍しいことだったそうです。ここまでいうと学校わかりそうだけど

そんなわけで3年生が開始したわけですが、何ヶ月たってからいくつか実感したことがあります。

一つは授業内容の専門性が上がったことで授業が格段に面白くなったことです。一般科目5割、専門科目5割くらいで勉強するので、1,2年に比べると授業の受けがいがありました。こういうのが勉強したかったんだよ!って感じです。私の場合は計算機関連の授業でコンピュータの仕組みを学べたのがよかったです。
教訓としては、わからないこと(特になぜこれを学ぶのかという疑問)については、積極的に先生に聞くべきということです。できれば授業中が良いです。一人がわからないことは他の人もわからない可能性があるので、授業中に聞くことでみんなの疑問を解決することができます。加えて、先生に「あっ、この子はちゃんとやってるな」という印象を与えることもできます。高専の先生は研究者でもあるので、大抵の疑問は解決してくれます。特に学ぶ意義については、曖昧な答えではなくしっかりとした意味を教えてくれるはずです(一部の先生はその質問を待っているとも聞いたことがあります)。3年になると微分方程式や行列の進んだ内容を学ぶので(工学系の学生には必須の数学知識)、学ぶ意味を自分の中に持っていないと「意味分かんないからやりたくない」で終わってしまいます。それは大きな損失です。

2つ目は、向上心のある人も少し増えたと感じたことです。3年になって、大学編入を意識し始めた人たちが勉強に積極的に取り組み、1・2年時に比べると静かなやる気みたいなものが教室に存在していたように思います。そういう環境に刺激されて私もがんばっていました。

部活でも役職が自分の代に移り変わったので、色々権限が増えて楽しかったです。(その年度は高専祭のバザー運営に携わりました!)

3年生のまとめ

3年生は専門の授業が本格的にスタートし、忙しくも充実した日々を過ごせると思います。実験実習のレポートやテスト勉強に追われたり、夏休みにバイトして免許とったり、いろいろあると思います。専門の知識をしっかりとものにして、以後の進路を考えながら楽しんで日々を過ごしてください。大切なのは高専という場所で自分の意志を持ち、行動することです。

なんだか大分情緒的な文章になってしまいました。攻略法とか言ってるのにあんまし技術系の書き方ではないので、怒られちゃいますね。

次回、4年生
高専生活の中で最も忙しい年です

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?