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トランスエイジについて、自分なりに思うこと。

自分自身のこと

私は実はというと
実年齢と精神年齢の違和感に悩まされてきました。

きっと実年齢と精神年齢が一致していない病気
なんだと思っていたのですが
これは
ASDで充分説明がつくと今となっては思います。

当たり前ですが
人は1年ごとに年を重ねていきますし
年を重ねるごとに
求められることも変わってきます。
しかし
ASDの人は変化が苦手という特性や
同じ物、同じ事を好むという特性から
この変化について行き辛いのではないか

と思いました。
これらのことから、ASDの方が
『本当は30歳だけど、精神的には20歳ぐらいかな』
などと考えることが
起こりえるのではないかと思います。

私の、実年齢による違和感も
ASDの特性で説明がつくのではないかと思います。
ですので、私もトランスエイジという概念が
存在するのであれば
トランスエイジなのかもしれませんが
根底部分にあるのはASDにすぎないと思いました。

トランスエイジの男性がアベマプライムに出演されていました

トランスエイジの男性が
アベマプライムに出演されていたので
その内容の感想をお話したいと思います。

結論から簡単に思った事をお話すると
「この方は本当にトランスエイジなのか」
という事です。

引っかかる点がいくつかありました。

この男性は実年齢が39歳で
自分自身が認識している年齢は28歳で

7~8年程前
バイト先の上司に
「良い歳して何故出来ない」と叱責された事から
年齢に違和感を感じるようになった
そうです。

この点が引っかかりました。

私は、実年齢に違和感を感じるような
明確なきっかけというものがありませんでした
物心ついた頃から
何のきっかけもなくただ漠然と違和感がある
というような感じだったので
何らかの明確なきっかけがある
というのはどんな感じなんだろうと思いました。
また、その明確なきっかけ(叱責された出来事)
を経験する前は
自分の実年齢に対してどのように捉えていたのか
という点が非常に気になりました。


というのが一つと

二つ目は

「良い歳して何故出来ない」
と叱責されると誰でも嫌な気持ちになるでしょう。

その嫌な気持ちを、この男性は
「これは年齢に対する違和感に違いない」
と勘違いしてしまっている可能性はないのか

という点です。

また、良い歳して出来なかったという事実を
受け入れたくないが故に
年齢に違和感があるという方向に
逃げたかっただけ
なのではないか
とも思えてしまいます。

ですので
例えばのお話で

「〇〇やってくれて、ありがとう!
まあでも君も30代、立派な大人だし…
これは出来るか😊
君よりも若い人たちは出来ない人も多いから…
これからも頼りにしてるよ!」
と言われていたとしましょう。

こんな事言う人がいるのかと
思われるかもしれませんが
今は、例え話だと思ってください。

それでもこの男性は
同じように年齢に違和感を持ち始めていたのか
という点が非常に気になりました。

実年齢に違和感を感じるという気持ちは
本来、他者の発言によって左右される事はない
と思います。
つまり、「叱責された」のであろうと
「褒められた」のであろうとどちらにしろ
自分の実年齢に対し
大人を連想させるような言葉を
言われている事に対し違和感を感じるはず
です。

ですので、繰り返しになりますが
この男性は、褒め言葉を言われた上で
自分の実年齢に対し
大人を連想させるような言葉を
言われていたのだとしても
同じように年齢に違和感を覚えていたのか

という点が非常に気になります。

また、最後の三つ目は

「大人でもある子どもでもある
いい感じの年齢が28歳だと思った。」
という発言から

その年齢を敢えて選んでいる感じが
否めませんでした。

この発言だと
その年齢だと思うとしっくりくる
というよりは、その年齢になりたいという願望を
持っているという事に
なるのではないでしょうか

日常生活に支障が出るぐらいに
その年齢になりたいという願望があるのであれば
異常だと思いますし
何らかの発達障害や精神疾患が
あるのかもしれませんが
それはまたトランスエイジとは
別のお話になると思います。

人間の感情は複雑だと思うので
難しいのかもしれませんが
もう少し、「違和感」と「願望」は
わけて考えてほしかったと思います。

いろいろと引っかかる点や気になる点が
いくつか残っているというのが正直な感想です。

「こうあるべき思考」を捨てる事が出来たら

過去の私自身や先程お話した男性が
実年齢に違和感を感じる理由として

「〇歳なんだからこうあるべき」
という固定概念に囚われているから

なのではないかと思いました。

また、その男性が28歳だと自称する理由も
「28歳はこういうもの」という
固定概念があるからなのではないでしょうか。

このような固定概念を
全て取っ払ってしまえば良いのではないかと
思いました。

私は、今の年齢は25歳です。
私は25歳にしては
子どもっぽいところがあるかもしれないけど
それはきっとASDの特性で
年相応に自分自身が変わっていくというのが
難しくて、人よりもゆっくりだからだ。
それも含めて自分だし
25歳らしい25歳にならなくて良いし
まあ、こんな25歳がいても良いじゃん(笑)
そもそも‘’25歳らしい”って何(笑)
と思って生きています。

このように
「〇歳(実年齢)だからこうあるべき」思考を
なくす事が出来た今
実年齢に違和感を感じる事は
だいぶ無くなりました。

そもそも実年齢って
違和感も何も、自分の生きてきた年数ですからね。

先程お話した男性も
今の自分を受け入れて
「こんな39歳がいても良いじゃん」
と思う事ができると良いのかもしれません。

でも、私がこのように思う事が出来たのは
実年齢に違和感を感じる理由が
ASDの特性なんだとわかってホッとした事と
私が何歳であっても何をしていたとしても
関係なく接してくれる人が周りにいたから
私はこのように思う事が出来たのだと思います。

ですので、実年齢に違和感を感じる理由が 
わからなかったり
周囲から「〇歳なのに!」等と言われ続けていると
トランスエイジという言葉に縋り
「私は実年齢は△歳だけど本当は×歳なんだ」
と思いたくなるのかもしれません。

1人1人や、社会が
「〇歳だからこうであるべき」思考に
囚われない世の中になれば
そもそも、トランスエイジという言葉は
生まれないのかもしれません。

そのような世の中になってほしいと私は思います。
(これはあくまでも理想論ですが)

年齢を言わないという選択肢も

「〇歳だからこうであるべき」思考に
囚われない世の中になってほしいとは思いますが
あくまでも理想論です。

例えば、どれほど私が自分の事を
「こんな25歳がいても良いじゃん」
と思っていたとしても
世の中には「25歳なのに…」と思う人も
いると思います。

ですので
年齢を言わないという選択肢もあり
なのではないかと思いました。

アベマプライムに
柏木由紀さんも出演されていたのですが
「確実にその年齢の扱いを受けるから
(年齢を)言わなきゃ良かったなと思って…」

とお話されていて本当に共感しました。

幸い今の世の中では
「私は〇歳です」と顔や洋服に書いて
外に出ないといけない
というような世の中でもありませんから
言わなければ良い話だというのも理解できます。

どうしても実年齢を言わないといけない場面は
あるのかもしれませんが
出来るだけ言わないようにするという事は
しても良いのではないのかなと思いました。

私は今B型作業所に通っているのですが
利用者の方で
自分の年齢をオープンにされている人もいますが
必ずオープンにする必要性も感じられません。
別に話したくなかったら
話さなければ良いと思いますし
ここだけのお話
少しぐらい偽っていても良いと思います。
それで業務に支障が出ることは
まず無いと思います。
(あくまでも、私の作業所のお話です。)

ただ
職員さんには自分の年齢を知られる事になるため
利用者の人に年齢を話したくなかったり
年齢を偽る場合は
あらかじめ職員さんには
理解しておいてもらう必要はあると思います。

私の場合は
実年齢を話したくないけれど
偽りの年齢を言うのも嫌なので
年齢は非公開ということに
しておこうかなと思います。
ですので、私が25歳だということは
みなさんだけの秘密にしておいてください。

しかし、こんな自分も以前は
作業所でも年齢をオープンにしていました。
今となっては「言わなければ良かった」
と少し後悔しています。

懸念していること

私も、トランスエイジという概念が
存在するのであれば
トランスエイジなのだと思うのですが
根底部分にあるのはASDに過ぎないと思いました。

自分自身がトランスエイジだと思っていても
根底に、何らかの精神疾患や発達障害が
隠れているかもしれません。

ですので、トランスエイジという言葉が
世に出ることによって
何らかの精神疾患や発達障害を抱えている人が
「自分はトランスエイジなんだ」と思い
根底部分にある病気や障害に気づきにくくなり
診断が遅れるという事があるのではないかと

懸念しています。

最後に

ここまで、トランスエイジについて思うことを
お話してきましたが

今までnoteの記事を書いてきて
ここまで頭を使ったのは初めてかもしれません。
(おかげでちょっと頭痛が)

そんなちょっとした愚痴を言って
今回は終了。




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