Throbbing Gristle の『20 Jazz Funk Greats』を聴いてみた編

こんばんは、内山結愛です。

今回は Throbbing Gristle の『20 Jazz Funk Greats』を聴いてみた編 をお届けします。

最初見た時、「カラフルで可愛い…!」と思ってしまったジャケットからは想像もつかなかったくらい、色んな意味で凶暴なアルバムでした。

エレクトロニックで、ノイジーな工場地帯!恐らく初めてのインダストリアル、面白かった…!

是非読んでみて、聴いてみてみて下さい!

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1. 20 Jazz Funk Greats
妖艶。エレクトロニック。セクシー。ピヨ〜ンとした効果音が面白い。台詞の言い方が…大人の世界。奇妙な、不思議な音楽。終盤音のない時間が長い。

2. Beachy Head
不穏に壮大。端的にいうと気味悪い。耳に黒い煙みたいなものが渦巻いて付いてくる感じ。凄く遠くの方で鳥の鳴く声みたいなのが聴こえる。港…?目立ったような変化はないけど、確かに少しずつ変化している。

3. Still Walking
ビートが動き回ってる。工場で聴こえてきそう。これがインダストリアル…!金属音っぽい。音を追ってるうちに音酔いする。ボソボソと喋る男女の声が聞こえる。無機質でリズミカル。クラクラしてきた…

4. Tanith
ポワンポワンしてる。寝ぼけてて夢なのか現実なのか分からなくなって曖昧になった感じと似ている。猫の鳴き声宇宙バージョンみたいな音が聴こえる。

5. Convincing People
ゲームセンターにある宇宙のバトルゲームみたいな音。気怠そうに、不安定な音程で同じ単語を繰り返す声。声が機械と同化して一つになる感じ。今の人間には早すぎる音楽。

6. Exotica
洞窟の中みたく響いてる。夕方のチャイムみたいな音。優しいけど静かに不穏が迫りくる感じ。地響きするような爆発音。お構いなしに流れ続ける夕方のチャイム…

7. Hot On The Heels Of Love
昔のゲーム機みたいな音。ややダンサブル。バチンバチン鳴ってる。囁く女性の声に洗脳されそう。色んな電子音。

8. Persuasion
不気味な音の遠くで、若者がはしゃぐ声、悲鳴が聞こえる。ホラー映画みたいな曲。危険。攻撃的。ノイズっぽい要素。約6分半の間延々と不穏で油断できない。

9. Walkabout
シンセ。ポップで明るい。目立った変化もなく小刻みに刻み続ける。

10. What A Day
叫び。Pop Groupを連想した。色んな言い方、リズム、テンションでタイトルを連呼している。後ろでは淡々とリズムを刻み続けている。

11. Six Six Sixties
ノイジー。ギター?がジャリジャリ鳴ってる。激しめ。声は淡々としている。

12. Discipline(Berlin)
聴いたことのない音で始まる。どんなふうにしたらこんな音が鳴るんだ…。いきなり叫ぶ。テンション高め。声にかかってるエフェクトで野外ライブみたい。工場地帯感がある。同じように演奏するの難しそう。ノイズ大暴れ。長い。

13. Discipline(Manchester)
前の曲と同じタイトルで、こうも違うの凄い。鋭い感じ、シャギシャギしてる。声のボリュームもテンションも突然上がるからびっくりする。獣のような叫び。またまた長い。


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メンバーが爽やかに立っているこの場所は、イギリスの自殺の名所らしい…!
(オリジナル・ジャケットではメンバーの足元に死体が転がっていたが、発売禁止処分になってしまった)

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Throbbing Gristleは1975年にイギリスで結成された、インダストリアルバンド。インダストリアルの出発点とも称される。ジャンルとしては、インダストリアル、前衛音楽、電子音楽、実験音楽、ノイズミュージック、ダーク・アンビエント、ノイズロックなど。

(↓は自分の勉強用の単語メモです。)

●インダストリアル:電子音楽の一種。工業的な機械音、金属音、電子音が多く取り入れられているのが特徴。
・初期…従来のロックに反発し、パフォーマンスアートの要素を強く持つ
・ヨーロッパ…ノイズやサンプリングを多く取り入れた、エレクトロニックミュージックやダンスミュージック など。


全然まだまだ自分の知らない音楽で溢れているな…今回も衝撃的でした。

不穏や不気味という言葉を沢山使った気がする…後半にかけてノイズも叫びも大暴れしてて爽快だった〜!

次回は Underworld の『Beaucoup Fish』を聴いてみた編をお届けします。

(買ったCD紹介もしようと思ったのですが、言わない方がワクワクしてもらえるかなと思ったので、内緒にすることにしました…)

今回も読んで頂き有難うございました。

サポートをしてくださった貴方には57577で貴方宛のお礼のメッセージをお送りします!