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CEATECの変遷、その是非やいかに

いつも読んで頂きありがとうございます。
Amuletの迫頭です。

先日CEATECが開催されていました。
一昔前、大きなイベントがあると「今回の目玉は〇〇」というわかりやすい展示があったものですが、最近話題になるものが減った気がします。
大型テレビとか、4K、8Kテレビを推していた頃が懐かしいなとw

世の中のトレンドは、AI、SDGs、カーボンニュートラルなどなどたくさんありますが、ここ最近これといったわかりやすい流行がないように感じます。
私の周囲の人達に聞いても同様の印象でした。

そんなCEATECですが、あるニュースを目にして違和感を持ちました。

CEATECでは、毎年4000〜6000人の学生が来場し、来場者層の36%が20〜30代だそうです。
CEATECのエグゼクティブプロデューサーは、ここに目をつけ、ビジネスパートナーの探索はもちろん、採用活動の場としても利用するという方向性を示唆していました。

CEATECはもともと、企業が新技術や新製品・新サービスを展示し、購買層に訴求したり、新しいパートナーを見つける場としての歴史があります。
でも今回は、高校生や大学生などの若年層に向けて自社を知ってもらうことを主目的として出展する企業が見られました。
実際、半導体メーカーが並ぶブースで、業界をゲーム感覚で学べる「人生ゲーム」が登場し、話題になっていました。

みなさんもご承知の通り、企業の採用現場では優秀な学生や転職者の争奪戦が繰り広げられていますので、
CEATECに来場した若年層に、自社の良いイメージを持ってもらい採用活動に繋げたいという意図は理解できます。
ただ、このCEATECの展示が本当に採用の後押しになるのか、私は違和感がありました。

来場者はそもそも、斬新な展示や新技術を期待しているのではないでしょうか。
その観点から、CEATECで注目を集める製品やサービスを展示することが、潜在的なニーズを呼び起こし結果、採用活動につながるのではと思います。
それが、採用を主目的にするのであれば、それは「採用イベント」でいいのではって思うわけです。

CEATECのような大手イベントが変化することで、今後他のイベントでも同じように、目的そのものが変わるなんてことも起こるかもしれません。
進化することは必要だとは思う一方で、イベント本来の目的を見失い、来場者が置いてきぼりになるような事態にならないことを切に願います。

また来週お目にかかりたく思います。

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