一昨日の短歌、小説と祖父母の家

30年はあっという間だと思ったのは、
先日読んだ小説に、そういえば30年間、
分からないままでいた、祖父母の家の玄関に
植わっていた植物が柊だったのかと、
気付いた時でした。

小さい頃から、玄関に横付けされた車から降りるたび、
今日は気をつけようと
あのギザギザの葉に当たらないようにするも、
やっぱり、いつも少しあったてしまい、
イタッと人知れず、呟きながら、
仕方ないと思い、
毎年のようにクリスマスの
イラストに見る赤い身をつけない、
青い実のなるギザギザ葉っぱの植物に、
ある年は、赤になるのを見逃しただけなのだろうか。
またある年はじつは中身が赤色なのだろうか。
またある年は今年は気温が赤になりにくい気温だったのだろうか。
これは、ブルーベリーなのだろうか、
本当は赤い実をつけるはずなのに何か風邪でも引いているのだろうか、
などと様々な妄想を巡らせながらも、いつか赤い実をつけることを
うっすらと期待しながら大方の日はそんな疑問も忘れながら、バタバタと
過ごしていたのでした。

周囲の大人達から呆れられるほどに、
常に、どんなことでもすぐに
なんで?どうして?が口癖だったにも
かかわらず、
この植物を疑問に思いつつも黙っていたことを
おそらく誰も想像していなかったでしょう。(そらそうや)

そんなところに
先日読んでいた小説『閉店時間』の
「日本の柊は青い実しかつけないが、外国の柊は実が赤いので、クリスマスデコレーションに使われる習慣ができた。」
と読んだとき、ピーーーーーーーーーンと
私の意識は祖父母の玄関まで飛んでいったのでした。

そうだったのかーーーーーーー!

意外なところから意外なことの解を得て、
だから小説を読むのって面白いよなぁ。

と1人にやけた、22時帰宅途中の弱冷房車でした。


実際には、赤い実をつけるのはヒイラギモチなどとも呼ばれ、英語名ではホーリーと呼ばれるなど、モチノキ科モチノキ属に分類されるらしく、
モクセイ科モクセイ属に分類される柊とは全く違うというということらしい…
という豆知識も載せておきたいと思います。(豆知識?)





今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
明日も楽しい1日をお過ごしください。

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