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◆松岡和子訳『ヘンリー六世 全三部 シェイクスピア全集』ちくま文庫

 もう読み切る自信がない。と積読本代表になっていた。遂に読了したというよりも目を通したという方が正しい。遂にである。前巻を読み終わってから1年ほど経ったかと思ったが、今日当時の日付を見て驚いた、2年以上経っていた。遂に遂に目を通し終わった(読んだとどうしても言い辛い…)、ヘンリー六世 全三部。三部というだけあって、本を手に取った時から「厚いな…」とは思っていたのである。2年前のことだけれどこれだけはよく覚えている。新宿の紀伊國屋、手に取りながら「厚いな…」と思った。今振り返ると1部ずつ感想文を書いていってもよかったかもしれない。それくらいに「厚いな…(3回目)」と思ってから後の内容に関しては記憶がない…。作品の内容に関してどう思ったかは言えないが(ん?)読み方については途中からわかったことがあった。本全集にはとても丁寧な注釈が沢山ついている。これまではそれも同時に読んできた。が、今回に至っては物語としての筋を追うには戯曲に集中したほうが私にあっていたようだ。あとがきにも書かれているように劇中では実際の出来事と前後していることがあったり、時代的に出会うはずのない2人が話していたり、と史実をもとに作られたフィクションだそう。この人はあの人とその人がモデルになっている人か。などと考えていては追いついていけなかった。注釈は置いておこう、と決めると身軽になった。

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