盗撮された時の話


厳しい校則の高校でした。

スカートは長く 髪は結い 御化粧は禁止

日焼け止め禁止 靴下もシャツもローファーも全て指定 髪の長い私はいつも「髪を切れ」

と言われていました。


時間が経ち、気がつけば高校三年生の冬でした。 家庭学習期間だったかな、


多分、初めて。 初めてスカートを少し短くして 可愛い靴下を履いて 髪を巻いて下ろして 街に出ました。

いつも羨ましかった女子高生の姿に 変身できた気分でした。

私達は最強だ 可愛いんだ、 そう思えました。可愛くしている子は皆美しく、可愛いと思うので。

ご飯を食べた後、可愛いお店があるから行こう!となって、狭い一人用のエスカレーターに乗りました。 友達の後ろに乗りました。


そして後ろに男性が来ました。不自然なバックで、なんだか気持ちが悪いなぁと思いました。でも、「人を見かけで判断してはいけない」という思いから、気にしないようにしました。


しかし、なんだか変な動きをしている気がするのです。絶対に目も合わせようとしないし。

もしかして、とは思い、自分の憎らしく怖いと言われる目で男性を睨みました。ますます変な動きをし始めました。怖くなりました。

可愛いお店の階に着きました。

どうしよう、声を掛ける?でも……と振り返れないまま悩んでいたら 違う男性声をかけられました。 怖かったです。

しかしその男性は違うところへ行ってしまいました。AVの勧誘かと思って本当に怖かったです。

その後すぐに女性に声を掛けられました。大丈夫?今あなたはね、盗撮されていたのよ。と、

声をかけて下さった男性と女性は私服警官の方でした。

本当に1発殴らせてくれないかと頼みましたが、顔を見られるとあまり良くない、ストーカー等の問題に発展すると言われ、アイツをなぐることは出来ませんでした。

むかつきました。その時私はもしもに備えて黒パン(言い方がわからない)を上から履いていたので、まあまだまし、みたいなことを周りから言われました。


は?って感じですよね、何が分かるの?お前達に。こっちが撮られてるのよ、こっちの話が一番大事でしょ。


でも私は自分の弱さを認めたくなかった。と言うか認められなくて、まあまだまし。と言ってしまったような記憶があります。


泣いたら負け、怖がったら負け なんてことは無いんです。

殴りたいと思ったのも、怖かったのも真実で、気が強いのも弱いのも全て私の一部なのです。

そして弱さは決して悪ではないのです。

当たり前に湧き上がる感情なのです。

私は特定の人以外の男性が苦手なので、凄く怖かったです。めちゃくちゃ。でも舐められたくないし負けたくないと思ってる。

それは性的対象に見られていることが度々あったから。女と言うだけで性的対象に見られているということに泣き寝入りしたくなかったから。

意中の方以外に性的対象に見られるのが嫌だ、もちろん男女関係なく言えることだと思います。もちろんそれでいい方もいます。

嫌な人にとって、そんな奴は屑でしか無いのです。その行為は対象の方だけではなくその方を愛している人までも殺すのです。分からないんですか?頭悪いんですね。

産まれてこなければよかったと思いますよ、あたなは。


しかしこれで終わらないのが性的被害の哀しいところで、セカンドレイプが山のように起きてしまうのが今の時代なんですね。

私はどちらかと言うとそれは少なくてよかったです。本来はそうであるべきですが。

この事件?をTwitterに書いた時に、皆様に励ましていただけて私は本当に嬉しかったのですが


それを母に言ったらとてもとても怒られました。特定の心配 それはわかります。でもね

インターネットで生きている私は、インターネットの人間にしか弱さを見せられないのです。

それを否定されてしまうと、誰にもわからないまま私の心は死んでしまうのです。



あなたには分からない、ずっとそう思い続けました。私にしか分からない。死んでもずっと、ずっとそう思い続けました。


これは母が悪いわけでも周りが悪いわけでもありません。ただアイツが悪いのです。殺してやりたいけどあいつは金で釈放されました。遠い土地の男でした。何故私だったのでしょうか。

親から離れたかったようです。アイツは。

自立のためのお金目的ならばアルバイトでよかった

性欲を満たすためにだったら真っ当に両想いの彼女(性犯罪者に素敵な恋人は一生出来るはずありませんが)



この話をまたインターネットでするのは凄く怖いけど、怖いけど、誰かに言えずに心が死んでしまってる人が居るだろうから、少しでも辛かったら言って欲しいんです。

共感?とか戯れとか馴れ合いとかじゃ無いけどさ、セカンドレイプとか嫌味とか絶対に言わないで貴方の声だけを聞いて、言って欲しい言葉を言うよ。


結局、友達とかだって価値観合わなきゃ話せないことばっかだし伝わんなくてまた辛い思いするなんて最低じゃん。

だから悲しくて誰にも言えない時に私を感情のゴミ箱に使って下さい。

貴方の痛みを全て分かってあげるのはきっと無理なのかもしれない。私もわかって貰えなかったことが多いから。

でも怖がらないで、どうか悲しみが少しでも軽くなるように祈るから。

少しでもいいからこれを読んだ性的被害にあった方の悲しみが減るように祈ります。

力の弱い私たちは泣き寝入りすることも多いけれど、いつか私たちを悲しませたアイツらを全て処刑できるように私が頑張るから

どうか悲しみが終わりますように。

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