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ご注文はうさぎですか?についてのお話にならない解釈。

pixivで投稿した文章をほぼそのままでnoteに投稿します。
現在、どんな記事書くか悩んでいるのでとりあえず…ね?

解釈本文

前書き?

ありがとうを言いたい。誰に向けてか?小麦の匂いがほんのり香るあの少女にである。彼女に言いたい。「 トキメキはキミに続いてく 巡る季節を一緒に越えて。」ああ、 夜の銀河急行が通り過ぎていく。 白昼夢のような物語はもう少し続くのだろう。 いつもありがとう。 キミにありがとう。

本文

今回はごちうさについての解釈を繰り広げたいと思う。駄文であるが付き合っていただけると嬉しい。
ごちうさは、とある不思議な魔法のような街での物語である。
先日出会ったとある文章が印象に残ったのでそれを参考に解釈していこうと思う。
私は、ごちうさは別れと出会いの物語と考えている。
単行本10巻までは出会いの要素のほうが多かったと感じる。しかし、最近のストーリーを見聞する上では別れの要素のほうが多いと感じる。
まず、この世にいること。すなわち、生きることである。当たり前のことだが…
そんな、生きることが夢のようにしか感じれない。この世から「おどろき」目覚めたい。そう思った人々は昔から多く存在する。
日本を代表する歌人「西行」もその一人であるという。
ともかく、西行が残した短歌をご覧いただこう。

原文
世の中を夢と見る見るはかなくも なほおどろかぬわが心かな
いつの世に長きねぶりの夢さめて おどろくことのあらんとすらむ(山家集)

現代語訳
世の中は夢のようにはかないものだと知りつつも、それでもなお「おどろく」ことができないわが心よ
いつの世になれば長き眠りの夢がさめて「おどろく」ことができるのだろうか。

「おどろく」とは、はっと目が覚める。などの意味を持つ。
英語ではbe surprised というように何か「自分以外」のものに「おどろかされる」ことにおいて「おどろく」ことができる。簡単に言ったらココアはモカのサプライズに驚いていますを英文にすると、「Cocoa is suprised by the surprise of Mocha.」となる。つまり、おどろかされて、初めてようやく人間は驚くことができるということだ。
そして、夢を見ているものは、外からの何らかの働きかけなしには、目覚めることからはできない。
では、ごちうさでの「夢」は何なのか?
Day dream 白昼夢である。
白昼夢とは日中、目覚めている状態で、現実で起きているかのような空想や想像を夢のように映像として見る非現実的な体験、または、そのような非現実的な幻想にふけっている状態を表す言葉(Wikipediaより)である。まさしくごちうさの世界、木組みの街のような存在である。
この夢からおどろき、目覚めるのだ。
ティッピーは、チノの成長と数々のチノの友人たちにより「おどろかされ」目覚めることができた。特に、ココアという存在には数々の思いがあっただろう。
そうしてティッピーもといおじいちゃんは旅立っていった。
別れと出会いの物語「ご注文はうさぎですか?」私は、そう考える。

あとがき

うさぎになったバリスタという者が居たらしい。そのバリスタは母を失った孫娘を見守るためにうさぎとなって彼女の成長を見守っていった。彼は、孫娘の成長におどろかされ、旅立つことができた。ああ、夜の銀河急行が通り過ぎていく。彼はあの銀河急行でまた珈琲でも淹れているのだろうか。そんなことに思いを馳せながら、私はペンを置くことにした。

うさぎになったバリスタよ。安らかに、そしてこれからも見守っておいてほしい。あなたのパンを焼くのが好きな少女がかけた魔法は解けたが、この街のとある喫茶店にかけた魔法はまだ解けていないようだ。その魔法のような喫茶店のことをまだ見守っておいてほしい。

参考文献(竹内整一「日本思想の言葉 神、人、命、魂」による)

いかがでした?

駄文に付き合っていただきありがとうございました。ごちうさは日常を描く物語なんですが、どこかと不思議なあの雰囲気に飲み込まれる…あれがたまらないんですよねえ。というわけで、長文お疲れさまでした。またどこかで。





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