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【テラシマの野球ネタ】セ・リーグとパ・リーグの差

こんにちは、テラシマです。通勤時に桜並木を眺めながら通れる道があるのですが、残念ながら散っていしまい少し寂しさを感じるところです。
 
今回の野球ネタにちなんで少し前置き。Denaルーキーの牧秀吾選手、実は長野県中野市の出身ということですが、長野県出身のプロ野球選手ってイマイチ存在感がなかったんですよね。しかしこの牧秀吾選手はここまでホームラン打点打率の3部門でトップ3入りを果たしている活躍っぷり。日本代表クラスまで登りつめる選手になってくれるでしょう。

さて、本題に入ります。2012年の巨人を最後にセ・リーグは日本一から遠ざかっています。何故パ・リーグの天下が続くのか、どうすればセ・リーグは再び頂点に立てるのか、考察していきます。

指名打者制度の有無

セ・リーグとパ・リーグの違いでまず挙げられるのがこの部分でしょう。投手の代わりに守備につかずに打席に立つだけの選手をオーダーに組み込める制度、セ・リーグでも導入してみてはという意見が上がったがどうやらまともに議論されてはおらず、この辺もセ・リーグが劣っている原因と言える。

大谷翔平のような特殊な例を除き、投手は打撃面での貢献が0に等しい。基本的に投手の練習で手一杯になるからだ。そんな投手が打席に立てば自動アウトと同じであり、1試合辺り3打席と換算すると年間で432打席分をそのような打者に与えることになり、ただ無を積み重ねていることになる(実際は送りバントをしたり、ヒットも稀にあるので全くの0ではない)

ただ、投手がいることにより、終盤の代打起用の駆け引きなど、そういった作戦面での楽しみ方もあるので一概にダメというものでもない。
(個人的には指名打者制度のほうがトータルでのプラスを生みやすいとは想う。)

では指名打者があると何がいいのか?まず、先ほどの432打席をポジションの都合上で使いにくい選手や、若干の負担軽減の意味も込めて敢えて指名打者で使ったりすることができ、単純計算で野手一人分の戦力を生み出すことができると言える。
また、投手は投げることだけ考えれば良くなり、打席に立つことでの負担を0にできる。

指名打者制度のメリットは大きいが、これだけがパ・リーグが優勢の原因とも捉えてはいない。

野球の質の違い

セ・リーグとパ・リーグではやっている野球の傾向も違うように見える。セ・リーグの打者は右打ちや四球といったところを過剰に評価しているように感じる。勿論、勝つため必要な要素ではあるが、個の打撃が洗練されない内に強要させるのは良さを殺してしまいかねない。数年前も阪神も過剰な右打ちで苦しんだ選手も少なくなかった。

セ・リーグの打者は変化球を上手く打つ打者が多い印象があり、これだけ聞くと良い打者に聞こえるが、直球に強くなければ短期決戦では手詰まりになってしまう。ストレートを狙って打ち損じるシーンが多い。

それとは逆に、パ・リーグの打者はストレートを潰すことに重点を置いているようにみえる。ストレートを狙ってちゃんと仕留める。これが出来るかどうかで短期決戦は変わってると言っても過言ではないだろう。

ただ、この打者の傾向は投手の組み立てによって打者側の対応が変わってくる部分もあるので、野球の質そのものを変えるのは難しい。まずはストレートを狙ってし留める確率を上げるとこからだろう。

ソフトバンクに見る「勝者のメンタリティ」

ここからはパ・リーグというよりもソフトバンクに傾倒してしまうが、というのもここ数年の日本一はほとんどソフトバンクがものにしている。

柳田悠岐を筆頭とした野手や千賀滉大を始めとする多くの速球派投手、組み込むオーダーの柔軟性と色んな要素はあるが、他球団に最も真似出来ない部分がこの「勝者のメンタリティ」ではないだろうか。

アスリートの間でも度々聞かれるこの言葉、この意識がソフトバンクの選手には浸透している。劣勢でも焦らず「いつでも逆転できる」僅差のリードなら「勝っているのは俺たち」という余裕。どんな場面においても過剰に意識せず、己の役割に徹する。これは得ようと思っても近年のホークスのように勝ち続けなければ身に付けられない要素だと思う。

ソフトバンクが最後に勝ち切る理由はここにあると感じている。

思考の変化

先ほど、打撃についての課題を上げたがより柔軟な思考も必要になってくる。特に打順だ。2番はバント、四番は長打力といった固定概念ではなく、より得点効率の高い打順を組めるかが重要になる。誰が何番に打つかではなく、前後の流れを考えてどう組み込むかである。セ・リーグも柔軟になりつつあるが、やや四番というものにたいする特別感を拭いきれていないように感じる。 

この記事が良い例で「ただの4番目だから、楽に打席立っていい」という小久保ヘッドコーチの言葉があるが、こういった思考が出来るかどうかで打順に対する考え方は広くなるだろう。

また、相手打者や投手で過剰なまでに左右を意識しすぎるのも良くないだろう。(通称左右病)相手投手の特徴や選手個々の状態などを見極めて起用することも勝っていく上で重要な要素と言える。

まとめ

パ・リーグは対ソフトバンクということで意識が変わってきた球団が多くなってきたように見受けられ、リーグ全体でのレベルアップに繋がっているようにみえるが、セ・リーグは未だに仲良しこよしの球団もいる印象がある。そんな意識では日本一になれないと落胆するばかりだが、今後どう変わっていくか注目したい。


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