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話は最後まで聞いてから

SixTONESの8枚目シングル、「Good Luck!/ふたり」が発売されて1週間が経った。

ジャニーズを推すのが今年からなので、約1年この界隈を眺めていて驚いたことがいくつもあったのだが、今回はその一つについて。

それは、まだ本人たちから何も説明されてないのに、最初の情報だけで反射的にネガティブなことを言う人が一定数いる、ということだ。


例えば今回の「Good Luck!」。

MVが公開された時にTwitterで散見されたのが、「衣装が地味」「セットが金かかってない」「曲が普通、SixTONESらしくない」などのネガティブな意見。

これを見た時に、真っ先に思った。

まだ本人たち何も言ってないし、この曲のこと何も知らなくない?


この衣装にした意味、このセットにした意味、ドラマとのタイアップを考えた曲に込められた想い、そういうもの全てを、メンバーとteam SixTONESが考えていないわけがないのに。たかだか1年しか追っていない私でもそう思う。

アルバム曲だろうとカップリング曲だろうと、1曲1曲我が子のように大切に発信してくれる彼らの姿を知っている。

個人活動が忙しい中、それでも6人で集まって音楽を作る喜びを各々が口にする彼らの声を知っている。

新曲のリリースのたびに、楽曲制作や振り付けに関わった人たちからの喜びの声が聞こえてくるのを知っている。

MVが解禁された後で、タイアップのドラマ「最初はパー」が始まり、詞を書いた方から「ジェシーのブログを参考にした」ということが語られ、ラジオでメンバーが曲について語り、実際にCDが発売されたらメイキングの様子も見ることができた。FCページに寄せられたメンバー直筆メッセージ。「俺たちがついてる」というきょもの言葉に涙が出た。

――そして、先日のMステでの彼らのパフォーマンス。

決して強引にではなく、そっと背中を押してくれるような歌の持つ力、それを最大限に輝かせる6人の力が掛け合わさって、めちゃくちゃ良かった。最高だった。
やってくれたなSixTONES!と、彼らを誇らしく思った。

ギラギラ、クール、圧倒的、それもまたSixTONESの魅力ではあるけれど、ファンがよく知っているあの仲良し、わちゃわちゃ、音楽って楽しい!、エンタメ全開な姿がお茶の間に流れたのが嬉しかった。

事実、その後MVの再生数がいきなり伸びたのは、パフォーマンスを見た人たちからの反響が大きかったからだ。


そこまで見て、聞いて、それでもなお「好きじゃない」と言うなら分かる。音楽の好みは人それぞれだからだ。前のは好きだったけど今回のは微妙、という人がいても当然だ。

別にファンだからって何もかもを肯定する必要はないし、コンテンツの消費者である以上個人の意見を述べることは悪ではない(言葉遣いには十分気をつけるべきだと思うが)。

けれど、まだその曲のことを何も知らないうちに第一印象だけでネガティブなことを言ってしまうのはどうなのかなぁ、と思う。

私よりもずっとファン歴が長い人なら、彼らが忙しいからといって音楽に手を抜くような人たちではないことはよく分かっているはずなのに。
メンバーの何人かが「エゴサする」と公言しているのだから、自分の呟きが彼らの目に留まる可能性があることも分かっているだろうに。

匿名ゆえの油断なのか、若い頃からSNSが当たり前にあると感覚が鈍るのか。とりあえず私は、メンバー本人を前にしても言えることしか呟かないようにしている。


次のツアーの公演数が少ないことについてもだ。

2022年の「Feel da CITY ツアー」から大きく減った2023年の公演数。大阪も新潟も静岡も熊本もない。いろいろな憶測が飛んでいるようだけど、これもまた、何も分からないうちに文句だけを言うのはどうなんだろう。

だって、「ライブをするために他の仕事頑張ってる」と言い切る樹のことを知らないファンはいないはずだ。
彼らが1公演でも多く、いろんな場所でライブをやりたいだろうことは想像がつく。それでもこの公演数なら、ツアーの後に何か違う形でのライブが予定されているか、もしくは取りたくても日程が確保できなかったかのどちらかじゃないのかな。

何だかこの1年、いろんなことで脊髄反射で文句を言う人たちが少数ながらいるんだな、と思って驚いた。

私は二次元オタク界隈の方が長いけれど、二次元オタクが文句を言うことって、明らかに運営が雑な仕事をしていたりとか、公式の解釈違いだったりとか、そりゃ文句も出るよなーと納得すことが多かった気がする(その分燃える時はそれはもう盛大に燃えるが)。

現実のアイドルを推すのって、二次元とはまたいろいろと違っているんだな、と思ったこと。

とりあえず、最後まで大好きな人たちの話を聞いたらどうかなぁ。批判はそれからでもいい。