旧統一教会とビッグモーターとジャニーズ性加害問題に見る日本社会の自浄機能不全

ジャニーズの性加害は、永年問題が指摘されてきたにも関わらず、英国BBCが告発番組を放送し、国連人権委員会が動くまで日本では何も起きなかった。大手メディアが黙殺したことも問題だが、司法も現在に至るまで一切動いていない。

旧統一教会に関しては、メディアはその被害を取り上げてきたけれど、元総理大臣が暗殺されるまで行政はその重い腰を上げることはなかった。

ビッグモーターは、保険金不正請求の問題が発覚するまで、大手マスコミは大々的に広告を流し、国交省は立入検査をすることもなく、街路樹の不法伐採も10年以上続けられていたのに行政は動くことはなかった。

これらが何を意味するかというと、日本は外圧か、世間を震撼させるような大事件が起きないと社会問題を放置し、本格的に解決しようとする自浄機能が働かなくなってしまったということだ。特にこれらの問題のように、被害者が限定的な場合はそうだ。

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