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1日1時間のOB訪問

ちょうど1ヶ月前、ニューヨークから日本に帰国した。

あのコンビニの入店音も素晴らしい品揃えも、いらっしゃいませと目が会うたび言われることも
7ヶ月前と何も変わっていなくて安心して、店員よりも先にありがとうと言ってしまった。

日本に帰ってきて、ああつくづく変わらないと思うことは他にも
日本の広告は労働者向けの製品の宣伝が多いということで、
つまり、「仕事に疲れてて、フルストレスで、寝ても疲れとれない社会人向けの商品多すぎじゃん」ということである。

キューピーゴールドアルファプラスって、どんだけ商品改良されてバージョンアップしてきたの?(どんだけ長年愛飲されてんの?)と思うし、
睡眠導入剤って昔は悪い印象だったけど、「睡眠の質を改善」って枕詞がついてから堂々とCM広告が打たれててびっくりしたし、
「10秒チャージ」って、社会人ってそんな時間ないの?って不安になるし、
そんなんだから、いつまでたっても社会人は満員電車に死んだ顔で揺られてるイメージがどうしても取れない。

スウェーデンでは交通手段がバスしかない片田舎に住んでいたけど、パートタイムで看護師も大学生活も子育ても楽しんでいる女性だったり、介護福祉士としての仕事を終えパートナーと事実婚という道を選択した学生もいた。こんな生き方をしてる社会人がいるのか...!と純粋に感動して、ただ単純に「人生を楽しむ大人」を羨ましいと思った。

ニューヨークにはスウェーデンのようなのんびりした雰囲気は皆無だった。
だけど、はっきりものを言うニューヨーカーと能力主義社会に板ばさみにされながら、仕事とプライベートは50:50じゃないよどっちも100と教えてくれた上司に、一生ついて行こうと思った。

そうなってくると日本では絶対働きたくないって考えに至りそうだけど、日本で働いたこともないのに日本嫌悪の思想に陥るのって本当かっこわるいなとも思う。

だから、毎日「人生を全力で楽しんでいる日本の大人」に会うことにした。
具体的に言うと、毎日1時間OB訪問をする。

オンライン就活というサービスの、オンラインキャリアセミナーにほぼ毎日参加する。毎日1時間生配信では、人生を全力で楽しむ大人たちのこれまでの人生/働き方/ライフプラン/就活話を聞くことができる。

・スーツを着る必要なし
・メイクをする必要なし
・ビデオもマイクもオンを強制されない
(できるだけビデオをオンにすると、より双方向な1時間)
・つかれたら寝っ転がって話を聞いても大丈夫
・疑問が生まれたらすぐ質問して、回答がもらえる
・リアルタイムで参加できないときは、あとでYouTubeからチェックできる
毎日1時間、就活する習慣ができる

私が毎回この人たち天使?と感じるのは、参加する大人たちがみんな
「もし困ったことや相談や疑問があったらTwitterやFacebookでメッセージください。いつでも答えるので」と会の最後に必ず付け加えることである。
リアル天使なのかもしれない。
ある起業家の方は、最後に「みんな幸せになろうねー!」と画面に向かって叫んでくれた。そんなの、画面越しに「Yeah〜〜〜!」と返すほかない。


日本にこんな素敵な大人たちがいるなら、まだまだ日本は終わってない。
日本で就職するということに、いまから絶望していてはいけない。
無知なわたしたちだから、わからないということに素直になろう。
いま新型コロナの影響で外で就活はできないから、家で1時間だけオンラインでOBOG訪問しよう。

それにしても、「仕事の楽しさを、知ってほしい」って素敵すぎやしないか。


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