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さくらももこ展の話

最終日に滑り込みセーフ!

今回の展示は東京ではやらなくて、しかもどこに行くにもなかなか大変な巡回予定(香川→横浜→静岡→神戸→長崎)なのでここで行っておかねば!と横浜展へ。

このキービジュアル、ほんわかした感じでとてもかわいい。


11時頃に着いて、当日券の購入列に20人くらい並んでて会場内もまあまあの混み具合。
最初のほうは進むのが遅いのであんまりじっくり見られずに進んでしまったよ〜(せっかち)

そんな大人気のさくらももこ展。
とても充実の内容だった〜!感激。泣

見たことある!読んだことある!が連発の原画、原稿たち。
今までも何度か企画展とか観に行った記憶があるけど、今回のはまあまあボリュームがあった。
漫画原稿とか頭の中で全部アニメの声で再生される~!
ひとつひとつしっかり読んでくとかなり時間がかかるよ〜

撮影できるスポットは限られているけどみんなゆっくりじっくり見てるから結構渋滞してた。

胸熱ゾーンだったのは息子さんとの共作の絵本や、息子さんに作ってあげたというカードなどプライベートな作品たち。
ほかの作品でもたくさん見ている手描きの文字も、ここでは優しさと愛が増し増しで満ち溢れていて涙が出てきた。
子供は好きでも嫌いでもないけど自分の子供は可愛がる。って。

余談だけどところどころで使われていた三菱ケミカル製の反射を抑えたアクリル板(モスマイト)、これほんとすごい!
全然反射しないから剥き出しで展示されてるのかと思ったほど。世の中の美術館の絵、全部これで展示してほしいぐらい。

ほかにも展示物を挟むクリップにかわいいシールが貼ってあったり、壁に永沢くんのホログラムカードがいっぱい貼ってあったり、段ボール製の額縁であえてガタガタに飾られていたり…
細かいところまですごくこだわった展示でおもしろかったなぁ。


小さい絵がこまごま飾られてるの楽しい。

さくらももこは、日常にユーモアを織り交ぜて面白くしてしまう魔法使い。
どうしても小難しく考え過ぎてしまう自分に、どうせなら面白いほうがいいじゃん!という思想を教えてくれた。
さくらももこに人格形成されたと言っても過言では無い。
りぼんを読んでいても所謂キラキラ恋愛きゅるるんな"THE少女漫画"には興味が湧かなかった私には、それ以外にも自分の力で人生を面白くする術があるということををさくらももこの世界観から発見したのかもしれない。
(ひねくれてはしまったけれどもw)

好きなことを仕事にできて、悩みやハプニングも面白おかしく仕立て上げてしまうさくらももこだから、苦悩なんてあったのかな?って思っちゃうけど、今回展示されていたある詩には、悲しい気持ちや"泣かないで"などの言葉が綴られていて、「彼女らしくない」と言ってしまうのはなんだか勝手で申し訳ないけど、それなりのシビアな世界観が垣間見られて泣きそうなってしまった。
当たり前だけど、ずっと楽しいね愉快だね、だけではいられないものね。

私は書籍全部読んでます!というレベルでは全然無いけれど、思い返せばさくらももこエピソードは山ほど出てくる。

子どものころは土曜日の朝はベッドの中からコジコジを観ていたし、日曜日の夕方は当たり前にまるちゃん。
秋祭りのとき足が痛くても無理矢理履いてった、まるちゃんの絵がついた靴。
コジコジの問答えんぴつのエピソードで盛り上がっていちばんの仲良しになった専門学校の友達。
清水市のちびまる子ちゃんランドでまる子コスをして写真を撮ったこと。

ちびまる子ちゃんランドを全力で楽しむアラサー

今、毎日持ち歩いているキーカバーはまるちゃんとコジコジだし。

きったないww

前職で念願叶ってコジコジの商品制作に携われたこと。
直接お会いすることは出来なかったけど、監修のときに「さくら先生がかわいいね」って言ってましたよと担当の人から聞いた(本当に本人が商品を見てくれていたのかはわからないけれど、一瞬でも目には入っていたと思いたい)

有名人の訃報を聞いて泣いたのはさくらももこだけだ。

今までの人生を通してずっとそばにいた存在。そういう日本人はすごく多いと思う。それだけみんなの生活に浸透していたんだと思うと、さくらももこってやっぱりすごい!

とても素敵な展示だったので、重かったけど図録も買ってしまった〜。

装丁かわいい!そして分厚い!
あと「しぞ〜かおでん」も買ったので余計に重かった

図録は帰ってから読み返してまた楽しめたし、おまけのたまちゃん(本人)やTARAKOさんの文章が泣けた。これは買って良かった!

素敵な展示、見に行けて良かった。
今までもこれからも。
さくらももこフォーエバ〜!!


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