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やっぱり同じ夢がみたい。のかも。

 キスマイのオタクして10年、この話をせずにこの先オタクを続けられるのか。わたしははたしてこの先も変わらない熱を持って北山くんを好きでいられるのか。
 まだ気持ちは落ち着かないけど、本人からのソロラジオが出て、自軍から既婚者がでたこと、炎上(?)を受けてのいちオタクの思いを残しておきたい。

「横尾渉から大切なお知らせ」

  このお知らせを受けとったのはサークルの可愛い後輩とごはんに行って引退のプレゼントをもらって、機嫌よく山手線に揺られていた夜10時ごろ。いつも通りのお知らせかな、ってテンションでメールボックスを開いて、この一文がみたとき、マジで冗談じゃなく息が止まった。
 最近のジャニーズは脱退だの退所だのが続き、わたしはキスマイの行く先として、これが一番いやだと思っていた。
それはわたしがだいすきだからでもいてほしいからでもなく、わたしの好きな北山くんがなにより7人にこだわっていたのを知ってるし、北山くんが話してくれた夢、国立をいちばん阻むものだと思うから。

 そんな思いがバーッと溢れてきてアクセス集中で見れなかったんだけど、とりあえず家族にLINEしてそっかぁ…まあそうだよな…(ここ数年そんな兆候はあった)なんて考えた。五反田についたとき覚悟を決めてTwitterを開くとそこには、「横尾結婚」の文字。

 勝手に妄想を繰り広げていただけなんだけど、でも北山くんの大事なものが守られたという大きな安心と、ちょっぴりこれからの不安。でもとりあえず祝福の思いが大きく安堵とともに乗り換えをした。


不穏な空気

 あれ?世間はそんな感じ?と気付いたのは、翌日の朝。寝ぼけながらTwitterをスクロールしたり、Instagramのストーリーでお気持ち表明をしている他のオタクをみてると、ちょっと空気が違いそう。
 よくよくみると結婚自体というよりは、普段のアイドルとしてのスキル、態度についてが多くを占めてはいたが、やはりグループとしてマイナスなことは間違いなさそうなことがうかがえた。

 さあ、そうなるとわたしの当初の楽観的な気持ちは話が違う。
 というのも、確かにわたしも横尾さんの歌やダンスだけではなく、アイドルとしてはいかがなものかと思わされる立ち居振る舞いには、いちオタクとして不快だと感じていた。
 ライブのMCで「自分をみている人はいない」だの、「歌もダンスも苦手!ムリ!」とする話も(ニュアンス含)。横尾さんを大切に思うオタクに失礼だと感じたし、明らかにグループとして同じ方向が見れていない。これはわたしも間違いなく、ここ数年感じていたことだった。


ファンの扱い方

 決定打は翌日の本人のブログだった。
 有料コンテンツのため詳細は控えるが、なにより残念だったし裏切られた気持ちになった。まあ本人が話した以外のことで勝手に炎上に油を注がれたり、ここまでのキスマイの歩みに関わって来なかった人たちが勝手に語りだしたり、確かに悔しいと思った。

 でもブログって有料コンテンツなわけで、基本的にはオタクしかみないもの。アイドルをしている限りオタクが支えて輝くわけで、オタクへ向けた言葉がそれなの?本当にそれでいいの?と納得がいかない。本人手書きのメッセージだって表向きなだけで、ファンに向けてというよりは関係者へだと感じてしまう。
 同じグループだけでも毎日オタクに向けて配信を欠かさないメンバーもいれば、ブログでオタクとの交流をはかろうとしてくれるメンバーもいる。
そんな中でわざわざ有料コンテンツ、ファンに向けての言葉がそれなのだとしたら、それは私がすきなキスマイの姿じゃなかった。


思いの行き場

 とはいえ、いつになったら結婚ってできるんだろう、とか、だれだったらみんな幸せにアイドルとオタクの関係でいられるんだろう、とか考える。

 今回の横尾さんの場合も、例えば「まだまだ夢叶えてないじゃん!」。確かにわたしもそう思う。でもあきらめたわけじゃなく、いつになったらその夢って叶うんだろう?とか、夢叶えたらあたらしい夢みるんじゃない?と考えちゃう。
 「普段のアイドルできてないのに、メンバーの足引っ張らないで!」。社会人だったら仕事できない人が結婚しちゃダメとは言われないけど、アイドルはダメなのかな。確かにグループで活動している限りメンバーには影響は出るけど、でも今までいろんなお仕事でキスマイとして広げてくれたのは間違いない。
 「相手の匂わせや態度について」は確かに、アイドルの彼女・妻として良しとされる形ではないと思う。でもそこは正直本人の自覚次第だと思うし、そういう意味でそういう女性を選んだこと自体は残念だけど、わたしはTwitterでの彼女しか知らないし。

 自分の担当のこと、グループのことだけ考えたら否定的に思っちゃうけど、でも人によって幸せの形がまちまちなように、アイドルだって幸せの形は違うから、難しいとおもう。


みたい夢

 散々勝手に期待して勝手に裏切られたオタクとして書いてきたが、とはいえここまで10年間好きだったキスマイが、北山くんが、横尾くんがなくなったわけじゃないし、
アイドルには、それは北山くんにも、大事なものを手放してほしいわけじゃないし、幸せはちゃんと受け止められるようにいてほしいし、
もしかしたら遠くなっちゃったかもしれないけど、まだまだみたい夢を、みたい景色をオタクがあきらめるわけにはいかないし、もちろんメンバーにだって諦めてなんかほしくない。

 たぶんキスマイの12年、結成したらもっとだけど、今までの歴史の中では、間違いなく大きな転機になると思う。今回がきっかけでキスマイから離れる人もいるだろうし、この先わたしももう一緒の夢がみれないと思うかもしれない。
 し、やっぱりしばらくは本人たちの言動、特にアイドルとして否定的になっちゃうかもなあと思う。本当に一緒にみてるはずの夢は一緒だよね?と不安になるから。

 でも一連の話題がおさまりつつある中で、わたしがまだあの場所でおっきな花火を打ち上げて、泣いちゃう北山くんがみたいなあと思ってることに自分でも驚く。
 どうかどうか、まだ遠くても、そのときわたしが同じ夢をみてなくても、いつかだいすきなだいすきだった北山くんの夢が叶う世界であることを願って。


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