嫌われ者の販売員

「わたし店員さんに話しかけられるのキライなんだよね〜」

わかる。私もそうだった。
販売の仕事をする前は私だって販売員に話しかけられるのはあまり好きじゃなかった。
マイペースに服を選びたいと思っていた。


なぜ販売員はお客様に話しかけるのか。
お客様の立場の時、なぜ話しかけられたくないのか。販売員から逃げるたくなるのか。

販売員と話して買った人は、もしも話しかけられていなかったら買っていたのか。
そもそも販売員がいなくても同じだけ売れるのか。

私は販売員歴3年目突入。
未だに絶対売れるなんて自信はないし、お客様の事怖いって思うこともあるし、お客様が何を考えてるのかわからない日々。

でもそれは6年目の先輩も同じで、カリスマ店員だって100パーセント売れるわけではない。

洋服を売るってなんだろうって今でも思う。
ネット通販とか、接客っていう概念がそもそも無いユニクロとかGUとか無印の服が売れる時代??
じゃあ販売員って必要?レジに立ってれば良くない?

出勤して売れなければ売れない程そう思うけれど、でも自分が話しかけて売れた時ってほとんど「販売員がいたから売れた」事を実感するし、きっとそうだと思う。

だってこのディテール気付かなかったでしょ?
この生地はデザイナーが一から考えた柄なの。
シール貼ってないけどこれは今日から30%オフなんです。

販売員いらなくない?って思う傍で、こんな風に伝えたいことがたくさんある自分がいるのも事実で、

好きなデザインなら尚更、お客様と共有できる事はとても嬉しい。それが売り上げにつながるならなお良い。

あと細かいことを言うと、万引き犯は店員に話しかけられると見られてるっていう意識が働いて万引きを辞めたりするらしい。つまりパトロール代わりでもある。

嫌いにならないでほしい。
無意味に嫌がって逃げないでほしい。
話してみればお客様にとっても、プラスになることがたくさんあるはずだから。

ちゃんとした販売員ならば、さり気無く笑顔で交わせば話しかけられたくないのわかるから。

悩んだ挙句買わなくたって、それは毎日のことだから慣れてるから。

売ろうとしてる〜って自意識過剰にならなくていい、防犯の内でもあるのだから。

実際に愛想よく楽しく話してくれるお客様ほどすごく悩まれたり、「これは辞めときます、ごめんなさい!」とか「もう少し他のお店も見てきます!」とか、上手に断りを入れてくれるし、こちらとしても買ってくれなくても全く嫌な気分はしない。

楽しく話してくれるだけでもありがたいと思うし、相談だって乗ってあげたい。おせっかいしたい。でも買わないならそれでいいよ。
実際に私の顧客様は買う日はめちゃくちゃ買うし、良いものがなければ半年以上通い続けてずっと買わなかったりする。
そんな顧客様が好きだし。

ノルマとかあるけどそれはこっちの話だし、商品が悪いのかもしれないし。
接客だけではどうにも出来ないことだってある。

販売員のことを《上手に》利用してほしいと思う。
こちらはお金をもらっている限り100パーセントの力でお客様に合うものを提案するけど、それを受ける義務はお客様にはないのだから欲しい分だけの情報をもらうようにすればいい。

販売員を片っ端から嫌がらないで、たくさんの人に接客してもらって欲しい。きっと気の合う販売員が必ずいて、買い物がもっと有意義なものになると思う。

中には下手くそな販売員ももちろんいて、私も買い物していると今は話しかけないで欲しいって時に来る販売員や、めちゃくちゃ天気の話をしてくる販売員とかに出くわす。
そういう人にはもう上手になるまでは愛想笑いして避けるけど、素敵な販売員についてもらった買い物は帰り道の気分が全然違う。

自分が働いているからこそ伝えたいのは、「押し売りされてる感」を無視して欲しいってこと。押し売りされてる感を出す販売員は下手くそだし、それが押し売りだとしても買う買わないの判断はお客様次第なのだから。

そんなことで販売員を避けたりしないで、
「自分の買い物の価値をより上げる為に販売員がそこにいる」と思って欲しい。

※販売員の1人の意見です。

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#エッセイ

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hona

アパレル販売員の日常

アパレル販売員をやっている私が感じるお客様のことや販売員であることの意味について。 もしくはくだらない仕事での出来事。
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