見出し画像

エジプト旅行記(13)喧騒の先に静謐なモスクがあった 【2024/1/12〜28】

前回の記事は⬇️

1/25 アズハル・モスク

エジプト旅行記も終わりに近づいている。
前半はピラミッド、遺跡、神殿に行った。
後半はモスク、教会、宮殿を巡っている。

今日はアズハル・モスクに行く。
アズハル・モスクは西暦970年に建てられ、
972年にはアズハル・モスク付属のマサドラ(神学校)が建てられた。当初のイスラム教シーア派がスンナ派の研究に変わり、現在はイスラム教スンナ派の最高教育機関である。世界最古の大学教育機関とも言われている。エジプト革命後1961年に政府の管轄下に置かれたが、総合大学としても機能している。

昨日までに訪れたスルタン・ハサン・モスク、アル・リファイン・モスク、コプト教会などの修復を手がけたマックス・ヘルツが、今日行くアズハル・モスクの修復も行なった。内装の美しさに期待した。

宿からタクシーで行けば簡単だが、それではつまらない。グーグルマップで見ると、アズハル・モスクの近くにはメトロ駅がない。そこで宿のホステルからアタバ駅までメトロで行って、そこからしばらく歩けばアズハル・モスクまで行けそうなので、頑張って歩いてみることにした。
メトロに乗りアタバ駅で下車。出口があっちこっちにいくつもある。アズハル・モスクに行くには、どの出口から出ればいいのかわからない。やぶれかぶれで適当に地上に出ると、そこはいきなり露店市場の一角。幹線道路に出るにしても迷路のような市場から、まず抜け出さないといけない。この市場というのが、想像以上に騒がしい。四方八方から人が歩いて来るし、自動車もクラクションを鳴らしながら、狭いところも容赦なく入り込んでくる。そのうえひしめき合う露店が、それぞれ呼び込みのアナウンスをスピーカーから大音量でがなり立てる。ああうるさい!イライラしながら、ようやく市場を抜け出し幹線道路に出た。
グーグルマップで現在位置を確かめ、アズハル・モスクに向かって歩き出す。実はこの時点ですでに疲れていたのが、そうも言ってられない。とにかく歩き出す。水筒の軟水化して煮沸してから冷やしたペットボトルの水を飲むとうまい。
アズハル・モスクまで高速道路に沿って歩いていくのだが、露店も果てしなくごちゃごちゃ続いている。ここも人がいっぱいで、アタバ駅周辺ほどではないが、騒がしく落ち着かない。でも旅で訪れた現地の雰囲気を感じるには、歩くのが一番だ。自動車の窓からは、感じられない何かが見えてくる。

何故か建物に物悲しさを感じる
立ち売りの洋服屋
露店の八百屋
露店カフェ
スナック菓子の向こうに旅行鞄
椅子とスマホケース
パン散らかっちゃったよ
コーヒーでもいかが?
敷物屋が多い所
ナツメヤシ(デーツ)
これもナツメヤシ
ホオズキの実
何日もこのまま
高速道路下を歩き進む
途中のこれもモスク
遠くにもミナレット

喧騒の中を歩いて、やっとアズハル・モスクに着いた。

やっとアズハル・モスクが近づいた
小さな入り口から中に入る
マックス・ヘルツの手による回廊
本棚にはコーランの書
女性は観光客でもヒジャブの着用が必要
土足厳禁でした
木製窓が味わい深い
礼拝所に入る
礼拝所は男女別々で女性は別の部屋でした
静謐な祈りの場

ここに来るまでの道中は、喧騒のるつぼだった。しかしいったんアズハル・モスクに入ると、祈りの場そのものだった。モロッコではイスラム教徒以外お断りのモスクもあったが、ここは教徒でない外国人を自然に受け入れていた。世界最古で現在でもイスラム法学の最高権威の大学だが、広く門戸を開いている。教徒でない我々も心が洗われた気がした。

明日は、いよいよ最終日。
カイロ空港の出発まで、ショッピングモールに行った。
なんだか名残惜しいねえ。
今回も読んで頂いて、ありがとうございました。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?