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ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ【シェイク・ザ・ブラッド・アンド・ファイア】

この記事は2022年4月24日に行われたニンジャスレイヤーTRPG ソロPLシナリオ「ニンジャの酒場」(NM:ANIGR、PL:楓)の内容をベースにしたテキストです。
加筆を含む諸々の手入れを行っています。「そういう物」として御覧ください。


PC紹介

◆スピットファイア (種別:ニンジャ/ストリート・善)
カラテ    6  体力   7
ニューロン  4  精神力  4
ワザマエ   5  脚力   3/N
ジツ     0  万札   10

攻撃/射撃/機先/電脳  7/6/4/4
回避/精密/側転/発動  6/5/5/-

◇装備や特記事項
 *ブラッドカタナ*、ショットガン

 『◉ニンジャソウルの闇』、『◉知識:公僕の流儀』

モータルネームはセビ・アカネ。潜入先のヤクザ事務所で下手をうち囲んで棒からのファック&サヨナラというリョナ末路を迎える寸前でディセンションした元ルーキーデッカーという設定のキャラクター。
NSPDから出奔を余儀なくされた後も上司や同僚とは密かに連絡を取り合っており、今回のビズもNSPD依頼の非合法捜査である。
カルマ:善のPCであるが◉ニンジャソウルの闇持ちという変則セッティング。人格転変に陥った不安定なキャラクターという想定での選択であったがアトノマツリである。(後日PLアバシリ研修の上で最新データは修正済)


本編

ここは ネオカブキチョの一角、粋な「雨まい」の漢字平仮名ネオン看板を掲げるバー「アデヤカ」。
スピットファイアはNSPDから非公式な依頼を受け、ここに訪れていた。

少し前まで健全な経営を行っていたこのバーが、突然非常に危険極まりないボッタクリ・バーに変貌を遂げたというのだ。凶暴なヤクザの仕業と考えたNSPDは捜査員を送った……しかし彼らが戻ることはなかった。

NSPDはこれをN案件と認定、手出しをしないことと決めた。しかしこれを見かねた老マッポが、かつて付き合いのあったスピットファイアに協力を求めた、というわけだ。

老マッポ:「今のNSPDは少しでもソウカイヤの匂いを感じるとコレだ。頼んだぞ、スピットファイア=サン」
スピットファイア:「ハイハイ、ヨロコンデー…人づかいが悪いのは相変わらずだな、ボス。こちとら今じゃ一般市民だってのによ」
老マッポ:「生意気を言うんじゃない。こっちはお前のオシメを替えたことだってあるんだぞ」
もちろん実際にオシメを替えられたことがあるわけではないが、それだけ面倒を見られた記憶はあった。

スピットファイア:「それで?今日の任務は内偵か?それともクズ共の掃除?」
老マッポ:「どっちもだ。とあるバーが急に非合法ボッタクリバーになった」
老マッポ:「まあこれだけならあることだが、捜査に向かわせた若いのが二人帰ってこない」
老マッポ:「ヤクザ程度に遅れをとる奴らじゃない……どうやら、ニンジャだ」
スピットファイア:「ニンジャが小銭稼ぎかい…この辺は元々行儀の悪い連中ばかりだったが、いよいよマッポー的だ。それで、『ニンジャにはニンジャ』って事か」
スピットファイア:「そのシミッタレとお友達の情報はある?」
老マッポ:「それを含めてのお使いだ。ただのチンピラなら掃除を頼む。だが、本当にソウカイヤ絡みなら無理はしなくていい」
老マッポ:「無理はしすぎるなよ、特にニンジャになってからのお前さんは……」いつもの説教が始まった。
さっさとIRCを切断するのが得策だろう。

スピットファイア:「あーハイハイ、もういい。了解した。1杯ひっかけて楽しくおしゃべりでもしてくるさ」
強襲は禍根を残さぬよう「キレイサッパリ」が信条のスピットファイアだが、モータルも出入りする場所なら話は別だ。ヨタモノの血の臭いで酒がマズくなるのも可能なら避けたい。

◆◆◆◆◆
【バー『アデヤカ』】
軋む木の扉を開けると中の客のうち半分ほどが振り向き、余所者である君を物珍しそうに見た。
うち数人の目にはあからさまな侮蔑の色が宿っている。

バーテンダー:左手小指をサイバネ置換した初老のバーテンダーは手にしたグラスから目を離さぬまま言った。「いらっしゃい、ご注文は?」
スピットファイア:「そうだな…エスターテ、で分かるか?ジンをグレープフルーツジュースで割った奴。それを一つ頼む。」
バーテンダー:「ヨロコンデー……」

サイバーゴス:「ワースゴイ、マジマブイ」カウンターで飲んでいたサイバーゴスがキミに色気のある目線を送る。
ヨタモノ:「ミナちゃん、それよりもボクのさ……」
サイバーゴス:「ウッセ!
スピットファイア:「ドーモ」隣の席に座り、涼しげに微笑む
サイバーゴス:「ヤッバ! 声もカッコいいじゃん! ねえそのタトゥーホンモノ?」
スピットファイアの左腕に刻まれたタトゥーはナギナタを構えたオイランだ。デザインに込められた意味を尋ねられた時はだいたいこんな風に答える――「女をナめんじゃねえ」だと。
スピットファイア:「良ければ彫師を紹介してあげようか。たしかIRC経由で紹介すると10%オフだったかな」(談笑しながらゴスの身なりを観察)
サイバーゴス:「スゴイ、体温上がっちゃそー!」

サイバーゴスはただのよくいる少女のようだ。キミに向けている眼差しにも他意は感じられない。
だがキミは、それと同時に向けられた別の敵意を感じ取った。

ヨタモノ:「オイ、ボクのミナちゃんに何勝手に話しかけてるわけ!?
カウンターでサイバーゴスの隣で飲んでいたヨタモノが立ち上がり、キミに詰め寄る。
スピットファイア:「…あら、お楽しみ中にごめんなさいね。今夜は私も楽しくお話したい気分だったから…」
サイバーゴス:「なにやってんだよタクジ、恥ずかしいからやめろよ!」
ヨタモノ:「ウッセ! 今日はボクの強いところを見せてやるからな!」
ヨタモノは酔いに任せてキミに掴みかかろうとする。

NinjaSlayer : ヨタモノ:(2B6>=4) > 3,1 > 成功数0

NM:どうしようもねえなコイツ!

スピットファイア:「大丈夫?足元がフラついてるみたいだけど」床に膝をついたヨタモノに手をさしのべる
ヨタモノ:「ウッセ!」ヨタモノはキミの手を振り払おうとする。

NinjaSlayer : ヨタモノ:(2B6>=4) > 4,5 > 成功数2

NM:回避するなら回避ダイスをどうぞ。なお反撃しても良い
PL:ダイス2で回避します
(編注:ここでの判定はおそらく回避ダイスの総数6でのロールが適当だろう。『回避ダイスは使用した分だけ数が減る』というルールの誤解で中途半端な数でロールしている。)

NinjaSlayer : スピットファイア:(2B6>=4) > 1,3 > 成功数0

NM:1ダメージをどうぞ
PL:7→6

スピットファイア:「ったぁ…」
キミの手を強く打ったヨタモノはヘラヘラと笑う。どうやら右手に小さなスタンガンサイバネを仕込んでいたらしい。

ヨタモノ:「へへへ、女のくせに逆らうからこうなるんだ」
バーテンダーはよくあることなのか、平然とグラスを拭いている。
サイバーゴス:「おいタクジ、恥ずかしいからやめろって」
ヨタモノ:「ウッセ!」
スピットファイア:「あーあ…ネイル、新しくしたばっかりなのに」目は笑っている

特に反撃の意思を見せなければこのヨタモノはそのうちガードマンに連れ去られるだろう。少しわずらわしく時間をつぶすことになるがそれを待つのもよい。
もちろん反撃しても良い。キミはニンジャ、殺すも気絶させるも思いのままだろう。

ヨタモノ:「ミナちゃん、ボクの強いところを見せてらるってん……」おぼつかない足取りでもう一撃加えようとヨタモノが近づいてくる。
スピットファイア:「(店内の連中はヨソモノの私に少なからず敵意がある。騒ぐのは得策じゃない、今はまだ大人しく……我慢我慢)」

しばらくキミがヨタモノをいなし……5分程度
あくびをしながらバウンサーをやっているらしいヤクザが1人、2人、3人と現れた。

ヨタモノ:「アッコラー! ナンダテメーラ!」
ヤクザ:「オキャクサン、コマリマスネ」
スピットファイア:「(この人に困ってるんですという意思をヤクザ達に視線で示す)」
抵抗するヨタモノの肩を掴み、ヤクザはバックヤードへと強引に連れ去っていく。
ヨタモノ:「アイエエエエエ! ヤクザ! タスケテ!」
サイバーゴス:「ウッセ! 死ね!
スピットファイア:「サヨナラー」邪悪な笑みでヨタモノを見送る

NM:ではここでニューロン判定ノーマルをお願いします

NinjaSlayer : スピットファイア:(4B6>=4) > 2,5,5,6 > 成功数3

NM:貴方のニンジャ洞察力は、こんな場末のバーにバウンサーヤクザが3人もいるのはおかしいと感じました。明らかに多すぎる……。
NM:更に成功に6が混じっていたためボーナス 貴方のニンジャ観察力はヤクザ達が消えたバックヤードへ続く道を密かに把握していました。

スピットファイア:「(場末のバーに用心棒が3人はおかしいよなあ…あの扉の先が気になるが、はてさてどうするか)」
バーテンダー:「おまたせしました、エスターテです」バーテンダーがジンのグレープフルーツジュース割りを持ってくる。
スピットファイア:「ドーモ。コレ大好きなんだ」
サイバーゴス:「ねえ、オネーサンこっちで私と飲もうよ!」
スピットファイア:「いいの?嬉しいな」余所行きの笑顔
ヨタモノに絡まれていた間ほったらかしにされていたのだろう、氷が溶けかけているが……まあ飲める味だ

PL:毒物の有無とか確認できますか
NM:ではニューロン判定イージーをどうぞ

NinjaSlayer : スピットファイア:(4B6>=3) > 2,4,2,2 > 成功数1

PL:あぶね
NM:あっぶね

飲み物に特に異常は無いとわかります。同時に、バーテンダーがやけに疲れている……あるいは無気力であると感じます。まるでここ最近ずっと酷い抑圧下に置かれているような、そんな様子です。

スピットファイア:「(酒は安物、おまけに温い…)」
スピットファイア:「バーテンさん、この店は長いの?」(世間話にみせかけつつ店の情報を探ろうとする)
バーテンダー:「エエ、お陰様で」

世間話をしているとバーテンダーは小声で言います。
バーテンダー:「お姉さん達みたいな子は、早めに帰ったほうがいいですよ」
スピットファイア:「どういう事?」驚いたような顔で聞き返す
バーテンダー:「いや……」バーテンダーは周囲を見回す。
バーテンダー:「怖いやつらもいるってことですよ。女と見ればすぐ売り飛ばす算段をするような……」
バーテンダーの声はどんどん小さくなる。
バーテンダー:「そう、ヤクザより怖い……」
サイバーゴス:「えーなにウケル。あたし今体温何度あるのかなー……」サイバーゴスはすでにだいぶ酔っ払っているのか、まともに受け取っていないようだ。

スピットファイア:「ヤクザより恐い?カミナリオヤジとか…まさか、ニンジャなんて言わないわよね
バーテンダー:「!?」バーテンダーの目がサングラスの向こうで見開かれる。
バーテンダー:「ニ、ニンジャ……ニンジャなんているわけないじゃないか……ニンジャナンデ……
ニューロン判定するまでもなく、動揺が見て取れるだろう。
スピットファイア:「(ビンゴ)」

スピットファイア:「なんてね。ニンジャなんているわけないじゃん。ねー?」
サイバーゴス:「ネー、ちょうウケル! ニンポを使うぞ!」
バーテンダー:「そうですよ、とにかく早めに帰ったほうがいいですよ……」
スピットファイア:「ま、確かにミナちゃんは可愛いから悪い奴に狙われちゃうかもね…そろそろ帰ろっか?これ、付き合ってくれたお礼ね(車代になりそうな額のトークンを忍ばせる)」
サイバーゴス:「マジで! アーン、お姉さんイケメン! これ私の連絡先、いつでも連絡してよ!」
サイバーゴスはキミに熱っぽい視線を向けると、名残惜しそうに席を立った。
スピットファイア:「足元気を付けてね!」ヒラヒラと掌を頭上で振る
スピットファイア:「アタシはもう一杯だけ…」

それからほんのすこしたって、君達の後ろをヤクザ二人がヨタモノを連行していく。
ここまで一切不審な行動をしていないスピットファイアを怪しんでいる様子はない。

ヤクザ:「オラ! さっさと歩かんかい!」
ヨタモノ:「アイエエエエ……」
スピットファイア:「(カウンターの下でヨタモノにキツネサインを送る)」

PL:ヨタモノの外傷の有無、あるならどんな傷かチェックしたいです
NM:ヨタモノはただひたすらにカラテでボコボコに殴られたようですね
NM:ただ顔に、明らかに強力な腕力で殴られたアザが残っています
NM:ニューロン判定Nどうぞ

NinjaSlayer : スピットファイア:(4B6>=4) > 4,4,6,4 > 成功数4

NM:スピットファイアはヨタモノのアザを分析し、
その怪我が4人によるもの、そしてうち一人、ニンジャがいること、
そしてそのニンジャのカラテは自分よりもかなり低いことに気づきました。
NM:さきほどヤクザ二人が出ていったので今バックヤードにいるのはニンジャとヤクザがひとりずつ、という計算になるでしょう

スピットファイア:「(あの打撲痕はスモトリの類じゃねーな。あーあ…ホントにN案件かよ)」

バーテンダー:「お客さん、本当にソロソロ、ソロソロ……」バーテンダーの顔が妙に焦っています。時計をチラチラ見ているようです
スピットファイア:「まだ店仕舞いじゃないでしょ?もう少しだけ、ね?バーテンさんのお酒気に入っちゃったの」
くすぐったくなるような表情でバーテンダーに次の一杯をせがむスピットファイア。
バーテンダー:「……そろそろ、ボスが……」バーテンダーがボソリと言った。
バーテンダー:「……はい、エスターテです。これを飲んだら本当に帰ってくださいよ、本当に」

グラスを傾けるうちに、だんだんと客の数も少なくなってくる。
スピットファイア:「(「無理はするな」とは言われてるが、無理でなければ好きにしてもいいんだろ?爺さん)」

貴方はこのまま飲んでいてもいいし、何らかの行動を起こしても良い。バックヤードが手薄になっていることは間違いないだろうし、一方でこのまま時間が経過すれば、バーテンダーが恐れの正体が分かるだろう。

PL:「トイレお借りしますね」と言ってフラフラ席を立つ
PL:あからさまに方向はトイレではない
NM:「ドーゾ」バーテンダーは偶然その時棚の方を見てキミに背を向けていた

バックヤードは店の奥、重厚な扉に塞がれていた。
「限られた」「招かれざる」の威圧的な警告文が大書された扉には吐瀉物や血飛沫が飛び、この店の支配者がどのような存在なのかを嫌でも想起させる。

NM:カラテで破るならHARD、ワザマエならNORMAL、その他ノックなどをしてもOKです

スピットファイア:「ここで取り出したるは12個入り1クレジットのヘアピンでございっと…」ワザマエ

NinjaSlayer : スピットファイア:(5B6>=4) > 5,6,4,1,2 > 成功数3

NM:ワザマエ!


スピットファイアが閉店時間に忍び込んだ凡庸なコソ泥であったなら、警報装置を作動させる前に早々と諦めるのが上策であっただろう。だが、この女は潜入のスキルを持つ元デッカーだ。
出奔した身ではあるが、NSPDの厳しい訓練と死線で培ったノウハウはニンジャとなった現在もなお失われていない。ありふれた髪留めは、女の手によって魔法の鍵へとその姿を変える。

静かに挿入されたヘアピンは微細な捻りや突き上げ運動を加えられながら少しずつ錠前を攻略していく。スピットファイアの知識と経験、そして鋭敏なニンジャ知覚が幾重にも張り巡らされた阻止線を掻い潜り、スイート・スポットに達した時――城塞めいた巨大扉は無力化された。

◆◆◆


???:「ハッハッハ! ヨイデハナイカ! ヨイデハナイカ!
オイラン:「アーイイ……アーーイイ……」
ヤクザ:「流石ストーンイーター=サン! 流石!」

厚い扉の向こうはバックヤードとは名ばかり、巨大なVIPルームにして退廃の宴と化していた。
目につくのは分厚いソファにオイラン二人をはべらせた男。粗野な振る舞いをしているが、その筋骨隆々な体躯は明らかに常人のものではない。


ストーンイーター:「アン? どうした、オイランの追加が来たか? お前頼んだか?」
ストーンイーターと呼ばれた男と視線が触れ合う。スピットファイアの身体を値踏みするかのように動き回るハイエナめいた目。かつてのトラウマが深層意識から溢れ出しそうになるが、ニンジャ精神力が意識の井戸に蓋をした。
スピットファイア:「ドーモ。アカネと申します」
頼りなさげに胸元を守っていたボタンの2つ3つを乱暴に外し、スピットファイアは決断的に胸元を緩める。ネオサイタマの基準を当てはめたとしても、彼女の身体は平坦と呼ぶにはあまりにも隆起に富み、魅惑的だ。ハイエナの眼前にウサギが躍り出す。

ヤクザ:「ヘ、ヘエ、俺は知らねえけどサブのヤツが頼んだかもしれねえっす」
ニンジャと思しき男はキミの身体を舐め回すように見る。
ストーンイーター:「良いじゃねえか、おい、こっち来いよ」
どうやらスピットファイア、否、アカネはこの部屋の主の御眼鏡に適ったようだ。新たな獲物の出現に待ち切れなくなったか、愚かな野犬が手招きをする。

ストーンイーター:「そうだ、こっちこっち。ホラホラホラ」ストーンイーターが自分の膝を叩く

NM:貴方はストーンイーターの慰みものになることもできるし、任意のタイミングでアンブッシュを仕掛けることもできる。

ヤクザ:「おら、オイラン。早くストーンイーター=サンの言うことを聞け!」
スピットファイア:「――その前に。私、筋肉フェチって奴で…殿方の隆々とした筋肉が大好きなんです。一度始めたら、きっとワケワカンナクなっちゃうから…始める前によく身体を見せてくださいません?」
タタミ一枚分の距離で身体をしならせ、要求の眼差しを投げかける。今も昔も飢えたオスを狂わせる、狡猾なメスの手口だ。

ストーンイーター:「なんだよ、スキモンだなあ。思う存分に見ろ、ほら、なめても良いんだぜヒヒヒ……」
ストーンイーターはそう言うとアロハシャツの胸元を自慢気に開く。示威するだけはある見事な肉体だ。

スピットファイア:「スゴーイ…!立派な身体をしてるのね。まるでカートゥーンで見た…ニンジャみたい
ストーンイーター:「ヘヘヘ、スゴイだろ。そうだ、俺はニンジャなんだ
アカネの言に得心の笑みを浮かべ、ストーンイーターは自慢げに力こぶを作って見せる。

スピットファイア:「へぇ…じゃあ、アンタがマトって事だな

PL:散弾銃を抜きアンブッシュします
NM:OK!

ストーンイーター:「ア?」

NinjaSlayer : スピットファイア:(5B6>=4) > 5,5,1,4,5 > 成功数4

BLAM!BLAM!
散弾が牙を剥く!

NinjaSlayer : ストーンイーター:(2B6>=4) > 4,6 > 成功数2

ストーンイーター:「テ、テメーーッ!
ストーンイーターはギリギリで弾丸を回避! 残り回避ダイス1!
ストーンイーターもやはりニンジャ、引き抜かれたショットガンを見るや目を見開き身を翻す!
ストーンイーター:「ドーモ、ストーンイーターです。お前……まさかニンジャか?」
スピットファイア:「ドーモ、あー…ストーンイーター=サン。スピットファイアです。」
ストーンイーター:「女のニンジャだと……? ふざけやがって!」
スピットファイア:「ああ、オンナだと色々便利なんだよ!お前みたいなバカがすぐ油断する!
口端を吊り上げて応えるや、すぐさま抜刀!狩りの始まりだ!

そのまま通常の行動手順、スピットファイアの行動だ!

PL:カタナ強攻撃!
NM:OK! では判定どうぞ!

NinjaSlayer : スピットファイア:(8B6>=5) > 2,2,3,4,3,3,2,6 > 成功数1

NM:あぶないが成功!
ストーンイーターはアンブッシュにより動揺している、回避難易度+1

NinjaSlayer : ストーンイーター:(1B6>=5) > 4 > 成功数0

NM:命中!2ダメージだからHP0!カイシャクロールどうぞ!

スピットファイア:「悪どい商売のツケは重いぞ!イヤーッ!」両腕を斬撃で切り飛ばし首に一閃
ストーンイーター:「お、お前なんてボスが……アバーッ! サヨナラ!」首と胴体が別れ爆発四散!

スピットファイア:「武器捨てて地面に横になれオラー!スッゾコラー!」NSPDのマグロコールだ!この峻厳な命令に従わない愚か者は囲んで警棒で叩かれ最悪死ぬ!コワイ!
ヤクザ:「ア、アイエエエエエ!!」
残されたヤクザは両手を上げ降参スタイルだ。
オイラン:「アーイイ……アー……アエ?」
オーバードーズの影響だろう、オイラン達はトロンとした目でキミのことを見ている。

バーテンダー:「ど、どうしました……アイエッ!?」
そこに扉が開き、バーテンダーが現れた。部屋の中の惨状を見て目を白黒させている。
バーテンダー:「ストーンイーターの野郎が……お、お客さんがやったんですかい!?」
スピットファイア:「あー…オイランとなかよしこよしの最中に突然銃抜きやがってよ…正当防衛みたいな…?」
バーテンダー:「い、今更誤魔化しはいらないですよ。マッポかなんかでしょう……そうだ、それより早く逃げて下さい!」
バーテンダー:「ボスが帰ってきます!


バーテンダー:「ボスはストーンイーターなんて比べ物になりません! 他のお客さんは逃しました、だからアンタも早く……!」
ヤクザ:「へ、ヘヘヘ……お前なんてボスの前ではあっという間にファックアンドサヨナラだ。さっさと尻尾を巻いて逃げるんだな」地面に伏せながらヤクザがあざ笑う。
スピットファイア:(ヤクザの掌をハイヒールで踏み抜く)
ヤクザ:「グワーッ!!?」
スピットファイア:「ボスの名前と風体、ケツモチのクランを教えろ!」
バーテンダー:「ボ、ボスはケツモチのクランはいません……ですがワニのクチみたいな巨大なバイオサイバネを右腕につけてて……」
スピットファイア:(依頼人にコンタクトを試みる)

IRCの返信を待つ時間
一秒が10倍にも感じられるその瞬間は――入り口の扉が砕かれる音で打ち破られた!

???:「なんだああああああああああ! この状況はああああああああああああ!!!」入り口から巨大な鰐の吠え声のような叫びが響く
???:「俺の店から!」連れていたヤクザを殴り飛ばす!
ヤクザ:「アバーッ!」
???:「血の匂いがするなあ!!!
ヤクザ:「アバーッ!!」

老マッポ:『オイ、アカネ、どうした!』今更ながらにIRCから声が響く。
スピットファイア:「おせーよ爺さん!ニンジャを一人やったが本命じゃなかった、今からファックでもされそうな剣幕だ!110番とか頼めねえか」
老マッポ:『なに!? クソ、49課に頼んで……とにかくもうしばらく待ってくれ!』

???:「オウオウオウオウオウ! お前かああああ!」
男は手近な酒瓶をつかむとバーテンダーへ向かって投げつけた!
バーテンダー:「ア、アイエエエエ!?」

NM:止めるならワザマエ判定ノーマルです

NinjaSlayer : スピットファイア:(5B6>=4) > 2,1,2,6,1 > 成功数1

スピットファイア:BLAM!散弾で撃ち落とす!

バーテンダー:「アイエエエ……ア……?」
???:「……アン?」
ガラス片と蛍光色アルコールの霧から赤毛の女ニンジャと視線がぶつかる。
スピットファイア:「アー…ドーモ、お邪魔してます。スピットファイアです」
???:「なるほど、てめえが俺の城を荒らし回ったウサギちゃんってわけだ」


クロコダイル:「ドーモ、クロコダイルです」


◆クロコダイル (種別:ニンジャ/ストリート)
右腕をバイオサイバネ換装したチンピラニンジャ。
ストーンイーターや他の取り巻きと共に暴力でバー「アデヤカ」を掌握した。
能力値は記録を忘れたので無いです(無能)

全身を黒いケプラースーツで包んだ筋骨隆々のニンジャはキミを猛獣めいて睨みつける。同時に呼吸するようにその右腕の巨大なバイオサイバネが開閉した。

スピットファイア:「おいバーテン、あれが例のボスで間違いないんだな」
クロコダイルの捕食者めいた双眸を見据えつつ、傍らのバーテンダーに問いかける。
バーテンダー:「ア、アッハイ……ア、アイ、アイエエエ……」
スピットファイア:「重ねて聞くが、奴の後におかわりはいないんだな?」
バーテンダー:「ヤ、ヤツがボスです……そ、それよりも逃げ……」
スピットファイア:「そうか、よーし…」

(編注:ストーンイーター討伐で終わりだと素で思い込んでいたPL、全力のテンドン警戒である)

老マッポ:『ダメだ! アカネ! 49課は出払っていて今助けに行けるヤツはいない!
スピットファイア:「オーライ!やるっきゃねえな!」
クロコダイル:「ヤるだァ……? ご奉仕してしてくれても……もう遅いぜえええええええええ!!」

この戦闘はタイマンルールが採用されます。
1ターンに互いに2回行動になりますので回避ダイスの分散に注意しましょう。即応ダイスやニューロンブーストもうまく使用して下さい。

クロコダイル:「お前がどこのどいつか知らねえが、ファックアンドサヨナラして、このバイオサイバネの餌にしてやるよ!
クロコダイルはそう叫ぶと、キミに猛然と襲いかかってきた!!

【戦闘開始】

スピットファイアの手番(1回目)
スピットファイア:「危険手当は弾んでもらわねえとな」
スピットファイア:ショットガンで撃ちます

NinjaSlayer : スピットファイア:(5B6>=4) > 5,5,1,2,4 > 成功数3
NinjaSlayer : クロコダイル:(3B6>=4) > 3,2,6 > 成功数1

BLAM! アイサツ代わりの散弾!硬いサイバネに阻まれる!
クロコダイル:「効かねえ効かねえ! 銃弾が俺に効くかよお!」
クロコダイルはそのまま猛然と前進!

クロコダイルの手番(1回目)
クロコダイル:スリケン投擲

NinjaSlayer : クロコダイル:(3B6>=4) > 6,6,1 > 成功数2 > サツバツ!!

クロコダイル:「イヤーッ!」バイオサイバネの先端から強酸を噴出!

NM:ダメージ1
NM:かいひどうぞ
PL:2個で回避

NinjaSlayer : スピットファイア:(2B6>=4) > 1,3 > 成功数0

スピットファイア:「ンアーッ!」
命中!強酸がスピットファイアの身体を焼く!
クロコダイル:「クハハハハハ! ちょっと勿体ないことしたかもなあ!」
スピットファイア:「ファック!」酸に侵された上衣を緊急脱衣!
クロコダイル:「ヘッヘッヘ、いい格好になったな!」そのままクロコダイルは猛然と前進!

スピットファイアの手番(2回目)
スピットファイア:隣接してカタナ、強攻撃!

NinjaSlayer : スピットファイア:(8B6>=5) > 3,4,2,3,2,4,6,3 > 成功数1
NinjaSlayer : クロコダイル:(2B6>=4) > 6,5 > 成功数2

クロコダイル:回避&カウンター!(HPは6→4)
クロコダイル:「へっ、対ニンジャ戦闘は慣れてねえのか?」
クロコダイルはサイバネでカタナを受け止めると、丸太のような脚でスピットファイアの脇腹を蹴りつける!
クロコダイル:「イヤーッ!」
スピットファイア:「ンアーッ!」
スピットファイア:「…デケえナリでよく動くな、オイ!あったまってきたぜ」

クロコダイルの手番(2回目)
クロコダイル:「ハハハハハ!そのまま解体してやるよ!」
クロコダイル:スピットファイアに近接攻撃

NinjaSlayer : クロコダイル:(6B6>=4) > 4,6,4,2,5,1 > 成功数4

クロコダイル:バイオサイバネなので威力2!回避どうぞ!

NinjaSlayer : スピットファイア:(3B6>=4) > 2,3,3 > 成功数0

PL:ぐえー
NM:マジで!?

クロコダイル:「イヤーッ!!」鰐めいたバイオサイバネがスピットファイアに食らいつく!万力のようなパワーだ!
スピットファイア:「ンアーッ!」万力めいたパワで腕に喰らいつかれ悶絶

バーテンダー:「あ、ああ、お客さん……!」

スピットファイアのHPは4→2へ

●2ターン目

バーテンダーの行動
バーテンダー:チャカガンを使用、クロコダイルを攻撃

NinjaSlayer : バーテンダー:(3B6>=4) > 6,6,6 > 成功数3 > サツバツ!!

PL:うめえ
NM:すっげ
(編注:PCよりよほど射撃が上手い。ヤンナルネ)

バーテンダー:「そ、その人を離せ! そして俺の店を返せ!!
BLAM!BLAM!

NinjaSlayer : クロコダイル:(2B6>=4) > 6,3 > 成功数1

クロコダイル:「アー?」
クロコダイルは銃弾を平然と弾く
クロコダイル:「お前から死にたいのか?
バーテンダー:「ア、アイエエエ……!」
スピットファイア:「猫の手も借りたいとは言うけどよぉ…!」

スピットファイアの手番(1回目)
スピットファイア:スシ食うしかない…!
スピットファイアのHPは2→5へ

(編注:危地で男を見せたモータルを脇目にスシである。カッコワルイ!だがこれで継戦能力を取り戻した!)

クロコダイルの手番(1回目)
クロコダイル:「俺は弱いヤツがキャンキャン吠えるのが一番むかつくんだよォー……!」
クロコダイルはバーテンダーに攻撃

NinjaSlayer : クロコダイル:(6B6>=4) > 6,6,4,4,1,4 > 成功数5 > サツバツ!!

NinjaSlayer : クロコダイル:サツバツ表(2) > 「観念してハイクを詠め!」頭部への痛烈なカラテが命中! 眼球破壊もしくは激しい脳震盪が敵を襲う!

クロコダイル:「イヤーッ!」
クロコダイルはバーテンダーの頭部を万力のようなバイオサイバネで粉砕!
バーテンダー:「ア、アバッ……アババーッ!!」
クロコダイル:「ヒャハハハハハハ! 新しいバーテン探してこなきゃなあ!
スピットファイア:(無言で素早く十字を切る)

(編注:スシなんか食ってるから……ナムアミダブツ……)

スピットファイアの手番(2回目)

PL:入口から逃げるという選択肢はありますか
NM:それもあり
NM:引き撃ちもありよ
PL:3マス下がって散弾撃ちます
(編注:クロコダイルによる一方的なイクサとモータルの死で戦意を喪失しつつあるPL。ブッダよ起きてください!)

スピットファイア:「あーあ!殺人の現行犯!見ちゃった!」
クロコダイル:「アー? 何ふざけてやが……」

NinjaSlayer : スピットファイア:(5B6>=4) > 1,3,4,3,2 > 成功数1

BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!バーテンダーの作った隙を無駄にできない!散弾を速射!

NinjaSlayer : クロコダイル:(3B6>=4) > 1,3,2 > 成功数0

クロコダイル:「テメ……グワーッ!!?」
カタナが来ると思っていたクロコダイルはショットガンの一撃を受け損ねた!身体に銃弾が食い込み血が流れる!
クロコダイル:「痛え……テメェ、テメェーッ!!」
スピットファイア:「アーイタソウ!生身の部分が残ってて良かったぜ」
クロコダイル:「テメェ……ぶっ殺してやる!!
スピットファイア:「(ジリプアーには変わりない…どうしたもんかな)」

クロコダイルの手番(2回目)
クロコダイル:「ウオオオオオオオッ!!
クロコダイルは◯突撃を宣言(2倍移動、痛打+1、代償に次の手番まで回避不可)
獣のような咆哮を上げてクロコダイルがスピットファイアへと襲いかかる!

NinjaSlayer : クロコダイル:(6B6>=4) > 5,5,6,2,1,6 > 成功数4 > サツバツ!!


スピットファイア:アドレナリンブースト使用、全力回避!

NinjaSlayer : スピットファイア:(6B6>=3) > 1,2,6,1,5,3 > 成功数3

クロコダイル:「ウオオオオオオオオオオッッ!
凄まじい一撃が振り下ろされる!
スピットファイア:「イヤーッ!」カタナを切り上げで受け止める
クロコダイル:「テ、テメエ……!?」受け止められると思っていなかったクロコダイルの目が見開かれる。肉体的にも精神的にも大きな隙が出来た!

●3ターン目

スピットファイアの手番(1回目)
(※突撃の作用でこの手番中クロコダイルは回避不能だ)

PL:うーむ
NM:ちなみに逃げる場合は赤いマス(5,6マス先)に入ると脱出です。
NM:(ちなみに今までの経験上十分倒せる相手だぜ!)
PL:うおおおおお

スピットファイア:カタナで強攻撃

NinjaSlayer : スピットファイア:(8B6>=5) > 1,4,4,6,5,4,6,6 > 成功数4

NinjaSlayer : スピットファイア:サツバツ表(2) > 「観念してハイクを詠め!」頭部への痛烈なカラテが命中! 眼球破壊もしくは激しい脳震盪が敵を襲う!:『痛打+1』。敵の【体力】を減らした場合、付属効果として『ニューロンダメージ2』と『ワザマエダメージ1』と『●部位損傷:頭部』を与える。

スピットファイア:「イヤーッ!」己の生存本能と眼前でモータルを惨殺された怒りがスピットファイアに規定外精度での攻撃を行使させる!切っ先で撫でるように眼球を攻撃!
クロコダイル:「グワッ……アバーッ!?」精密とカラテを両立した一撃をクロコダイルは回避しきれない!
クロコダイル:「アバーッ! 俺様の目がーッ!?」両目から血が吹き出した!
クロコダイルの巨体が前後に揺れる、足元がおぼつかない!(残り体力1)

クロコダイルの手番(1回目)
クロコダイル:「この、クソアマがーーっ!」
クロコダイル:もう一度突撃を宣言

NinjaSlayer : クロコダイル:(6B6>=4) > 1,3,6,3,5,3 > 成功数2

クロコダイルは音だけを頼りにスピットファイアへと突進!!
クロコダイル:「イヤーーーーッ!!」

NinjaSlayer : スピットファイア:(6B6>=4) > 2,3,3,5,3,5 > 成功数2

スピットファイア:カウンターならず…!

バイオサイバネの鰐めいた巨大な顎がスピットファイアを喰らわんとする! だが――
スピットファイア:「イヤーッ!」側転!巨大顎の一撃がバーカウンターの一角を破壊する!
クロコダイル:「グオーッ! クソーッ! ドコダーッ! ウオーッ!!
カウンター破砕音がクロコダイルの聴覚からスピットファイアの存在をかき消した!

スピットファイアの手番(2回目)
スピットファイア:カタナで通常攻撃します

NinjaSlayer : スピットファイア:(8B6>=4) > 4,5,2,2,6,6,4,3 > 成功数5

NinjaSlayer : スピットファイア:サツバツ表(2) > 「観念してハイクを詠め!」頭部への痛烈なカラテが命中! 眼球破壊もしくは激しい脳震盪が敵を襲う!:『痛打+1』。敵の【体力】を減らした場合、付属効果として『ニューロンダメージ2』と『ワザマエダメージ1』と『●部位損傷:頭部』を与える。

クロコダイル:徹底して頭部!勿論トドメだ!

スピットファイア:「殺人!公務執行妨害!現行犯!イヤーッ!」頭を狙った痛烈な一閃!
クロコダイル:「ウオッ……あ……アバーーーッ!!?」
頭部を横一閃! クロコダイルは爆発四散!

スピットファイア:「お前には黙秘権がある…つまりアレだ、そのまま黙って死んでろよ」
スピットファイアの言葉に答えるように、焼け残ったバイオサイバネが床に崩れ落ちた。


店が死にも似た静寂に包まれる。
その時

サイバーゴス:「いけない、忘れ物しちゃった!」
サイバーゴス:「……あれ、お姉さんまだいたんだ?」
サイバーゴス:「……って、え、どうしたのこの状況!?」
驚くのも無理はあるまい。そこにあったのは破壊された店内、おびただしい血飛沫、焼け残った禍々しいバイオサイバネ、そして――殺気立った女のニンジャ。

スピットファイア:「……ハッ?誰だおめえは!」(努めて威圧的な声を放つ)
スピットファイア:「アタシにお前みたいな頭の軽そーなオトモダチはいないね!」背を向けて距離を離す
自分の存在はこの少女の心に傷を残す。直感的にそう確信したスピットファイアは芝居じみた威嚇を見せる。どこでも良い。情けない悲鳴をあげながらさっさとここから逃げてくれ。
しかし。
サイバーゴス:「……ひどーい!」サイバーゴスが頬をふくらませてキミを睨む
サイバーゴス:「けどまた会えたんだから逃さないもんね。彼氏もヤクザに攫われちゃったし今日はおねーさんと飲み明かすんだから!」
サイバーゴスは頭が悪く、多少の死人やヤクザによる彼氏誘拐には慣れっこなのだ。

老マッポ:『――――オイ、どうした』
キミが辟易としていると、IRCから声が響く
老マッポ:『無事か! 無事なら返事をしろ!』
スピットファイア:「クソッ!ゴスの次は爺!なんだよ!」頭を搔きむしりながら応答
老マッポ:『爺とはなんだ、こっちはお前のことを心配してだな――』説教が始まる……
スピットファイア:「説教はマッポの1個小隊でも送ってからにしろ!」
老マッポ:『そうだそうだ、その話だ! まさにそのマッポの1小隊をお前のいる店の前に展開した。今から合流して敵ニンジャを……』
NSPDはいつもコレだ。古巣ながら今夜は苛立ちを隠せない。
スピットファイア:「遅い!ニンジャ2名は既に制圧!モータルに被害が出た!…検死に回せ!」
老マッポ:『…………そうか、それはご苦労だったな。後始末はしておくから帰ってこい』

深く息を吸い、落ち着きを取り戻すスピットファイア。
スピットファイア:「…爺さん、頼みがあるんだが、突入まで少しだけ時間をくれ」
老マッポ:『?』
スピットファイア:「1杯だけ飲んで帰りたいんだ、追加報酬って事でどうだ」
老マッポ:『はっ』無線越しの声はどこかホッとしたように笑った。
老マッポ:『許可する。飲みすぎるなよ』

スピットファイア:「おい、そこのゴス!忘れ物が見つかったなら1杯付き合えや」
サイバーゴス:「ヤッタ! 勿論!」

サイバーゴス:「ダイジョブだって、明日は今日よりは少しだけマシになるから!
スピットファイア:「…ほんっとーに頭の軽そうな奴だな」
サイバーゴス:「エヘヘ、アリガトー!」
スピットファイア:「褒めてねえ。でも…明日は今日より少しだけマシになる、か……」
店員がバーテンダーの遺骸を片付けながらスピットファイアを見た。
店員:「……あの」
スピットファイア:「ああ?」
店員:「……ありがとうございました。お父さんも、きっと喜んでると思います」
スピットファイア:「……」
スピットファイア:「この店は…あー……くそっ。この店、どうするつもりなんだ?売りにでも出す?」
店員:「……さあ、これから考えます」
店員は少しだけ考えて笑った。
店員:「……でもきっと、明日は今日よりはマシになってると思います」

ネオサイタマは無慈悲だ。いつ、どこで誰が死ぬか分からない。
たまたま今日生き延びたスピットファイアも、
自分の店を守るために死んだバーテンダーも同じことだ。
だが、それでも。
キミはこの街で生きていくしかない。
ここはネオサイタマ。ニンジャ達が駆け抜ける闇のメガロポリスだ。



あとがき

編者兼PLの楓です。
「マップが無い」?「NPCの能力値は」?
うるせえよ、まさかテキスト化する事になるとは思わなかったんじゃ

trpg歴2週間、ユドナリウム初使用、RPも基本ルールもおぼつかない状態での突発セッションでしたがスピットファイアは辛くも生き残る事ができました。
クロコダイルに力の差を見せつけられ一方的に体力を削られていく展開から、守るべきモータルの奮起と死、反撃……賽の目次第でドラマが生まれるのが面白いですね。でも正直2ターン目までくっそカッコ悪かったよアカネちゃん
あとサイバーゴスが可愛いかったです。NRS起こさなかったのは血中アルコール濃度のせいなのか、実は若い身空で意外と修羅場を重ねているのか…

このセッションを起点にスピットファイアのシングルキャンペーンめいた連続回が開始。デッカー崩れの無軌道女ニンジャがとあるニンジャのインストラクションを受け、その背中にモータル達の祈りを背負い、『正義のヒーロー』というネオサイタマで語るにはあまりにもおとぎ話じみた看板を抱えて茨の道を歩む物語が現在進行形で綴られています。(NMのANIGR=サンに謝辞を述べたい。)
明日は今日より少しだけマシになる』この言葉を信じてネオサイタマの暗闇でもがくスピットファイアに一体どのような結末が待ち構えているのか…PLとしても不安とワクワクが止まりませんが、今後もその軌跡を少しずつテキストに残す事ができればと思います。

【おことわり】スピットファイアの顔アイコンはartbreederを、クロコダイル・ストーンイーターはサンシタニンジャメーカー by gida0730をそれぞれ使用しています。【感謝】


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