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【れいわ新選組】大西つねきさんの講演会に行ってきた

2019年7月に行われた参院選で、れいわ新選組から出馬していた大西つねきさん。動画をいくつか見て、すごく面白い話するなーと思っていたら、講演会が開催されるということでお話を聞きに行ってきました。

田奈高校でのボランティア活動

大西つねきさんは、かつてはJPモルガンでお仕事されていたという金融マンです。だから金融システムの話をしているんですね。

そして、神奈川県の田奈高校で毎週木曜日に図書館で開かれる「ぴっかりカフェ」でボランティア活動をされているとのこと。
田奈高校は、「廊下にバイク走ってる(つねきさん談)」くらい荒れた高校で、お金がなかったり、自傷行為に走ったり、いろいろ傷ついて問題を抱えた生徒が多いそうで、この「ぴっかりカフェ」で寄付されるお菓子のために全校生徒800人のうち100~200人くらいが来るそうです。

大西さんが言うには、田奈高校の「ぴっかりカフェ」の本質的な意味は、「田奈高生に文化的な体験をさせる」ことだそう。普段読まない本、音楽、浴衣体験など、文化的な体験や知識に触れることで楽しめることも増え、社会的な地位が上がると。

母子家庭も多く、不安や依存を抱えて退学させられてしまう生徒もいる。高校生の年代で社会の仕組みから外れてしまう。社会も受け入れる余裕をなくしている。それを変えていきたいというのが政治をやる理由の根本の動機としてある、ということが分かりました。

日本の政治に足りないもの

お話の中で印象的だったことの一つは、「現状認識(日本や世界の現状)」と「根幹の哲学・思想・価値観」の2つが日本の政治に足りないものだ、という指摘。これがないから、有権者も何を選んでいいのか分からなくなってしまうと。

税金とは、国家の思想を反映するもの

そして、本物の国家経営について、税金とは何かを語ります。

税金とは。
例えば、2019年10月に消費税が10%に増税されました。政府は、増税した分を社会保障の財源とするため、という理由で説明しています。でも、日本はほぼ一度も必要な税金を集めきれたことはないらしい。いつも国債などで補っていると。

税金とは、使うために集めるものではない。思想を反映した国家の形を作るために集めるのだ、と大西さんは言います。

例えば、相続税。
相続税は「経済格差が世代を超えるか否か」という思想を反映させる税金。相続税が0%なら経済格差は世代を超えて解消されないし、100%なら生前どんなに資産を作っても次の世代には引き継げない。極端に言うとこういうことです。そのラインをどのくらいにするか、に国家の思想が反映される。
別のイベントで、自民党の森まさこさん(先日法務大臣になったあの人!)も「政策はメッセージ」と言っていましたが要するにそういうことなんだと思います。税金も政策も思想を反映するもの。

確かに、そういう意味では、ちゃんと日本をどんな国にしたいのか、という思想や大きな方向性を語れる人が政治家にも少ないのかもしれません。だから、いつもなんだか場当たり的な政策アイデアばっかり出てきて迷走している感じ。
極端な話、「日本を環境保護の観点で世界一の国にする!他国のモデルになるような社会を作る!」という思想のもと、日本のインフラをガラッと作り変えて再生可能エネルギーですべてをまかなうことを目指す!という政治家がいてもいいのですよね。それに共感できたら有権者は選挙の時に投票すればいい。

今こそ政治だ!

現在の社会は、資本主義です。資本主義とは、資本家が労働者を安く使い、高く売る。格差がどんどん拡大する。金持ってるヤツが一番偉い。そういう社会の仕組みを容認してしまっているところに問題があると大西さんは指摘します。

この「カネ」の力に対抗できるのは、一人一票という「政治」で規制をかけていくしかない。だから、今こそ政治を諦めてはいけない、と強く語っていました。

他人を変えようと思うな。自分だけが変わればOK

で、結構大西つねきさんって先鋭的な思想を持った方だと思いますし、本を書いたり全国を回って講演会をするくらいですから、自分の考えを知ってほしいと思っていると思うのですが、他人に変化を求めたいわけではない、というのです。ここまで2時間半くらい話を聞いてきたのにいきなり突き放される。笑

曰く、
変化はすでに始まっていて、大西さんはその空気を言語化しているだけ。動画、著書、講演会などで一人ひとりにワクワクする話、希望を伝えようとしている。でも、別にその話を聞いたからと言って他人に変われ!と強要する気はない、と。

変わるのは自分だけでいい。他人を変えようとしなくても、自分が変わればOK。ワクワクして希望を持っている自分を見せれば勝手に人は寄ってくる。それが、一人ひとりの違いを認め、個人の心を自由にすることにつながる。

つまり、世界を変える=自分を変える(ことしかできない)、という結論でした。
個人的には、この結論を聞いて、なんか焦りとかそういうものがちょっとなくなったというか、心が軽くなった気がします。そっか、自分が変わっていければいいんだーって。

大西つねきさんのお話をもっと知りたい人へ

今回の投稿は印象に残ったところをかいつまんで書きました。
大西つねきさんが伝えたいど真ん中のところじゃないかもしれない。というか、講演のメインは「お金の仕組みを知ろう」的な話なので、全然その点に触れてない感想になってしまいました。

そのあたりのお話が気になる方は、大西さんが全国ツアーをしていた別の回の内容をグラフィックレコーディングとともにブログ記事を書いている方がいらっしゃったので以下にご紹介しておきます。

また、大西さんはYouTubeに動画もたくさんアップしていらっしゃるので、ご興味のある方は動画も見るとより理解が深まるかと思います。

以上、大西つねきさんのお話会の感想でした!

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