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【2023年最新版】キャッシュフローが2分で理解できて投資先を迷わなくなる

前回までの記事で株価チャートの見方については理解が深まったかと思います。次は投資先の選定の方法についてご説明します。
キャッシュフロー(CF)には3種類あります。
営業活動CF」「投資活動CF」「財務活動CF」の3種類です。それぞれ説明して行きます。

【営業活動CF】
本業の営業活動によるキャッシュフローを指します。本業の営業活動でどの程度増減したかがわかります。具体的には営業損益取引、投資・財務以外の取引によるものです。例えば、商品を販売して手に入れた現金、材料を仕入れるために支払った現金、広告宣伝費などの販売費支払い、税金支払い、保険金受け取りなどがあります。営業活動CFが3つの区分で最も重要です。投資先は必ずこのCFを見てください。

【投資活動CF】
投資活動によるキャッシュフローを指します。投資で現金がどの程度増減したかがわかります。具体的には設備投資、子会社への投資などです。ここで気をつけていただきたいのは、「マイナスが悪いということではない」ので、判断付きにくい部分ではあるということです。
なので、見てほしい部分としては「投資財源」と「投資先」、それと「規模」です。

【財務活動CF】
財務活動によるキャッシュフローを指します。資金調達と返済による増減したかがわかります。具体的には借入や返済、新株発行収入などです。ただ、調達することが全ていいことであるとは限りません。

それぞれの区分のプラス・マイナスを整理したのが下の表です。

これでCFの見方が大方わかったかと思います。以前、詳しく説明してきた株価チャートの見方も大変大切ですが、「儲かる会社を見つけるよりも、まずは現状リスクがないか」を見つけることが大切です。
株価チャートや指標は未来を示しますが、CFは現状を教えてくれます。

次からは象徴的なCFのタイプごとに説明して行きます。
「健康経営」
こちらは営業活動がプラスで、投資活動、財務活動がマイナスになっています。というこは、本業が儲かっていて、その資本を投資や借入の返済に充てているということを指します。

「攻め型」
こちらは営業活動はプラスで、投資はマイナスですが、財務活動もプラスです。こちらは本業が儲かって、資本を投資して足りない分を借り入れているということを言います。ソフトバンクはこのようなCFが多い傾向があります。

「治療型」
こちらは営業活動と投資活動がプラスで、財務活動はマイナスになっています。こちらは本業や設備売却で資金を得て返済にあてているということを指します。

「衰退型」
こちらは営業活動がマイナスで投資活動がプラスになっており、財務活動がマイナスになっています。ということは、本業で資本が流出しているので、設備を売却して返済を進めているという状況であることがわかりますね。

「勝負中」
営業活動も投資活動もマイナスだが、財務活動はプラスです。これは資金繰りが難しくて流出しているが借入によって投資を行っているということです。営業活動も投資活動もマイナスにも関わらず、借り入れができているというのも事実です。

「東芝の財務諸表」
こちらは参考例としてあげさせていただきました。営業活動はマイナスなのに、投資活動が極端にプラスで財務活動もプラスです。これは事業をたくさん売却しまくっているということがわかると思います。

このようにCFの見方がわかると企業が今どのような状態にいるのかがわか離、リスクがないかどうかがわかるようになって行きます。

次はお待ちかねの「先物取引き」について説明して行きます。

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