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山陰旅行紀行文:海水浴ウンチク×山陰自動車道×出雲大社×同人音声(耳舐めASMR含)

はじめに

これまで旅行系の記事は「〇〇に旅行するならここがオススメ!」みたいな紹介スタイルばっかりだったのですが、今回は形態を変えて紀行文みたいな感じで書いてみました。その結果、普通に旅行あんまり関係なくて自身のキショさを曝け出す記事になってしまいました。

僕自身の旅の記録…ではなく恥の記録ですが山陰地方の旅行をご検討中の方の参考になればとも思っています。ヤケクソです。お時間ある方は最後まで読んで頂ければ幸いです。

※4100文字くらい

本編

旅行するまで

9月30日の金曜日の夜、いつものように自宅で一人で酒を飲みながらyoutubeで育児動画を視聴しているときに突然「明日…温泉行きてぇ~」という感情が湧いた。赤ちゃんが初めて湯船に浸かる動画を視聴していたことの関連は不明だが、取り敢えず温泉に行きたくて仕方なくなってしまった。欲を言えば日帰りではなく温泉旅館に宿泊したいとも。

そうと決まればということで城崎温泉など関西の有名温泉街を検索するのだが、前日に空いている宿はどれもタコみたいに高く、おまけに一人でも宿泊可能な宿となると、さらに限られており目ぼしい宿は見つからなかった。

この世の中はおひとり様に厳しい。持続可能な社会が云々とか宣(のたま)うのも構わないが、なんかこう…もっと一人でもコース料理を食べたり宿泊できるレストランや宿が増えて欲しいと常々思っている。

みたいなことを考えながら温泉宿を探していたが進展は無いので、「鳥取と島根に行ったことないし、そこでマイナーな温泉街とかないかな~」とアプローチ方法を変えることにした。これがドンピシャにハマり、見つけたのが鳥取県は浜村温泉である。

浜村温泉は鳥取県鳥取市に所在しており、最寄りは山陰本線の浜村駅である。かつては浜村駅を挟んで勝見温泉・浜村温泉の二つが存在していたのだが、勝見温泉は20世紀の前半に廃れてしまった。この辺の詳しい説明については下記URLを参照のこと。

じゃあ残った浜村温泉が温泉街として栄えているのか?というと全然そういう訳ではなく、残るは旅館二軒を残すのみである(俺調べ)。ピークのバブル時は年間42万もの人間が訪れていたらしいが、現在は完全に衰退している。Wikipediaの浜村温泉の記事では「浜村駅前に温泉街が広がる」と書かれているが、旅館二軒しかないのはもう温泉街じゃねーだろ。

また近場に海水浴場もあるのだが、閉鎖か近隣の海水浴場の隆盛かは不明だが海水浴目当ての客も昔ほど多くないことも衰退の原因の一つらしい。いかにも人が少なそうなところだ。ただし俺は混雑や人混みが嫌いなので「これだ!」と決めた。ドンピシャだ。

ウンチク語り〜海水浴編〜

余談だが日本における「海水浴」は、もともと海水に浸かり自身の身体の不調を癒すことが目的だった。これを「潮湯治」といってその歴史は平安時代に遡るほど古い。例えば平安時代末期から鎌倉時代にかけての歌人であり『方丈記』を記した鴨長明はこんな歌を詠んでいる。

生魚の 御あへもきよし 酒もよし 大野の湯あみ 日数かさねむ

この「大野」は日本最古の海水浴場とされる愛知県常滑市の大野海岸のことを指し、「湯あみ」は先述した潮湯治のことだと言われている。その他にも鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』でこれに類似する行為に触れられている。

そんな感じで当初の日本では海水に浸かることは治療の一環でありこの風習が長く続いていた。しかし幕末の開国によって外国人が流入することで「レジャー性」の要素が加わり、我々が思い浮かべる海水浴へと変容していった。そもそも我々の現在思い浮かべる海水浴は18世紀イギリスが発祥と言われ…。

閑話休題。浜村温泉唯一の旅館の空き情報を調べると、運よく数部屋空いていた。一人でも宿泊可能とのことで爆速で宿を抑え気絶(毎日タコほど酒飲んでおり、寝床へは無意識に飛び込んでいるため毎晩寝る瞬間の記憶が無いので就寝ではなく気絶と表現した。)して朝を迎える。

一日目:鳥取上陸

完全に自律神経が""終焉(おわ)""っているのでいつも通り朝の4時頃に目覚め、衣服とモバイルバッテリーと財布と数冊の文庫本をリュックにぶち込み家を出て難波駅へ向かう。鳥取行のバスをバス会社の窓口で予約するためだ。

基本的に俺はノリで行動しており都市部の旅行に至っては宿も抑えないのだが、今回は逆パターンで宿だけ抑えた見切り発車旅行だ。バンジージャンプ旅行もそんなノリで、2日目、台風で新幹線も運転しないのも知っていたので昼過ぎに宿をとったとフォロワーさんの一人に報告したら「え…?まだ宿抑えてなかったんですか?」とドン引きされた。こういう時、自分の感覚が世間と乖離しているのを感じて泣く。

別に鳥取県への移動自体は余裕でなんとかなるのだが、せっかくならバスに乗ってゆっくり行きたいと思った。しかし当日の予約はネット不可!電話か受付で!とのことで直接窓口に行った次第である。

窓口で「最後部座席が全部空いている便ありますか?」と伝えて無事希望の座席を確保。バスに乗車し鳥取県へ王の気分で向かう。ちなみにこれは万が一バスが後ろから追突された場合に乗客で犠牲になるのは俺一人でいいという思いでもあります。すみません、後ろの席に人間がいるのが嫌なんです。

3800円は安い!

バスの車内で「そういえば鳥取に着いてからの予定なんも考えてないな」となり、取り敢えずレンタカー会社へ連絡しアシを確保。俺はこういう雑な旅程が好きだ。けれども、完全に集団で旅行が出来ない身体になっているのを自覚せざるを得ない。自身がバケモノになっていると認識せざるを得ないのは本当に悲しいものである。

そして12時15分頃に鳥取駅へ到着し、12時半頃にレンタカーへ飛び乗ってカーナビの目的地を「出雲大社」に設定した。所要時間は約2時間半と表示される。往復で5時間。20時にはレンタカーを返却しなければいけないので2時間半しか余裕が無い。

いや、途中SAでのお手洗いや渋滞などの余裕を見越せば自由時間は90分程度か。全てはバス車内で予定を決めた俺が悪いのだが、こんな旅程は一人旅でしか認められないし迫る時間をどう捌くかも楽しい。これが一人旅の醍醐味なんだよなと一人虚空に向けてツバを飛ばしながら山陰自動車へ車を走らせる。

晴天

山陰自動車道と出雲大社と同人音声

けれどもこの山陰自動車道、運転していて飽きる。風景が途中からマジで草と木しかない。なんかクソ長い広告板とか設置すればいいんじゃないか?と考えながら心を無にして運転していた。ところが突然アパートなどの構造物が飛び込んできて「うお!」と声が出た。松江市という島根県のメガロポリスらしい。

ただこの構造物の一群が視界に入るのもわずかな時間であり、再び視界は草と木に覆われる。ラジオの電波も繋がらない。狂う。やっぱ誰か誘えばよかったと少し後悔した。俺はDLsiteで購入した同人音声を爆音で流し始める。

基本的に購入した同人音声は休日の昼寝の時に流す程度だったのだが、真剣に(語弊アリ)聴くと新たな発見も多々あり、虚無のドライブが非常に有意義なものへと変容した。

一例です

例えば女の子がぶたれる(そういうプレイです)シーンでは「バンッ!」と結構デカい音が車内に鳴り響いて素でビビる。別の同人音声では「乳首つねられながら命令されたら断れないんです!」とヒロインが懇願する場面で思わず「は?」と声が出てしまう。やっぱ同人音声というのはリラックスしている時や興奮状態にこそ聞くものなんだろうなあ。車内で聴くもんじゃない。

視聴する環境が変われば同じシチュボでも受け取り方が変わる。当たり前のことかもしれないが、改めてこれに気付かされたのだった。皆様におかれましても是非「シチュボ視聴ドライブ」を行うことを推奨させて頂きます。

───殺してくれよもう。

そんなこんなで(?)出雲大社へ到着したのだが、めっちゃデカくて広い。すげ~。流石は出雲大社といった感じ。俺は趣味で日本神話や古代日本史を調べたりもしているので、脳内で女の子と出雲大社デートしながらウンチクをひたすら語りまくる妄想をしながら境内を歩いた。余談だが「女の子と史跡とか回るデートしてえ~」と友達に言ったら「それデートじゃなくフィールドワークじゃね?」と指摘されたことがあります。

はい。拝殿と御本殿で「空から俺のことが大好きな女の子が降ってきますように」と「地面から俺のことが大好きな女の子が生えてきますように」とお願いした。念には念を入れて天と地の両方を対象とした。盤石の布陣である。俺が念には念を入れる慎重な性格であることがこの話から伝わったと思う。

「出雲大社」は撮影スポットになっている
でっか!

その後、遅い昼飯として出雲そばを食べ、ついでにデザートも堪能し鳥取市へ向かうため再び山陽自動車道を走る。時間も17時を回ると徐々に暗くなり、やや記憶が曖昧だが18時を過ぎると視界は完全に「闇」と化した。狂う。俺はお気に入りの野良声優さんの耳舐めもあるASMRを再生する。

助手席側のスピーカー「クチュ…クチュ…お兄さん、気持ちいですか?」
おれ「え???」

助手席側のスピーカーからだけ、舌が耳を舐めたときに出るなんと表現すればいいかわからない音声と、女性の囁き声がやたらとクリアな音声で流れてくる。視界が闇であり車内も暗いことと相まって恐怖の感情しか湧かない。

※正確に言うと女子高生がお兄さんとベットイン中に「お兄さん、なにかして欲しいことありますか?」「耳舐め?いいですよ~」という流れで耳舐めが始まるのですが、こんなん正確に書いたところで意味あんのか?となったので要約してTwitterに呟きました。

これ新しいタイプの怪異だろ?だんだん音声が俺の左耳に近づいてきて耳が…みたいな。そんなドキドキ暗闇山陰ドライブを楽しみながら鳥取駅に戻った頃には腕時計の針は19時半頃を指していた。

おわりに

ちくわ美味いよね!

旅は続く。これから浜村温泉街へ向かうのだから。

想像よりも長くなりました。気力があれば続きを書きます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

以上

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