ぼくが選ぶニーチェのエモい言葉集
はじめに
先日のnoteで、一応仮初めでも「ニーチェの読書会」をやったことについて触れました。
その後もニーチェに関する本は読み続けており、せっかくの機会なので、自分自身のアウトプットも兼ねて書いたニーチェに関する記事です。本記事は「ニーチェを何も知らない人相手に居酒屋とか喫茶店で軽くニーチェの著書の一フレーズを引合いに出す」「さりげない引用でニーチェを出す」レベルであり、ニーチェに関する解説というよりも彼の著作を読んで「かっけぇ!!!」と僕が思った箇所の抜き出しです。
超要約
タイトルのまんまです。
本記事には頭良さそうで高尚な俺のコメントはありません。
その辺の「ニーチェ名言まとめ!」よりはマトモな内容を記載したつもりです。
どうぞお気軽にお読みください。
本編
「ニーチェとは誰か?」についての説明は不要だろう。「神は死んだ」の人だ。説明が雑だと思った方は各自でwikipediaなり岩波の教科書でも読み返して欲しい。世間的にはさっきの説明で十分である。「ツァラトゥストラ」まで出てきたらもう満点だ。
『悲劇の誕生』(秋山英夫訳、岩波文庫、1966年)
ニーチェはもともと古典文献学者だった。そのため初期の著作は古典文献学に関する本だったりする。本書をウルトラ要約すると「古代ギリシャに関することをワーグナー引き合いに書いたりした本」となるだろうか。
→取り敢えずニーチェ初期の著作からワーグナーが触れられているという理解で良い。音楽×哲学のミックスで語りたい方は使えると思う。
→この後も長々と長文で書かれているが、つまり神話は死んだし宗教も死んだ…と思ったが再度復活してまた死ぬ。よくわからないが、神話を題材にした作品の冒頭でこの解説があると俺はかっこいいと思う。
→出た!!!””機械仕掛けの神””。デカルト、神話、神、経験的世界というかっこいいワードまで出てくる。もう満点である。
『喜ばしき知恵』(村井則夫訳、河出文庫、2012年)
有名な「永劫回帰」が出てくる本。読みやすい短文形式─アフォリズムともいう─も含まれており、比較的文章は読みやすい。読みやすさと理解しやすさは別。
→特に冒頭の2文が良いですね。作品の考察系記事を書くことになったら絶対にこれ引用したい。
→ニーチェ曰く、一方は「持てる者」の蔑称でありもう一方は持っているが未だ満足していない者からの「善」としての蔑称呼称らしい。どっちも蔑称じゃねーかと読んでいて俺は思った。ニーチェはこの「所有」に関しては他の著作でも言及しているし、本作でも再度触れられている。それは時として女性を対象として記載しており、ニーチェが現代に生まれていたら間違いなく恋人のSNSアカウント全部監視しているタイプだなと思っている。
→ね?ちなみに137p~146pでも女について記載されており、ニーチェの女性観を伺い知ることができる。引用すれば長くなるのと、文字を読めても文章が読めない人たちに見つかって俺の発言として炎上したら嫌なので、気になる方は各自購入のうえご確認ください。
→これを読んでグサッときた方は多いのでは?特に日々謎の自信感と無敵感覚で毎日過ごしており、成功体験の積み重ねがバベルの塔のようになっている俺みたいな人とか。偶然は存在する。俺たちの建てた塔も偶然のうえに成り立っており、いつ崩壊するか分からない。これを読んでから俺はよく神社にお参りするようになりました。ニーチェの短文は時々ぶっ刺さるのでクセになる。
→視点が良いですね。人間集団の画一的な行動規律の策定を宗教の第一義とする考えに天晴れです(何様?)。宗教の発明は神ではなく、神を利用した人間の統率にある。神は人間が宗教というものを作る以前に自然信仰でそれに対して接していたから。
…まだニーチェの著書を二つしか紹介していないのに長くなりました。皆様のトークデッキ:哲学者の言葉引用の山札に一つでも加われば幸いです。普通は飲みの席とかでいきなりニーチェの言葉を引用してきたらドン引きだけどね。
気力があれば続きを書きます。
最後まで読んで読んで頂きありがとうございました。
以上
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