左脚をぐいっとあげて右脚の向こう側におろす。その勢いで体全体を右に傾ける。なかなか持ち上がらなかった頭も、何度か繰り返すうちに持ち上げられるようになった。最後に残ったのは体の下に敷いたままの右腕。

もう少しでうつぶせになれるのに、どうしてもそこから先へいけない。なかなかうまくいかず泣いてしまう0歳の寝返り練習を応援しつつも、あんまり泣き続ける姿を見て「じゃあ今回はお手伝いしてあげるから覚えてごらん」と、ついつい何度も手を貸してしまう。

そんな日が続いていたけれど、成功するときは静かだった。「坊ちゃんが寝返りしてる！」という夫の声に慌てて駆け寄る。父も母も、一生に一度の寝返り成功の瞬間を見逃してしまった。無念。でも、嬉しい。

そして、うつぶせの状態でウンチをするとこんなことになるのか、大変！という気づきを得る。

外の風が涼しかったので、冷房を止めて窓を開けた。