2023年9月25日﹣子育て応援プログラム

近所の公民館で「子育て応援プログラム」なるものが開催されるらしい。いつのまにかポストに入っている公民館だよりを読みながら、そろそろこういうのにも参加してみようと覚悟を決める。

「決められた時間内に電話で申し込み」をどうにかこうにかクリアし、前日の夜には「もういっそ参加者なんて誰もいなければいいのに」と怯えながら当日の朝。すばらしいタイミングで目覚めミルクを飲んだ0歳を抱っこひもに搭載し、いざ公民館へむかった。

プログラムは10時から12時までの2時間。前半が保育所について、後半が離乳食についてとなっている。

入ってすぐ右手の広いスペースに、間隔をあけてマットが敷いてある。先に来ているおかあさんたちが、そのマットに子を寝かせていた。なるほど。受付を済ませ、窓際のあいているマットに0歳を転がす。子の名前と月齢が書かれた名札テープを0歳の背中に貼って準備完了だ。

ぐるりと見まわすと、隣に4か月、その隣にも4か月、斜め後ろには11か月、目の前にも4か月。10組以上が参加していたが、やはり離乳食が必要になりはじめる月齢の子が多い印象。

それにしても、と我が子を見る。ご機嫌である。
隣の4か月を見る。その隣の4か月を見る。もう一度、3か月の我が子を見る。大きい。月齢が書かれた名札がなければ「半年なんです〜」と言っても誰ひとり疑わないであろうサイズ感。出産直後に新生児室で感じていたあの感覚は、ずっと我が子だけを見続ける生活のなかで徐々に鈍ってしまっていたが、こうして他の子と比べるとやはり大きい。

0歳も0歳でいつもと違う状況に気づいたらしく、怪訝そうな顔をして「なんかぼくいがいにもあかちゃんがいるみたいなんですけど?」と言わんばかりの目でこちらを見てくる。そうだよ、世の中には坊ちゃん以外にも赤ちゃんがいるんだよ。あなたも産まれた直後はたくさんの赤ちゃんたちと同じ部屋にいたでしょう?と心の中で呟く。

プログラムが始まるのを待ちながら、30代になってからの新しいコミュニティに震えていた。

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