BigscreenBeyondレビュー!

最近出費が酷い(最近じゃないですね)しえるです。
今回はnofioのレビューと思ってたのですが先にBeyondが届いたのでこちらのレビューやっていきます♪
半年近く待ちましたが遂に届きました!開封前からワクワクです!




いろいろ比較

性能比較

性能表

数値だけ出されてもなんのこっちゃな人のためにBeyondの優れてる部分に絞って解説すると

  • 解像度:画面がどの程度はっきり映るか

  • パネル:有機ELは詳細は省きますが黒の表現に完全に光を消す事ができるので綺麗に映る

  • PPD:Pixel Per Degreeの略で視野角1度あたりの画素数 要は高ければ高いほどきれいに見える

  • 視野角:視野の広さ 高いほど周りを広く見渡すことができる

といった感じ
表を見て感じた方もいるかもですがBeyondもいいところだけではなくスピーカーがそもそもなかったりイヤホンジャックが無くUSB-C接続になっていたり実はコントローラーが同梱されていなかったりと落とし穴は多めです
(比較対象にスタンドアロン機を持ち出すのはナンセンスなのでは?ってお話したい人は私に比較対象機を提供してもらって)

大きさ比較

HMDあれこれ
身近なあれこれと

こうしてみるとかなり小さいことがわかると思います。それもそのはず寸法は143.1 mm×52.4 mm×24 mm - 49.2 mm とHMDとは思えないサイズです。


開封からセットアップ

開封

外箱

外箱からかっこいいですね~♪
手前からパカリタイプみたいなので開けてみるとこんなかんじ

開けてすぐの様子 CEOからのメッセージとともに本体が鎮座してます
メッセージの部分を取った様子
上からソフトストラップ・トップストラップ・本体・フェイスパッド

届いたもの

  • ソフトストラップ

  • ハードストラップ

  • 本体

  • フェイスパッド

  • リンクボックス

  • 光ファイバーケーブル

  • 補正レンズ

  • マイクロファイバークロス

補正レンズについては購入時に一緒に買うと同梱されるみたい?

セットアップしてみる!

セットアップ方法は公式から出てるみたい

(それを知らずとりあえず繋げてみようで繋げた人)←マネシナイデネ

公式のページは英語なので日本語で簡単に説明すると

  1. Beyondケーブルを本体左側とリンクボックスに接続する

  2. リンクボックスをPCに接続する(USB3.0が2口とDisplayPort 1.4をグラボに)

  3. ソフトストラップの調整後ケーブルをソフトストラップにクリップする(クリップする段階でケーブルに傷がつくので調整前にやると傷が増えます)

  4. トップストラップの取り付け(公式曰くなくても良いとのことですが後述の理由により推奨)

  5. SteamからBigscreen Beyond Utilityをインストール(公式曰く自動的に開始するらしいです)

Beyondケーブルはリバーシブルじゃないので向きが決まってます
でもケーブルにイラストが付いてるのでわかりやすいと思いますよ~!
そしてケーブルは本体左側に接続しましょうね~(1敗)

ケーブル接続例

因みに左がBeyondのリンクボックスで右がValveIndexのケーブル
IndexはACからの給電が必要なのに対しBeyondはTypeAの2本で電源を持ってきてるみたい 配線が楽になりますね!

←Beyondのリンクボックス
→ValveIndexのケーブル

そしてドライバーのインストールについて 私は本体右側にケーブルを指しインストールされないなーということでUtilityは手動でインストールしましたが自動インストールされない人は公式ページの下側④の部分「The Bigscreen Beyond Utility」の欄にある
「Download Utility」からダウンロードページに飛べますので参考に!

追記:
https://twitter.com/sdn_knb/status/1766373663933407593?t=2cvlLxhxitevGYJfJamDCQ&s=19
ダウンロードページ飛べない方へ

そして補正レンズを使ってる人はこの時点でつけちゃって大丈夫です

このレンズすんごい薄くてピント合いませんでしたが10円玉2枚より薄いですw


実際に使ってみて

First Impressions

実際SteamVRを起動してみてのファーストインプレッションは
「軽い」「スイートスポット超狭い!」
でした。最初トップストラップはつけずに起動してみたのですがスイートスポットが狭すぎて上下の位置合わせがかなり絶妙な感じなのでこの時点で私もトップストラップをつけました。これはつけなきゃ位置が合わない…
ただ合わせたあとはあまりの軽さに魅了されました!最初有線である以上本体が軽いこともあり引っ張られないだろうかと覚悟していましたが全然気になりませんでした!ケーブル自体もIndexのケーブルと比べ細く軽いので上から吊るすことでほぼストレスなく楽しめました。

Bigscreen Beyond Utilityについて

Bigscreen Beyond Utilityの画面

Steamからインストールできてソフト上で以下の設定ができるようになってます

  • リフレッシュレート

  • 画面の明るさ

  • ファンの回転速度

  • 起動時の正面LED色変更

  • ファームウェアアップデート

  • ハードに設定書き込み

  • lighthouseの設定場所変更

この中でも画面の明るさとファンの回転速度はかなり重要!
回転速度は明るさが100%以上になると全力回転し始めるのですがスペック説明でも話した通りこの子のパネルは有機ELなので明るさを下げても割とはっきり見えます。
逆に回転数は70%を超えた辺りでかなり耳障りになってきます。(吹出口が左右両側面なのも影響してるかも)
私のオススメ設定は 明るさ50% 回転速度70% です。

USB-Cについて

この子本体右側にもUSB-C端子(USB2.0接続)を積んでるんですがどうやらこのポートはPC直結らしくスマホ繋いでも通じました!

箇条書きでポイントを

・視野角
めっちゃ狭く感じる スペック上はQuest2と同じだけどスイートスポットが狭すぎて事実上見える範囲が真ん中だけだからかなり窮屈に思えた(フェイスパッドを外して直接見るとだいぶマシになったのでフェイスパッドが私にあってない可能性も)
・発色と解像度
かなりきれい!有機ELなだけあって黒が真っ黒なのが夜景を楽しむのにとても良い
パーティクルライブ等に今度付けてみようと考えてます
・スクリーンドア ゴースト フレア ブラー等
スクリーンドアは一切感じなかったのですが視界の端にゴッドレイを多少感じました…ただIPDが合っていない可能性もあるので他の人の意見も聞きたいところ
ブラーは特に無かったのですがVDやAirLinkのようなフレーム補正機能が存在しないのでフレームレートが落ち込んだ時は所謂Indexと同じ挙動します(言語化しにくい!)Questユーザーは困惑あるかも?私はすぐ慣れましたが

良いところ

軽い
これが他にはない一番の利点だと思います。元々ヘビーユーザーが言うのもあれですがVRに入る精神的敷居が下がったと感じました。というのも軽いことにより長くプレイしても首への負担がほぼ無く感覚としては眼鏡に近いような程度だったことには事前情報を聞いていても驚きです
マイク音質が良い
こちらも事前に公式からかなり力を入れているとは聞いていましたが予想以上でした。Indexと比較しても遜色ないレベルです。寧ろ感度が良すぎて環境音を拾いまくるレベルなので気になる人はノイキャン必須かもしれません。
解像度が高い
正直に申しますとQuest3のあたりから解像度は上がりすぎてほぼ知覚できないレベルではありましたがドットが見えることは全く無くかなり綺麗に感じます。
・黒が黒い←語彙力
有機ELを採用しているだけあって黒のコントラスト比はかなり優れています。正直な所言葉で伝えづらく体感してもらわないと実感しきれない部分ではありますが夜景が綺麗なワールドやライブ等で効果を発揮します。色的な情報で黒と判別するのではなく輝度的な情報で暗いと判別するような感覚ですね。
処方レンズ激薄
これに関してはいいところというかびっくりしたところですね
まさか10円玉レベルとは思わずなんか割っちゃわないか心配なレベルでした
Bluetoothでベースステーションの電源を落とせる
これはlighthouseユーザーには嬉しい点だと思います。高寿命化のためにも昨今の電気代を鑑みてもあって嬉しい機能だと思いました。

悪いところ

スイートスポットが激狭 装着位置がシビアすぎる
これのお陰でストラップをキツめに締めてもぼやけやすいです。その性質上つけても調整にちょっと時間がかかるのはかなりストレスでした。
外縁部がボケる
首を動かさなければいけないのはレンズの小さい眼鏡を使っているようで割とストレスを感じます。スイートスポットが狭いことも影響しているかもしれませんが中央は綺麗に見えるもののちょっと外側を見ると色収差とボヤけがかなり気になります…小さいレンズのメガネに慣れている人は特別不都合を感じないかもですが裸眼の人ほどボケを実感しやすくこれが実際のスペックより視野を狭く感じさせるかと思います。
内蔵ファンがちょっとうるさい
これに関してはどのHMDもそうだったのですがBeyondは小さいが故に顔と近い都合上どうしても大きく聞こえてしまいます。また小さい筐体に詰め込む都合なのかファンの音が甲高いので苦手な人は苦手かもしれません。
ただこちら付属のUtilityから回転数を落とせるので70くらいに設定してイヤホンをしていればほぼ気にならなくなります。
コントローラが付属していない
私はIndexコンを持っていたので大丈夫でしたが持っていない無いとなるとlighthouse対応のコントローラで現在入手可能なものはかなり限られるので他の人にオススメしづらいですね…
・値段がかなり高め
フェイスパッドと本体がIPDの仕様上オーダーメイドなので仕方が無いのですがそれでも日本円で16万5千は手が出しにくいですよね…

どちらともいえないところ

フェイスパッドが特注
最初の注文時にiPhoneで顔の3Dデータを送って欲しいと言われたときにはかなり戸惑ったことを覚えています。ただフィット感は過去経験したことがないほどで没入感はかなり高いです。(その代わり隙間がないので隙間に慣れてるとちょっと困惑します)
90fpsにすると解像度が多少落ち込む
公式曰く90fpsにすると解像度が1920×1920で出力され本体側でアップスケーリングされるそうです。

ただこれに関してはDisplayPort1.4の限界もありますし公式は主にテキストの品質にシャープネスの違いが起きると話してますが私はあまり感じませんでした


総評

結局オススメできるの?

結論まだオススメはできないです…売り始めなので当然ですがユーザーが少なくサポート・公式がほぼ英語でトラブル対処がかなり面倒なのはガジェットオタク以外に勧めづらい部分…あと単純に高いしコントローラが付属しないのでlighthouse環境ではない人にはそもそも使いこなせません…
逆に既にlighthouse環境を使用しているIndexユーザーやViveユーザーは乗り換え先としていいかもしれません。
そしてフェイスパッド合わない問題が結構Twitter(X)でも散見されますね…恐らく私もだと思うので交換検討中…フェイスパッドガチャはSSR引けるまで引き直すことになるのかしら?

まとめ

悪いところに致命的な部分はあれど私的にはかなり満足の行く買い物になったと思っています。
Index君はそろそろお役御免してBeyondに乗り換えようかなと まぁVR睡眠用になりそうですが
まだ届いて3日しか経ってないので気がついたことがあれば随時更新していきます。
次は今度こそnofio届いて欲しい…届いたらレビューします!
しえるでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?