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声が出ない、記録⑥雨の日


東京は雨。街は傘が一面に広がって、道も狭くて、すみませんとか、通りますとか、簡単な一言も言えないままふさがれて動けなくなって、通行人が私に気付いてくれるのを待つことしかできなくて

しんどいなあって頭に過ってしまった

みんな何かしらあって、それでも頑張って生きてるのだから私も頑張らなきゃなと思うし、痛みもないし、筆談もできるからコミュニケーションだってとれるけど、言いたいことが言えないまま空気になったり、声が出ないことって伝えるタイミングにラグが起きたり伝えるのを諦めたりしがちで

今まで普通にできてたことが出来ないの、めっちゃ悔しいです

失声症になる人は自信のなさから来ることも多いと読んだのだけれど、自信持てないから頑張ってるのに何でこんなふうにならなきゃいけないのか

そのまま頑張らせてほしかったのにな

みんな違う形で何かを乗り越えているんだろうし、たまたま私に与えられた試練がこうだった、でしかないんだけれど

多分これが高熱とか痛みの伴う何かなら考える暇もないのに、ぜんぶ中途半端にできる

物理的な痛みがなくて良かったと思うぶん、心への負荷は大きくて、結局つらいのには変わりない

仕事もたくさんあるし、家のこともやらなきゃいけないし、ある程度の日常は送れてしまうからこそ、声が出ないからって言い訳するのも嫌だと思ってしまう

いまは頑張るだけが正解ではないというのはわかっている

早く治すためにはリフレッシュもしなきゃいけないんだけれど、それができないくらい毎日やることがあって、それは私にとって望んでいたことだし、やっとそういう環境に近づけたのに、結局こうなってしまった自分が弱くて嫌

もっとやりたいことに近づきたいのにな

きっとナーバスなのは低気圧とか天気のせいなので、そのうち多分元気になれる、はず

やることはたくさんあるしね

早く雨が止んであたたかくなるといいな

私の心と体の養分になります。ありがたや。