halkawa

19910308 Twitter: @1991shit

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最近の記事

大学生の服を買いたい

大学生の服を買いたい。 俺は今ほんとうに、大学生の服を買いたいのだ。 自分が金を出すのではない。金を出すのは大学生だ。でも、選ぶのは俺だ。 なぜこんなことを思いついたのか。 正確には、思いついたのではなく、ずっと思っていたのだ。 俺はけっこう頻繁に服を買う。靴も毎月一足くらい買う。服飾の専門学校を出ているわけでも、ファッションの仕事をしているわけでもない。ただ、洋服はずっと好きだった。 自分にスタイルのようなものがあるわけではない。しかし、気合を入れて買った服を友達にバ

    • 師走、走れ!

      「今年ももう終わりですね」という言葉がこんなにも重々しく、いくつもの意味を含んで言われる年というのは無いだろう。 11月も半分を折り返した。師走がやってくる。 クリスマスは、今年もやってくるのだ。ここ数年、ハロウィンという「外に出る」イベントの影にひっそりと身を隠しているクリスマスが、あなたのお宅に、心に、再び特別な意味を持ってやってくる。 まずはそれを祝おう。 次に祝うのは、年末である。2020年だって終わるのだ。2020年的なものが発生した初めての年、として2020年は間

      • 大人ならば/「着ないTシャツ」という概念の弔い

        30歳の年齢なので、大人ならば、ということを意識するようになった バズストアやセカストで服をディグるのが楽しいんだけど(こないだはnike ACGのゴアテックスのシェルと、ロスコのフリースをそれぞれ3000円で買って、狂喜乱舞した) 「一度ちゃんとした服を頑張って買って、「ちゃんとしてるもののちゃんと仕方と、その対価」というのを学ばないと、永遠に古着を着てる、ただの見窄らしい中年に成り下がる、というような話を聞いて、それはそうだ。 今日は外苑前から原宿に向かって歩いたんだけ

        • 8/11

          歩いて30秒くらいのところにココナッツディスクがあるのでたまにいくのだけど、今日行ったら親子連れがいて、お母さんが「懐かしい〜」って言ってた 子供が「懐かしい、ってなに〜?」って聞いたらお母さんが「昔のことを思い出した時の気持ちだよ」って返して、子供が「なんで昔のこと思い出すの〜?」って聞いてた

        大学生の服を買いたい

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          カメラを買った

          カメラを買った

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          修士論文を出してから3年間経ったということを思い出した

          先日、いま大学院のスタジオアシスタントをしている、という大学院の後輩から、「小川さんの修士論文を読みたいという子がいるので修論を送ってください」という旨の連絡が来た。 「都市の実存に関する考察-荒廃を超えた今日の都市経験の為に-」という、およそ、すべてのアカデミズムに触れた人間であればタイトルからして読むのをやめるであろう俺の修士論文は、主査の教授と、副査の2人、そして俺、の4人にしか読まれていない。俺は修士論文の最後の句点を打って以来、その4万字に渡る文字の羅列を読み返し

          修士論文を出してから3年間経ったということを思い出した

          5月のいじめ

          中学2年の時に一番端っこのクラスに転校してきた女の子がいた。その子はいじめられて、「いじめられてるらしいよ」っていう噂が入ってきたけど、いじめの当事者をかねてより俺はバカすぎて関わりたくないと思っていたし、その旨を周りに言っていたおかげであまり関わらずに済んでいた。 中学3年生の春に、その転校生とクラスが同じになって、席が近くなった。 俺は、バカのことをバカにしていたので、バカとは真逆のことをやろうと思ってなるべくフランクに適度にその転校生と話した。 あまり話さないクラスメイ

          5月のいじめ

          2012年フジロック、スペシャルズ

          俺は高校生の時からフジロックにかなり幻想を抱いていた。というのも、97年のクロスビートフジロック特集号だか、フジロック10周年特集号だか忘れたが、その中の写真で、泥に塗れたまま、泥の中で、ブリッジをしている人の写真があったからだ。 その写真を見てから、俺はフジロックに行きたくて仕方がなかった。フジロックに俺が行かないで誰がいくんだ、と思いながら群馬のロードサイドで音楽を聴いていた。 高校生は金がない。フジロックに行く金がない。当たり前のことだ。 大学生になった。フジロックに

          2012年フジロック、スペシャルズ

          ああ、愛しの夜、2016、初夏、渋谷、その辺り

          いまどこいる? 渋谷 のどこ? 渋谷ってかキャットストリートのギルダンめっちゃ売ってるとこいる 半地下のとこ? 半地下じゃない方 あああっちか いま渋谷いんの? いま仕事終わって帰ってるとこ 明治神宮前で降りだ方がいい? あそしたらタワレコ行くから渋谷で降りて はい てか今日学校? いやバイト サボってばかりの国 今日もサボってばかりの国だったわ 学校行ってんの? あんまり行ってない 論文書きたくねえ クソだな クソだよ 嘘だよ じゃあタワレコの2階でタバコ吸ってるね お

          ああ、愛しの夜、2016、初夏、渋谷、その辺り

          今わたしたちがやるべきこと

          わたしたちはいま何をすべきか TOEICいつかと取ろうと5年くらい思ってるなら、TOEICの勉強をすればいい 友達に会いたいと思ったら友達に電話をして「会いたいね」といえばいい セックスがしたいなら今は我慢だ、Pornhubのサーバーはここ数日間非常に安定している 家にいてばかりで気が滅入ると思ったら散歩をすればいい、幸いにも、春だ 手洗いとうがいは頻度がものを言う 情報はツイッターではなくニュースサイトから得ることだ インスタグラム

          今わたしたちがやるべきこと

          ノスタルジーって言ってもさ!

          思い出になっちゃってるんだから仕方ないよね たとえば新しいパートナーがいるのに、前のパートナーのことを話すのはNGじゃないですか。まあわかる、これはルールっていうよりマナーで、普段は赤信号もガンガンに渡るけど小さい子がいたらやめとく、みたいなもんだ。 全く合理的じゃないけどすごく大切な価値判断だ。 じゃあ過去とどうやったらうまくいくのかなって、単純に記憶を自分の中でストレージに仕舞うことなんじゃないですかね。あれもこれも数珠つなぎにすると鬱病になるし、かといって無関係す

          ノスタルジーって言ってもさ!

          「デキる」新入生たちが、春休みに既に考えている、「たった2つのこと」とは?

          大学に受かった人たちへ大学合格おめでとうございます。 先ほど、東京オリンピックの延期が発表されました。 入学式は1か月ずれ込んだでしょうか。あるいはもっと伸びた、あるいはわからない、いずれにしても、大学に受かったあなたはいま、とても宙ぶらりんにあると思います。 その宙ぶらりんな感覚というのは、これからあなたを待っている時間のほとんどを支配します。少ない人であれば、4年間、あなたはその時間を手に入れました。 実家で飼ってる猫と犬です。写真の中に猫と犬がいます。

          「デキる」新入生たちが、春休みに既に考えている、「たった2つのこと」とは?

          宮下公園へ

          2010年に上京したとき、幼心に残っていた宮下公園の残穢を確かめに行ったら、そこはなんと閉鎖され工事中だという。 伯母は代官山に住んでいて、小学生だった俺は年に1,2回ほど遊びに行っていて、東京というのは、チェーンの居酒屋の粗品と風俗店のポケットティッシュとPHSに大量にぶら下がったストラップで出来ていると思っていた。 もう少し輪郭を濃くするならば、伯母が代官山に移る前に住んでいた新井薬師前のマンションのエントランスに撒き散らかされていた吐瀉物と、それをとりたてて騒ぐこともな

          宮下公園へ

          夏休みのこと

          小学4年生のとき、僕の家の向かい側にあった汲み取り式便所の文化住宅が取り壊されて、マンションと広い駐車場ができた。 マンションの一階には託児所があって、違う学区の子がたまに預けられていた。僕は友達の家にスマブラをやりに行く時とかに、彼らがその広い駐車場で遊んでいるのを見てた。 その駐車場は、家の和室の窓から見ることができた。 友達の家から遊んで帰ってきて、まだ母が帰宅していないとき、その窓から彼らが遊ぶのを見るのが、習慣とは言わないまでも、自分の中でブームになっていた。

          夏休みのこと

          秋のこと

          13歳の私は、眉毛を細くして、縮毛矯正をかけて、ジャージの前チャックを一番下まで下げていた。 眉毛を細くしたかったわけではない。 髪の毛も、別に癖毛だったわけではない。ジャージも、別に。 ただ、自分がいる空気が本当に息苦しくて、それをやれば先生に怒られる、ということを全部やった。今思い出してみても、本当にそれがやりたかったのかどうかはわからない。ただ、その時の私は、それをやらなければ私が私で無くなってしまうような気がしていてならなかった。 それでも学校は行っていた。学校に

          秋のこと

          街の灯り

          僕は2011年の春休み、当時付き合っていた女の子と別れた。計画停電のあとだった。2010年の大学一年生、僕は毎日大学に通っていて、たまに池袋のイタリアンでバイトをしていることになっていた。それが全て嘘だったと母に電話をした。母に「5万振り込むからカメラを買え」と言われ、池袋のヤマダ電機でニコンのD3100を買った。 春休みは寒い。東京の冬は初めてだった。 地元・群馬の冬は、赤城おろしが吹いて、まともに自転車を漕ぐことができない。それに比べたら、と思うが、とにかく、学校に行く

          街の灯り