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ナイトメアに拳骨(クスコ/ペルー)

2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。だいたい3年ほどかけて巡るつもり。
情報系のブログのほうが閲覧してもらえる機会はあるのは知ってるけれどわたしがおもんないんで、旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。


移動時、体調不良の話です。
なぁわたし、高山を舐めるな。

バスでナスカからクスコへ。
クスコはマチュピチュから近い一番栄えた都市。

15時間の夜行バスなんだけど、思いっきり体調を崩した。
乗る前はけっこう元気だったんだけどね。
15時間ほぼずっとくねくねの道で遠心力で身体が右に行ったり左に行ったり。
バスシートの上で踊る踊る。

これは寝るしかないとおもってなるべくリラックスすることを意識した。
がしかし、たぶん4時間ぐらいたったところで、あまりの寝苦しさに起きた。

クスコの標高は3399m。
高山病の心配はあったが、じわじわ上がっていくし大丈夫だろうとたかをくくっていた。

しかし実際はクスコよりさらに高い標高の山を超えていく道中だった。
あと、寝ると呼吸が浅くなるので寝たらダメらしい。知らなかった。はぁーん。

とにかく気持ち悪くて、意識朦朧。トイレに入った。
そしたらトイレがあまりにも臭くて、これ吐く、吐く、いや吐かない、と思ってるうちに手先がキンキンに冷えて全身から冷や汗が。

今ぜんぜん呼吸できてなくない!?とおもい落ち着こうとするけど空気が薄すぎてどうやっても吸えない。
その間もバスは左右に揺れ身体は壁にバンバンとぶつかる。
これは運転という名の暴行、悪路という暴力、どうしよどうしよ、とパニックになる思考。
視界も狭くなってきてとりあえずトイレから出たところで立っていられなくなり通路に倒れ込んだ。

横になってしばらく呼吸を落ち着けることを意識したらましになってきて、席に戻れた。

そこからとにかくゆっくりちゃんと呼吸することを意識して、あーこれメンタルの問題ない気がする、大丈夫大丈夫...落ち着いてわたし...っていうのを10時間以上やってたらクスコ到着。
到着した頃には結構元気。なんだよ、ひとときのナイトメア。


バス到着し、朝。クスコの滞在は後回しにして、近くのピサックという街に滞在するため、さらに移動した。

バス降りた後もなんとか15kgぐらいの荷物背負って50分くらい歩いて、やっとピサック行きのコレクティーボ(乗り合いバス)の乗り場へ。
空気が薄いのですぐ息切れする。
これはもう気合いで、はやく宿のベッドに倒れ込みたいという一心で歩いた。

ローカルなコレクティーボに乗り込む


クスコからピサックへは1時間半ほど。
景色が綺麗で束の間の癒し。束の間の。
そう、この後食あたりでトイレと部屋を行ったり来たりの日々を過ごす。
日々といえど3日程。
生きてりゃなんでもいいな!


...と、思いそうになるがそれは嘘。
長期の旅に体調不良はつきもの。ただ心まで弱るわけにはいかない。
わたしは楽観的なタイプでないのでよく不安になる。
気にしないのは無理なので全力で気にしようとおもう。
そしてやってくる悪夢に言ってやる。こっちこいよ殺してやるよ。

2024年、これぐらいの精神で生きて参ります。






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