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お客様は会社とは友達になれない!

こんにちは!

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

ファッション関係者の会話が耳に・・・

先日都内で軽く夕食を済ませ、ホテルに戻りました。

寝る前に一杯飲みたくなったのでホテルのバーへ。

カウンターに座って一杯だけ飲みました。

すると、隣のテーブルから話が聞こえてきます。

まさにファッション業界の会話。

盗み聞きしたんじゃないですよ(笑)

大きな声でお話されてたもので・・・


どうやら有名セレクトショップの幹部の方とジャーナリストっぽい方の集まりみたいです。

そのセレクトショップの、いかにも大御所っぽい方がこんなことをおっしゃっていました。

『ウチは小売業。だから好きなものを選んで仕入れてファッションを売っている。◯◯さんや〇〇さん(大手有名アパレル)はSPA。売れればなんでも良い。ウチとは違い、ファッションじゃないんだよね・・・』

との発言です。

うーん、そうなんでしょうか?

SPAはファッションではないのでしょうか?


たしかにその大手アパレルの現経営陣はファッション畑ではないのかもしれませんね。

しかしお客様にとってそんなことは関係ない。

「あそこの社長はファッション畑じゃないから買わない」?

お客様はそんなことはおっしゃいません。


SPAがファッションじゃない?売れればなんでも良い??大手アパレルはそればっかりでセレクトは違う?

そうなのかなぁ???


では今の大手セレクトショップの売り場はどうでしょうか?


スニーカー売り場やナイロンのバッグ売り場

いかにも売れそうなどこでも見かけるような同じものばかり並んでいませんか???


有名セレクトのオリジナルブランド売り場

一番手前にある大きなテーブルには、一見どこも同じようなトレンド商品ばかり目立つように見えるのは、単なる錯覚でしょうか?


セレクトショップというものは、単一ブランドの垣根を超えて、独自のスタイルを作り出すために、消費者にライフスタイルを意識したスタイリングを組み上げるもの。そのために独自の目線で複数のブランドをセレクトしてるもの、だと思っていました・・・

でももう今はそんな志のお店は減っているのかもしれませんね。

お客様との関係性に注目する時

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仙台のセルバというショッピングモールににある服飾雑貨屋さん。なのに、お客さんのみならず、下の階のかまぼこ屋さん、商業施設の販促営業さんまで沢山の人が集う。お互いがお互いのお客様。さらにお客様の輪が広がっている。 関係性が強い、繋がりができているからこそ、業態職種を超えて人が集まってくるのです。

お客様にとっては、会社の経営者が誰だとか、あそこはSPAだからどうとか、そんなことは関係ありません。

デザイナーやディレクターなら気になるかもしれませんが。

それよりも、一店舗の一スタッフとの関係性が重要になってきています。

それはSNSの時代だから。

影響力の源は、会社やブランドと言った目に見えないものではなく、共感できて実際に交流できる一人の人間へと移り変わってきているのだと思います。


美味しいお酒が飲めたのなら、バーで昔話しをするのも良いでしょう。

でもホント、お客様の興味はそんなところではなくなってきているんですよ!
『やれセレクトだ』『やれSPAだ』といったビジネスの形よりも、お客様との関係性やつながり、に注目されてみてはいかがですか?

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