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【マイソングス】タラガルト "Taragalte" / ウム (2013)





アラブ圏に多いイスラム教徒達にとって大切なのが、「聖なる月」ラマダン。ちょうど今、そのラマダン真っ最中。
この月には、日の出から日没まで、一切の飲食を断ち、空腹や自己犠牲を経験し、飢えた人や平等への共感を育む。また共に苦しい体験を分かち合うことで、連帯感を強める。
ということが本来の目的であるようなのですが、そこはやはり生身の人間。お腹が空くとイライラ、ダラダラ、他のことなんて考えられないー、となるもの。
その分食べられる時にはたくさん食べて、たくさん踊り歌う、というのが彼らのスタイルのようです。

今日の歌姫もそんな国、モロッコはカサブランカ出身。
砂漠の歌姫。彼女は元サッカーフランス代表のジダン選手と同じベルベル族。
昔、ローマ人がちょっと訳のわからん言葉ベラベラ話すヤッちゃなー。で、ベルベル人と呼ばれるようになったとか。
タイトルのタラガルトはモロッコ内陸砂漠の中の町の名前。毎年この地域の音楽を集めたフェスティバルが行われる町でもあります。
途中に出てくるホロホロ鳥のような高い声も彼らの特徴的な掛け声の一種で、楽しい事や、嬉しい事を表現する一つの方法。パリでもモロッコ系の多い東側20区辺りに行くと、クスクスを食べながらホロホロー、っと叫ぶおばちゃん達に遭遇します。

パリの植物園の近くにモスクがありますが、そこにあるクスクスレストランも美味しいです。羊のお肉入り。デザートのアラブ菓子も頭が痛くなるほど甘〜い衝撃。

でも彼らとはお酒、飲めませんからね。アラブですから。
熱いミントティー、頂きましょう。大人しく。
うえーの方から注いでくれるやつ。

その後はアラブ式蒸し風呂銭湯ハマムで垢すりとマッサージ。お湯にももちろんつかれます。
そしてその後再び熱いミントティー。
ゆるゆる気分で植物園の公園を散歩し、さ、日も暮れてきたし、やっぱりアペリティフ、行くか。

マイソングスを聴きながら。


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