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プチトリップさんぽ! 〜 〈アルデッシュ〉待ってて、愛しのモナム〜ル♥(上り編)


朝から降っていた雪が雨に変わり、そして傘さえもささなくて良くなった頃。
そろそろ会いに行きましょうかね。
今回のモナム〜ルに。いやん♥
待ち合わせは午後の3時。
えっ、危険な昼下がりの情事...

そうなのっ、待ってて、モナム〜ル。
これからしっかり一時間歩いて逢いにゆきますっ。

あれっ、姐さん今日は珍しく下調べ万端で。
だって誰もいない田舎道一人で制覇しないとモナム〜ルに会えないから、ちょっぴり緊張気味😣
だって道は簡単そう。
だけどそれこそ曲がる所間違えちゃったら一巻の終わり。
迷った挙げ句、モナム〜ルにも会えずに泣くことになっちゃう。
意外としっかりしていそうで、肝心なところが抜けてる、っていうのは姐さんを語る時に皆が口を揃えてうなずくところ🙄
なので、今回は素直に受け入れて早めに、しゅっぱーーつ👉

雲に煙る小高い丘を横目に歩き出すと、奥に見える線路。
朝見たよじれ路線だな。こんなところまで着いて来ちゃってるのね。きゃうん♥


本当はくぐって向こうへ行きたいところだけど、ガマンガマン。
ぐぐって前進せよ。
ご免、先を急ぎますが故。

ぐぐったら、ずーっとまっすぐ歩くって。
県道脇に廃墟発見。
まさか駅舎だったとは考えにくいが、あり得ないとも言えない。

やっと橋に到着。
自転車発見。誰かいるんか!?

♪線路は続くよ、どこまでも

鳥さんたくさん居るんです。
サギに会っちゃったかしらん!?
橋の上からの眺めはのどかで大好き。
あはん♥


(でもね、やっぱりね、やっちまったんっす。
曲がるとこ間違えちゃったんっす。
ぜーんぜん何にもないくねくねした道に出ちゃったんっす。
だから、慌てて戻りましたっ) ナイショ🤫

ほ〜ら、ここまーっすぐ行けばもう着いたようなもんっす。
誰にも聞けないっすからね。
姐さん、勝負、いただきっす。
川の音しか聞こえないっす。
しばらくは歩け歩け。

おぅ、これは!
線路ひっぱがしてんの!?
どーして!?

ということは、駅も近い。
しかし! ややや、こ、これ何!?
捨てられてるわけじゃあないよね。
俄然、姐さん、元気にっ! 


いや〜〜ん♥何あれ〜〜!
姐さんを待ちわびて、アツーい吐息!?
モクモク煙立てちゃってるのね〜〜!

きゃうん♥
出発駅に到着でーす。
あー、ちょっとほっ、としちゃう。

それではここで! 
モナム〜ルを待ちながら、腹ごしらえ。
寒ーい空の下、今朝用意したバター付きバゲットにべろんべろんと生ハムを挟んで、いただきまーす😋
日本で、ピクニックしておにぎりほうばるのと同じ感覚ですね。
あとはヨーグルトとバナナで準備OK。

出発まではまだたっぷり時間が。あはん♥
楽しませてねん、モナム〜ル。

えーっ、そんなっ。いやん♥

アナタ、丸見え!

この車輪、よじれる〜〜😍

黒光りする車体に映える赤のプレート。

CFV(=Chemin de Fer du Vivarais : シュマン・ド・フェール・デュ・ヴィヴァレ ; ヴィヴァレ鉄道)の略

そして右には、
Société Alsacienne de Constructions Mécaniques。
1932年製のミュルーズにあったアルザス機械建設会社による機関車。

創設1891年、始発駅Tournon St. Jean (トゥルノン・サン・ジャン)は標高130m、終点Lamastre (ラマストル)は373m。全行程33kmで平均時速20km。
線路の幅は小回りの効く、狭軌1000mm。
(ちなみに標準軌は英国基準の1435mm)
カーブは実に164ヶ所。
非常に狭いロ幅は52ヶ所。
約1000人の坑夫がダイナマイトで山を崩し、8つのアーチ橋、4つのトンネルを造設。
元々は、乗客に加えて、商品や木材、郵便などを運搬。
乗客数ピークは1978年の57000人。
先程来るときに見た、ローヌ河支流のドゥー川に沿って走る。

ただし、今日は全行程の3分の1。
途中駅Colombier Le Vieux (コロンビエ・ル・ヴュー)、標高255mまでの往復運転約26km。
約1時間半の旅です。

もちろん、かつてはワインも積んでいましたよねん。

これは動物でも運んでいたのかしらん。


いやん♥繋ぎ目、よじれる〜〜。


こちら一等車車両。


そしてこちらが2等車車両。


必ず、運転士さんと機関士さん二人一組のペアで。


あはん♥
イッちゃう〜ん😍
やっぱり雄姿によじれまくり〜〜。

それでは、姐さん。
いよいよ、しゅっぱーーつ👉


発車、数分後に現れるこのグラン・ポン。
その名の通り、大きな橋!

出来たのは、1483年。やはり15世紀にさかのぼります。当時はここがヨーロッパ一の大きなアーチを誇っていました。
全長49m。

機関車の煙が、目の前をよぎり叙情的な風景に。
あはん♥

しばらくして見えてくるのは町のダム。


その後には、囚人運河。
第一次世界大戦時の囚人達が1916〜1919年に造った運河で、水力発電の水を調達していた模様。

この時期連結列車が短いために、憧れのカーブ写真がやや甘め。
撮り鉄としては失格かっ!?
先頭の機関車がほんの少しだけ見えていますん。

列車の中は、暖房設備がまだなく、足元じんじん寒いですん。
きゃうん♥誰か温めてー。


現在も活動中の、中腹に見える水力発電所。
道から行き着くことはできないので、昔はこの列車から降りて徒歩で下っていた係員が、住み込みで働いていたという。


モルダンのトンネルを抜けると、そこはドゥー川渓谷だった。

トンネルの長さ265m。

峡谷橋。
ここから先はドゥー川渓谷の最も険しい所へ。
いやん♥


そろそろ折り返し地点へ到着の模様。


そうよ、だってこうして上りつめて上りつめて来たんですもの。
そろそろ絶頂も間近でしょ!

いや〜〜ん♥
こんなふうに方向転換するのね〜。
こんなの初めて。
おまけに汽笛が、ぴゅーー!

え〜〜、そんなふうに回転させるのね〜。
スゴ〜い!
運転士さん、自分でするんだ。
あはん♥ステキー。


いやん♥
この角度、何とも言えず、プロっぽい。
姐さん、よじれる〜。

方向転換完了。
クライマックス御一緒に。
そんなにぴゅーぴゅー言っちゃダメ。

いやん♥あはん♥そんなに昂ぶッちゃって。
ギンギンのアツアツでよじれる〜。
姐さんもイッちゃうー...


だ、だけど、実は到着した時から気になる人影ちらり。

皆さん、見覚えありません?
あのたっぷり美味しいワインで出来てそうな太鼓腹。
帽子とマスクで、いや、それはあり得ないでしょ!っと信じたくなかったような気持ち半分。


いやいや、夢じゃないの。
やっぱし、昨日のワインカーヴのおっちゃんやんか!?

ウチの前走る、って言ってたわな。
ウチのロバ君と一緒に写ってるあの列車、って言ってたわな。
だけどおっちゃん、マジで会いに来るとは思わんかったわな!

「あれー? 昨日のカーヴのおじさんですよね!?
帽子とマスクのせいでよくわかりませんでしたけど。」
「そ~だよ! すぐそこに住んでんだから。ロバ君と。」
えー、マジ!?。

いやでも今回のタイトル、『待ってて、愛しのモナム〜ル♥』ってしたけど、おっちゃんのことじゃないですから。一応断っておきますけど。
別に待ってて、って頼んでないですよ。

乗り鉄姐さんの記事なんでね、メインは列車、ですから。あくまでも🙄
でも...
大変素晴しい再会となりました!

ぱひゅん♥

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