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プチトリップさんぽ! 〜 〈アルデッシュ〉待ってて、愛しのモナム〜ル♥(下り編)




出発の様子は、こんな感じ。


🚂🚃🚃🚃🚃🚃

今回のこの機関車、マレー414号。
マレー式機関車は、スイスの技師マレー氏によって発明された関節式機関車。
フランスでは歴史的記念物指定頂いてますっ!

一方の走り装置は車体の下に固定されており、もう一方の前側の走り装置が進行方向に沿って首を振るようにした構造のものである。
(wikipediaより)

重さ約180トンの車体は、800kgの石炭と6000リットルの水を消費。

6つの車輪が縦列2ヶ所。
6が付くヤツはパワフルらしい。

運転士さんが石炭と、水加減を常にチェック。
機関士さんは、3時間をかけて出発前チェック。そして走り出したら、常に速度と機械も。

【長所】
・急曲線対応
・燃費が低い
・蒸気漏れ対策が楽

おかげで急曲、山岳が多い日本にもやって来た時期がありました。

しかし...

【短所】
・高速安定性が悪い
・全長が長く大型転車台が必要
・構造が複雑で製造費高く、点検困難

という理由で却下。
箱根越え、御殿場勾配等がネックとなりドイツ式に寝返り。
いや、理由はそれだけだろうか。


🚂🚃🚃🚃🚃🚃


転車台でよじれた後、夢のような(?)再会を果たし、最早抜け殻のようになって山を下るだけ。
ロバ君の近況も聞け、やや胸を撫でおろしながら、無事に帰還した暁にはやっぱり美味いコート・デュ・ローヌがお迎えしてくれるんだろうと思うと😋

あはん♥モナム〜ル。
もうひと頑張りしてね。姐さんのために。

まずは再びの、峡谷橋。

こんな峡谷の景色は、かつて描いていた中国の山奥さえ思い出す険しさ。
煙具合もあはん♥。



そしてトンネルをくぐると水力発電所が。

少し紅葉して高揚してきて。
いやん♥

きれいに見えた、煙る囚人運河。

その橋を渡る様子はこちら!
なんと200周年記念のバースディ・ランの模様です(2017年)

あはん♥ 絶好調! 

その後に続く、町のダム。
なかなか大きくって大興奮!


大きいっていうのはいいことだ。
かつてはヨーロッパ一の大きさだったんですって。

さて、そろそろ戻ってきました。出発地点に。

いよいよ終点です。

いやん♥
枕木なんかが置いてあって。

お疲れさま、モナム〜ル♥
今日は今季最終日。
どうぞぐっすりお休みくださいませ。


乗車記念定番のメダル。
写真に撮るだけー。


いやん♥こんなステキなモノクロ写真集も。


そしてサイトにはこんなあはん♥なお写真も。
ダークな色合いがまたよじれるん。

あら、兄さんどこの時計なさってるの?
(コレは職業病)
なかなかの拳&腕っぷし。

そう言えばねぇ、この列車が出てくる映画もあったんです。

我が愛するフランソワ・トリュフォーの『恋のエチュード』(1971)。
1'35〜!

そして、ベルトラン・タヴェルニエの『判事と殺人者』(1976)。
1'38〜!

資料によると、我が深作欣二監督の『柳生一族の陰謀』(1978)にもこの列車が出てくるとありますが、そのシーンは見つけられず😥


さてと、これからまた小一時間は歩かなきゃならない姐さん、ちょっと元気を溜めて、再びしゅっぱーつ👉

アデュー、モナム〜ル。
また逢う日まで😘


まあ、なんてステキな夕日。
興奮と共にこの血が逆流して紅潮した頬のような空。
そんなオトナな気分になりながらも、思い出す曲は、

♪夕日が背中を押してくる
作詞 坂田寛夫 作曲 山本直純


夕日が背中を 押してくる
まっかな腕で 押してくる(いやん♥)
歩くワタシの うしろから
でっかい声で よびかける
さよなら さよなら
さよなら モナム〜ル
晩ごはんが 待ってるぞ
あしたの朝 寝過ごすな(呑み過ぎで)

と、歌いながらの帰り道。
もちろんとっぷり日は落ちて。
もくもくと歩きます。

ふと、気がついたその刹那。やっと戻ってきた宿のそば。
よく歩きましたよ、姐さん。
そうそう、ご褒美ご褒美。

アペリティフタイム!
雨も降り出した日曜の夜。
なんだかちょっぴり寂しそうなバーのお兄ちゃん。
お客は姐さんひとり。

「あら、ここはいつもこんなに寂しげなのかしら?」
「いやー、さっきからの雨でね。」
「でも、ホントはそればっかりじゃないんでしょ、このご時勢。」
「そうッスね。よくご存知で。どこから?」
「パリから。シャンゼリゼで時計売ってるの。アタシも商売上がったり。」

「おー、シャンゼリゼ! 行ったことありますっ!」
「もう今はほぼ観光客もいなくって。この夏は北からのヴァイキングが南下してたけどね。ちょっと暴れたんで、またロックダウンの刑。あとはアメリカ人が少し、でも中国人は依然皆無。」
「姐さんは...?」
「アタシはジャポネーズ。」
「ん〜、ど〜りで。」
「どーりで?」
「いや、フランス語にナマリがないな、と思って。」
「メルシー。ところでオススメは!?」
「クリスマス限定ビール、入ってますヨ。」
「ん〜、ソレお願い♥もちろんデカいの。」
「デカイの😁ガッテン💪」


と、頂いたのがこちら。
生き返る〜。


その後、宿へ戻りシンと静まった何もない町へ出るまでもなく、日本式にすっきりシャワーを浴びたあと、朝からおばさんへ予告した通り宿のレストランで夕食。
これが旧式ホテルの便利なところ。

ふむふむ。予想通りのクラシックメニュー。
32.50€出せば前菜+メイン+デザートの郷土料理が堪能できる。

前菜は、
・エスカルゴのタルト、アーティチョークとニンンクのクリームソース

メインは、
・子牛の一番美味しいとこヘフォアグラソース
付け合せは、アンディーブ、ベビーキャロット、イモグラタン(これはほとんどパス←嫌いじゃないが重すぎ)

ときたら、やっぱり地元産赤ワインで。

今晩は、ハーフにしといてやるぜっ!
(部屋に昨日の残りがあるからねん😘)

そしてデザートはきゃわゆく♥
・フルーツサラダ



...とまぁ、よくよじれ、よく歩き、よく食べ、よく呑んだ、姐さんなのでありましたっ。

これにて、一件落着🌸
明日はまた違う町へ行くよ。

À demain! (ア・ドゥマン)

また明日!





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