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最近の記事

なぜ老いに恐怖を感じないか

私を教育してくれたのは、最初は小説だった。 その後に、映画、漫画、雑誌、テレビ、音楽、アート、インターネットの順だったかと思う。 いずれにしても、クリエイションが私を教育してくれた。 私は、人にもっとも大切なのは教育だと思う。 何かを知れば、誰かの立場や考え方が想像できるようになる。 ものごとを多面的に捉えられるようになるし、誰かにとっての悪が善であることも知れる。 絶対的な悪も、絶対的な善も無いことを知れる。 すべての教育は、情操教育に帰結する。 私にそのこ

    • 美しい犬と出逢ったときのこと

      私が自分の意志で犬を飼いはじめたのは、小学四年生のときだった。 離婚した母が、私と妹を二人だけで遅い時間まで留守番させるのがしのびないので、犬を飼わないかと言ってきた。 母の友人の家で子犬が生まれ、貰い手を探していたのだ。 母子家庭の私たちに、当時、犬を飼う経済力やリテラシーは無かった。 今なら分かる。 それでも、以前に犬と過ごした時間は、人生で最高に幸せだった記憶として強烈に残っていた。 父と母と私は、弟を失ったが、その後に妹が生まれた。 新しい命を授かり、最

      • 家族を選ぶ

        夫について。 SNSや仕事場では、便宜上、夫と呼ぶ。 普段は、結婚する前も後も同じく、三人称は『彼』という言葉を使う。 そして、名前を呼ぶときは『○○さん』と名字で呼んでいる。 彼も私を『○○さん』と名前に敬称をつけて呼ぶ。 私は彼を愛している。 彼は私の人生におけるボーナスポイントのような存在である。 今までよく生きてきた、死ななかった。 まっとうな人間とは言えないけど、自分なりにやれることをやってきた。 私が私として生きた結果のご褒美なのだ。 二人にと

        • プラスワン

          カウンセラーは言った。 『戦争と平和』のような大作を書くワケじゃないんだから、時間軸に沿わなくても、支離滅裂に思えても、一行でも、気が向いたときに書けば良いと。 自分史を書くことで、私の抱えている課題を解決する糸口が見えると。 『自分史』と言われて、頭の固い私は、私が生まれる前の父と母の馴れ初めから長々と書きはじめていた。 そういう質なのだ。 noteのアカウントも、つくるのは三回目のはず。 どういうコンテンツにするか、どういうルールで書くか、半匿名でやるか、実名

        なぜ老いに恐怖を感じないか