春先には新芽の葉っぱを色々食べたけど、新緑、初夏にかけて咲き始めた花を、今度は食べてみたい。食べられる花は、エディブルフラワーと呼ばれ、スーパーなどでもたまに見かける。料理に花を散らすときれいで楽しくなる。でもね、私はただの飾りとしてだけではなく、花も味わって食べたいんだ！もちろん自分で採集して料理して食べる！

どんな花がおいしいのか？

食べられる花や食べられる草は色々あるけれど、「どれがおいしいのか」というのが私にとって効能より何より重要です。という訳で、身近で見つけられる花をいろいろ試してみた。

チャイブの花

チャイブはアサツキのような細いネギみたいなハーブです。フランス語ではCiboulette（シブレット）。味はネギです。うちの周りでは路肩とかにもよく生えててどこでも見かける。ハーブとして葉を食べるもので、ネギと同じく花がつくと葉が固くなり食べられなくなります。が、花も食べられるのですよ。というわけでサラダに散らしてみました。

（イワミツバ、スイバ、トマト、ハム、ゆで卵、コンテチーズ、くるみ、チャイブの花、オリーブオイル、バルサミコ酢、塩コショウ）

あっ、おいしい！チャイブの花おいしいな！食べるとネギの味を感じるけど強すぎず、サラダにとてもよく合います。ポテンシャル！しかもかわいいし、切ったりする手間もかからず花を散らすだけ。薬味ぽい使い方ができそうだし、色んな料理に合いそう。これはいいな～ちなみにネギ坊主も食べられるらしいです。

ナスタチウム

ナスタチウムも食べられる花、ハーブとして割と知られているほうで、まあ道端とかで見かける事はあんまりないかな。観賞用として園芸店などではよくみかけます。庭の花で試しました。どんなもんかな、と葉をかじってみる。あっ！辛い！おいしい！これはいい薬味！クレソンよりもパンチがある辛さです。これはいい。花の辛味は葉よりかはマイルド。料理に使っても十分存在感を感じられます。

ルリジサ

今回エディブルフラワーについて調べてはじめて食べられると知った花です。これも割とよく見かける気がするな。蜂がこの蜜を好むため、果実などの受粉で蜂を集めるためにこの花を利用したりするらしい。なるほど。キュウリっぽい味がするとのこと。

人を奮励させる強壮効果があり、ワインと一緒に飲むと気力が沸いてくると言われた。古代の詩などでも、ルリジサが気分を高揚させると歌われており、ディオスコリデスやプリニウスもその効能に注目した。中世には騎士が自らの闘志を高めるためルリジサを煎じたハーブティーをよく飲んだ。人を勇気付けるという効果は決して思いこみではなく、現代的な科学によって、恐怖やストレスに対してアドレナリンを分泌させ、鬱などに効能があることが確認されている。 （ルリジサ - wikipedia）

ふ～ん、ほんとうかな～
ハーブティーには多分花だけでなく葉も使っているようです。まあ今回は花を食べてみようという事で摘んでみたら、トゲが痛い。額にもトゲがあって、サラダに使うつもりだから額も外さなきゃいけなくて、花だけ採るっていうのがちょっと難しいし時間がかかる。その割には味はあんまり無かった。だからハーブティーの効能のほうにちょっと興味がある。今度ハーブティーを作ってみたい。

ニセアカシアの花

散歩をするのにちょうどいい季節、どこからか甘い香りがするなあと思ったら、それはニセアカシアの花です。ニセアカシアの花は天ぷらで食べたりする事で有名ですが、私は以前花を水に浸して香りのする水を飲んだりしていました。少しお酒っぽい香りがするんです。

今回はこれをサラダに使って食べてみたい。ぶどうみたいに房に花がついています。ちょっとそのまま食べてみると、甘い香りがして、蜜も甘い。そして後味がちょっと豆っぽい。うむ、おいしいぞ！サラダにイケる！！

花を食べた

チャイブの花、ナスタチウムの花、ルリジサの花、ニセアカシアの花、以上のメンツを揃えてサラダにしました。

季節の花のサラダ

（茹で卵、イワミツバ、ルッコラ、トマト、コーン、ハム、くるみ、季節の花、オリーブオイル、バルサミコ酢、塩コショウ）

華やかだ！！かわいいサラダだね。そして、おいしい！ニセアカシアの花を中心に、ナスタチウムやチャイブの辛さがアクセントになって楽しい！味はそんなにしないけど、見た目を楽しませるため他にも花びらを散らせてます。あと色んな花を見せようと皿に盛ったけど、ボウルのほうが本当は食べやすいです。ルリジサはね～ハーブティーの効能に期待して、今度つくってみます。

花のちらし寿司

（酢飯、サーモン、錦糸卵、ルッコラ、イワミツバ、季節の花）

見た目にもかわいくなりそうだし合うんじゃないかなと思って花のちらし寿司もつくってみました。盛り付けがちょっと微妙になってしまったけれど・・・酢飯にはイワミツバを刻んで混ぜ込んだのですが、これがかなりおいしかった！あとニセアカシアの花はちらし寿司に合う！サラダもいいけどちらし寿司のほうがおいしさを感じる。なぜだろう・・・バランス？ごはんと合うのかな？ぜひまたやろう！

花と相性の良い料理
花を食べて味わうのであれば、やっぱりそのままサラダにするのが一番良い気がします。私はとにかくサラダが好き。火を通したらかわいさが失われるし。サラダパスタとかにもいいかなあ。かわいさや華やかさとして利用するのであれば、お菓子もいいですね。今回は味わう事が目的だったので、菓子類はつくってませんが。香りの強い花だったら、シロップにして、飲み物にするか、見た目も楽しむならゼリーがいいなあ。

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ニセアカシアの花は一度にたくさん採れるけど、本来花は一度にたくさん収穫できるようなものではないし、料理のメインにもなりにくい。季節ごとに少しいただいて楽しむという感じかな。