努力や我慢ができないことについて

いろんなコンプレックスとか劣等感みたいなものがあるけど、それらの根源は努力や我慢ができないことにあるのかもしれないと思う。
子どものころから好きなことにしか身が入らず、できない科目を勉強するとか苦手なことに取り組む、自発的に部活を頑張る、試験や受験のために努力する、ダイエットする、欲しいものを我慢するとかってことができなかった。それでも大学卒業し新卒で就職するまでなんとかなってきた。なんとかなってきてしまったから努力をし始めることもなかった。

努力についてと我慢については分けて考えるべきかもしれない。ここではまず我慢について考える。努力についてはまた今度考えよう。

欲しいものは我慢ができない。お金がないのをわかっていても欲しいCDや本やおもちゃなんかを買ってしまっていたし、太るのがわかっていてもコンビニに寄り道してお菓子を買い食いしていた。
新卒で入った会社は鬱病で休職、退職することになるのだけど、そうやって収入が減ってもお金の使い方を抑えられなかったのでクレジットカードの支払いが滞り、結局止められることになった。一時期はキャッシングにも手を出した。
カードを止められてからようやくお金の使い方を抑えてなんとか今は回復したけど、それでも欲望のままに使ってしまいがちだ。

ずっとどちらかというと太いほうの体型だったので痩せたいとは思っていたけど、ダイエットもできなかった。食欲を我慢することができない。でも痩せたいからわざと吐いた。

それから、昔から希死念慮を抱えて生きていたので、自分が生きようとしている行動が気持ち悪かった。だから食事している姿をひとに見られるのが怖かった。高校生のころはそれがひどくて教室で昼食をとれず、一度吐いてしまったことがあり、それからはお弁当を食べずに捨てたり、空き教室で一人で食べたりしていた。それでも食欲はあるので、学校帰りにお菓子を買っては隠れ食いしていた。隠れて食べて、時々吐いた。
拒食でもなかったし、過食嘔吐というほどでもなかった。
これについても、我慢すること、頑張ることができれば拒食や過食嘔吐をして痩せていただろうと思う。一応言っておくが、摂食障害が良いと言っているのでもなりたいと言っているのでもない。ただ、摂食障害を患う人たちは我慢や努力のできる(できすぎてしまう)人たちなのだと思う。私はそれができない。

鬱のあいだ食べて飲んで寝るだけの生活をして、その後2回妊娠出産をして、そのあいだも我慢も努力もできなかったのでさらに太った。高校生のころほどではないけれど今でも人前で食事するのは苦手でできれば避けたい。自分が食べ物を摂取していることも隠したいのでSNSに食べ物の写真を上げるのに抵抗がある。家族のための料理の写真は上げるけど、自分が食べるものとして上げるのはしんどい。「食べる」という言葉も使いたくなくて「たべる」と平仮名にしてしまう(この記事ではそういうのをぜんぶちゃんと自分で認識するために漢字で書く)。そんななのにデブなことにすごくコンプレックスを持っている。ダイエットすればいいんだけど、できない。体型の話、ダイエットの話、おしゃれの話ができない。「このアニメの太った女の子のキャラクターがかわいい」みたいなツイートを見ただけで、デブは普通の子と違う存在で、デブっていうカテゴリーで見られているんだ、痩せないといけない、ってすごくしんどくなる。そうやっていつも頭の中が食べ物のことでいっぱいになってる。それで家で一人になれるタイミングを見計らって過食嘔吐してる。過食嘔吐とは言わないのかもしれない。コンビニやスーパーで手当たり次第食べ物飲み物を買ってきてとにかく胃に詰め込んでは吐く。吐いた後、満たされた心地良さと虚しさを感じる。吐くのは好きで、とても気持ち良い。気持ち良すぎて、そのまま自慰行為に突入することも多々ある。

努力や我慢ができない原因のひとつは、発達障害かもしれない。
確定診断は受けていないのだけど、心理検査を一通り受けて、ADHDとASDの傾向ありと言われ、ADHDの薬も飲んでいる。
ADHDは報酬を我慢することができないと言われていて、まさに私はそういう思考回路で生きているなと思う。
発達障害専門医にかかってちゃんと治療やカウンセリングを受ければもしかしたら改善するのかもしれないと思う。今かかっているのは発達障害専門でないメンタルクリニックなので。でも発達障害をちゃんと診てくれる病院を探して転院するだけのエネルギーがまだない。もっと切実に必要になったら行動に移そうと思う。

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