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記録 七月二十九日/のびやかな生

日記:A面 最寄りのバス停には屋根がない。 太陽が容赦なく照りつける。 少し離れた位置にできた、ちっちゃな木陰に人が立っていた。私もそれに倣って横に並ぶ。 バスは遅れていた。その間にもまた一人、二人。 木陰が混みはじめた。 涼むために、人が集まって、、 逆おしくらまんじゅう、、、。 ふふっ、おもんな。 バスは10分遅れで到着した。 日記:B面 文字のお稽古の日。 先月から月一回、半年間で計六回のお稽古。 「あなたのローマ字を整える」 どんな文字を書けるようになりたいか

    • 救い 5:24

      散歩に出かけた。 図書館とスーパーまでの往復、いつもより多め。 断片的な考えで頭の中が埋め尽くされた。 いま、ハイで、同時にロー。春だ。 人からの誘いと、過去の人からの勧めと、いまの気分。これらが目の前に揃ったから、物語を書いてみることにした。書き切れる気は1ミリもしない。書けたとして、私みたいな頭が足りなくて素直すぎる人間が書くものがおもしろくなるはずがない。 けれどもう、書く、と言ってしまった。 言ってしまった以上、書く方向で身体は動いている。 一応。 このハイもどう

      • ため息日記

        4.1 昨日は夏のような陽気にさらされてムクムクと前向きな気持ちが湧いてきていたけれど、一転して今日はなんだか理由なくつらい。 朝は田んぼの泥みたいな眠気から抜け出せず5時間死闘を繰り広げた末にどうにかこうにか起き出した。 ハァ..とかフゥ、とかンン…とか、情けない声を吐き出しながら家のことをやって、市役所と歯医者へ行って散歩。 なんだか最近、しんどいとき声を出さずにはいられない。こうやって、ヨイショとか言うおばさんになっていくのか…? 明日から、大切な友人が遠方から遊び

        • お風呂入って後悔することはない

          1/30 炊きたて白ごはんみたく素朴にきらめく女児と、胸がつまる思いですれ違った月曜はおわった。 明け、出かける支度をしながら前日に読んだ文章のことを頭に浮かべ、だいじな気持ちを思いだす。ああそうだった。無理なく余裕をもって生きていたいけど、それを優先するあまり自分の可能性を放棄したくはない。そう思ってたんだった。あれを書いたおじさんが俺にはまだあれもこれもできるはずと言うんだから、私だってまだまだたくさんできることがあるはずなのだ。冷やご飯もあっためればもち食感と甘みアップ

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        記録 七月二十九日/のびやかな生

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        • 日記2023.10
          4本
        • 日記2023.09
          18本
        • 双極 うつ期8回目
          31本
        • 日記2023.07
          3本
        • 日記2023.01-02
          18本
        • 日記2023.08
          27本

        記事

          小さき人が眩しすぎて

          1/29 午前中、やるべきことを後回しにしつつ人の日記を読んでいたら、28歳にしてそれまで避けてきたピンク色を好きになったという人がいてこれは、と思った。同い年、私も苦手なピンク色。この歳になってそんな変化が起こることもあるのだな。その人は、ピンク色を選ぶ自分の行動に「抑え切れない乙女心がある」と表現していた。 色以外の部分でもいかにも女の子らしいものが好きな母と姉への反発心みたいなものと、元々の性格が相まってずっと、自分の中の女性性に嫌悪感を感じていた。 でもよくよく考え

          小さき人が眩しすぎて

          無題

          下書きに閉じ込めたままだった1/18 帰宅ラッシュの駅構内、前を行く女性が足首の後ろのところにスリットの入ったジーンズを履いていて、イカしてるなと思った。スリットから覗く肉厚リブの黒ソックスも、真っ黒のキャンパススニーカーも、くしゃくしゃっとペンで描いた風の旧ロゴの方のグレゴリーのリュックも、ラフなまとめ髪も、全部よくてなぜかちょっといい気分。 1/28 朝から散歩へ。久々にいつもの緑道を歩く。 定期的に更新される物騒な落書きの変遷を確認するのが、サブ目的。今までは造語や珍

          縋る

          1/27 縋るようにして歩いた。歩くことで何かが解決するわけでもないけど、解決に向けて動く自分に戻れるような気がして。 1週間弱、また寝込んでいた。ああまたか、という失望と諦念と少しの焦燥を感じながら、浮上の日を静かに待っていた。それは思ったよりも早くきて、夕方にずっと放置していた洗濯物を畳んで勢いそのままに外へ歩きに行った。そうしたら、堰き止められていた土石流が一気に流れ出すように、意欲も思考も感情も湧き出して、何が何だかわからないけれど涙が出そうになっていた。誰かに嘆き

          ままならない

          1/17 好きなものについて、延々と考えていた。本、映画、漫画、その他諸々。自己紹介文で好きな◯◯について書かなくてはいけないのだけど、かれこれ二日ほど後回しにしているからだ。思い浮かべるものは多数あれど、これ!というものを二、三選びだすのは容易くない。かと言って、これでもかと並べ立てるのはスマートでない気がするので避けたい。 これが、最近好きな◯◯であればもっと気軽に挙げられるのに。触れてきたすべてのなかから選ぶとなると、自分の核みたいなものを大衆の面前に差し出すようで、気

          ままならない

          寒風

          1/16 鳴り響く強風の音に慄きながらも、重い腰をあげて昨日も図書館へ。自転車がどうしても億劫だからとバスに乗りそこから15分歩くという、自分に甘いんだか厳しいんだかよくわからない手段で向かった。 バスといえば、中高生のころまでは体育会精神のようなものから降りるときにはハキハキとありがとうございますと言っていたのに、いつからかその習慣はなくなっていたなぁとふと思う。その古の習慣が最近になって、復活している。というよりも、させた。好きな人がそうしているからという単純な理由で

          真実

          近所のバスロータリーの植木、いつもブロッコリー(切ったあと)みたいだなと思うので、おととい写真を撮りました。なんとなく。 1/15 午前の用事を終えて、スマホを見たりなんだりしながら遅めの昼食をとって、また部屋でだらんとしていた。 すぐ図書館へ行くつもりが、寒さが高い壁になって行手を阻む。暖房の効いた部屋にいるときが一番、寒さに怯えていると思う。 行きしに手袋を買って渋々、図書館まで15分自転車をこぎ雑誌「Locket」を読んだ。コーラ特集の号と、クマの彫像特集の号を。近

          日常

          きのう、いい影が落っこちていたので拾いました。 また、書いてもいいかもな。という気がしはじめたのがクリスマスの頃。あっという間に、歯医者のロボは正月仕様に衣替えして、心の準備もできてないうちにほんとうに明けちゃって、またただの寒い冬の一日へ。 やっぱ私はこれがいいや。 フツーの、静かな日常。 日記を書いていなかった3ヶ月の間にも、吹けば飛んでくようなできごとのカケラをいくらか残していた。 コートのポケットから使いかけのスティックシュガーが出てきたり。 バス停に椅子が寄

          十月三十一-十一月十日 書きたくない

          10/31 午後から就労移行へ。最近色々もらったからお返しにハロウィンのお菓子をあげた。ああいけない、と思いつつ23時半まで談笑。 11/1 午前通所。帰り道時間をかなりセーブして買い物。夕方から作業。気分

          十月三十一-十一月十日 書きたくない

          十月二十五日-十月三十日

          10/25 就労移行へ。出かけ前、今日の夜リビングで持ち寄りでごはん食べようと誘いのラインが。メンバーは、最近引っ越してきた女の子2人と私。2人が来てから毎日たのしい。まだ会ったばかりだけどたぶん、長い付き合いになるんだと思う。 抑えないと絶対あとで疲れるとわかってるのに、たのしくて夜遅くまで喋り倒してしまって脳みそがバッテリーが上がったような状態に。 10/26 父に連れられ片道3時間強の神社までドライブ。だいぶ父に慣れてきて、仲睦まじくとはいかないものの前よりも自然に会

          十月二十五日-十月三十日

          十月二十一日-十月二十四日

          10/21 文字のお稽古へ。全6回のうち5回目。私が不調で休んでいた前回・前々回でいかに中身の詰まった雑談が繰り広げられたか、稽古の中身もぐんと進んだことが分かりとんでもなくかなしくなった。餃子水浸し事件を抜いて2023ショッキングランク堂々の一位に。 雑談のなかである人が元彼やデート相手の悪い部分について言及する場面があって、帰り道になって「あれ、自分も同じようなとこあるかも」「自分は人として何かが致命的にダメな気がする」という不安感がまた湧き出した。 10/22 目覚め

          十月二十一日-十月二十四日

          十月二十日 光る猫

          3時間ほどしか寝付けず2時半に目覚め、そこから一睡もできず。編み物をやってみたり本を読んでみたりするものの考え事に熱中してしまい余計に目が冴える。 fitbitのストレス反応の通知がきた。眠れないときと、満員電車に乗っているときは高頻度で通知がくる。 6時、気分は回復していたので予定通り就労移行へ準備をする。ポケモンの寝顔を確認しつつ、窓を開け5分間深呼吸。そこから朝食、体操、身だしなみ。余った20分でガラスペンに触り、8時のバスに乗る。 プログラム後は、前職の同僚2人と

          十月二十日 光る猫

          十月十八日-十月十九日

          10/18 前日夕方から急降下。全部どうでもいい、疲れたという言葉が頭を掠める。 2週間近く、睡眠がまちまちな状態が続いていた。これが主な原因。 それから、就労移行で内省したり人と交流したりの疲労の蓄積がひとつ。今まで放置してきた体の諸症状も改善したほうがいいだろうと、冷え、胃腸の弱り、呼吸の浅さ、姿勢、あれもこれもと調べ物をして頭の中をいっぱいにしていたことがひとつ。 13時間睡眠のち二度寝、更に昼過ぎ〜夕食前まで寝ていた。うつのとき特有の、ベッドに縛り付けられているような

          十月十八日-十月十九日