行ってきたよーーーーーー、Werq the World 2020！

「ル・ポールのドラァグ・レース」に出演したクィーンたちが世界中を回るツアーで、日本では初めての開催でした。

「ドラァグ・レース」はNetflixでも配信されている人気リアリティ番組で、これまでシーズン11を数えています。毎回10数人のドラァグクイーンがエントリーし、いろんなテーマで競い合い、そのシーズンの優勝者を決めるという内容で、見どころがありすぎて何時間でもしゃべっていられるぐらい。クィーンたちの個性（ときにアクが強すぎるほど）、クリエイティビティ、美意識、生きざま、成長……そして神のようなRuPaul！

誰もがハマるとはいわないけど、好きな人は絶対好き。ドハマリします。泣きます。推しのクィーンが見つかります。私はS8が特に好きですが、推しクィーンは何人もいるよ♪

でも、そこはアメリカのリアリティ番組。彼女らは大スターなわけです。実在しているのはわかるんだけど、すンごい遠い存在。そんなクィーンをまとめて何人もナマで観られちゃうの？　まじで!?　ということで、張り切ってチケットを取りました。

ツアーのチケット発売を教えてくれたのは、アダルトグッズ界で働く女性なんですよねー。実はこの業界、ほかにもファンいるんじゃないかと踏んでいます。

今回のツアー、私にとってはすごくラッキーで、推しが２人も来日しているのです。S8のキム・チーと、S10およびAllStars4のモネ・エクスチェンジ。でも、ほかにもアクエリア観たすぎでしょ、プラスティーク・ティアラも絶対かわいいでしょ……とウキウキ。ほんとなら、ミシェル・ヴィサージュも楽しみにしていたんだけど、あいにくキャンセルで。

一緒にいくはずの友人が、新型がコロナが気になるので人混みに行きたくないというのでドタキャン。パートナーとともに行きました。間違いなく、あの会場で最も「ル・ポールのドラァグ・レース」を知らない人だったと思います。

人混みが苦手な私ですが、結果的にほんといってよかった。生きて動いているクィーンを観れただけで、信じられない思いでした。「実在しているんだ！」と驚きました。

ステージもエネルギッシュかつゴージャスで、ああ、エンタテインメントの最高峰の国から来た女神たちだー、という感じ。ティアラはほんとかわいこちゃんで、キム・チーはキュートだわ笑わせてくれるわ、ディトックスは貫禄すごいわ、モネの司会っぷりが堂に入っててしかもステージも愉しいわ、アクエリアは思った以上に小柄！　そして、なんだろう観ているこっちの背筋が伸びるような存在感。

トリで登場したヴァイオレット・チャチキは、圧巻でした。S6だと私はミス・フェイム推しでヴァイオレット・チャチキはそんなでも……と思っていたのですが、ごめんなさい、私なんぞが好きとかそんなでもとかいう次元のお人ではなかったです。

※運が悪いことにスマホの充電が切れていたので、パートナーに頼んでやっとヴァイオレット・チャチキだけ撮ってもらえた。

この空中を浮遊する物体はどう見ても男性器モチーフだと思うのですが、それにマッチョ男性と乗り込んで宙に浮くチャチキを観ていて、どうぞ世界を征服しちゃってください、みんなに貴女にひれ伏します、という気持ちになりました。

なんだろうね、クィーンたちを観ているとすごく幸せな気分になれるのです。私はそこから勝手に「LOVE YOUSELF！」っていうメッセージを受け取って、ああ、自分を大切にして生きようと前向きになれるのです。

……今回のnoteは、いってしまうと自分のための備忘録みたいなものなんで、わからない人は１行たりとも理解不能だと思うんですが、興奮がまだ胸のうちにはっきり残っているうちに書き留めたかったのでした。

最後にもう一度いうけど、行ってよかった。
また来年も、Werq the Worldが日本に来ますように。