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買っちゃダメ!なカメラ「SONY α7III」

2023年2月。カメラが壊れました。
まさか自分が「ソニー被害者の会」に名を連ねる時が訪れるとは(泣)

今までに使ったカメラは5台。
「Canon EOS 70D → EOS 7D2 → EOS 1DX2 → SONY α7II → 今」

これまでのカメラ歴で故障した経験は一度も無く凹んだが驚きもせず「ついに自分も」といった感じだった。
フィルムカメラも機械式、セミオート、フルオート含め15台くらい所有しているが1台も壊れたことはない。
壊れたのは所有する中で最新の「SONY α7III」だけである(笑)

「ついに自分も」と感じた理由は定か。「SONY α7III シャッター幕」で検索をかければ多くのユーザーの悲痛な叫びを見ることができる。日本国内のみならず海外でも問題視されています。
ですが、SONY(ソニー)は自身の問題とは認めておらず、よくある事と高額な修理費を請求しています。

私の「SONY α7III」の故障もシャッター幕の破損です。
室内で撮影していた時にふと違和感がありレンズを外してみたら黒い帯状の物体がポロッとこぼれ落ちました。

千切れ落ちたシャッター幕

写真を拡大してみるとシャッター幕の下部が削れて白くギザギザになっているのがわかります。
ユーザーが触れるような場所ではないため構造上の問題なのは明らか。

購入は2019年4月。大手家電量販店にて新品で購入。
修理に出す前にシャッター回数を調べました。

シャッター回数.com 

CAMERA SHUTTER COUNT 

同じ数字が表示されました。
もっと撮ってると思っていたけど全然だったことには驚いた。

SONY(ソニー)の公称では「SONY α7III ILCE-7M3」のシャッター耐久回数は「20万回」です。
半分にも満たない回数での故障。

この記事を読んでいる方の中には「電子シャッター使えばいいじゃん」と言う方もいるでしょう。
シャッター幕が千切れ落ちた時、エラーは表示されずシャッター幕が完全に隠れた状態だったので電子シャッターで試し撮りしてみると問題無く撮影できました。修理せずにこれからは電子シャッターのみで撮影しようかとも思いました。

しかし、一昔前のスタンダード機「SONY α7III」では電子シャッターだけでの撮影は無理です。

・ストロボが使えない
・動体歪みが強く生じる
・シャッタースピードは高速にならずメカシャッターと同等
・ISO 50が使用できない


電子シャッターにした時の恩恵はシャッター耐久の向上しか見当たらない。


修理したとしてもこれからも今まで通り全てメカシャッターで撮影するでしょう。
と思っていたが、シャッター幕が破損した後すぐにポートレートの撮影予定があり電子シャッターでの撮影に不安はあったが物は試しと実行してみた。結果は数百枚の中でぱっと見で明らかに動体歪みを感じたのは1枚だけたった。
経験したことで、自分のポートレートでの撮影の仕方なら電子シャッターでも大丈夫だと感じた。
ただ、シャッター音が無いことは撮影前にモデルへ伝えたが「いつ撮ってるのかわからないのは撮られる側としては不安」と言っていました。その通りだと思います。
撮る側としても慣れでしょうがシャッター音もシャッターを切る感覚もないと撮れてるのか不安になります。リズムも狂います。
なので、シャッター音さえクリアできればポートレートは電子シャッターでも大丈夫そう。

ただ、スナップでは厳しそうと思っています。車やバイク、自転車や船。動物が映り込む状況では動体歪みが生じるでしょうし。スナップの方が今の自分は重きをおいてるのでメカシャッターで撮るかな?こちらも試してみて自分の中で答えを出します。

そんな感じで今後はいろいろ試しながら自分の中で「メカシャッター」と「電子シャッター」を切り替えて使っていこうと思えた。
(保証期間内は修理後の確認としてメカシャッターのみで撮影するけど)


なので、修理することにしました。一番の理由はストロボが使えなくなるのは痛すぎるから。

まずは見積もりを出してもらうことに。
その時に「千切れたシャッター幕はこちらで処分しますか?」と聞かれたので「思い出に取っときます」と返却の意思を伝えました。ついでにと「破損したシャッターユニットも貰えますか?」と尋ねたが断られた。

持ち込んだ翌日に電話がありました。「交換箇所は○○と、○○と、○○の3箇所で技術料含め税込34,947円です」と。たけーよ
その中に初めて聞く部品の名前があったので何故その部品の交換が必要なのか尋ねると電話の相手は修理担当ではなく窓口の方だったようで「わからない」と(笑)
そっか(苦笑)ってことで、「故障原因は?」と新たに質問すると確認して折り返し電話しますと返答。

数分後に電話が鳴った。(この時も修理担当ではなく窓口担当だった)
故障原因の内容を確認すると「お客様の使い方が原因ではなく自然故障です」と回答が!!!
おいおい「自然故障」はないだろ(笑)

なので
「そうなると連射機能を一度も使ったことが無いシャッター回数6万回のSONY α7IIIのシャッター幕が千切れ落ちて故障するのが自然に起こることだと?SONY α7IIIはそういうカメラなんですか?」と聞いたら黙ってしまいました。

そこで
「"SONY α7III シャッター幕"で検索かけると同じような事案が多く見受けられることをご存知ですか?」と尋ねてみました。すると「知っています」と返答が。
私的に「知ってる」の返答を聞けたことで落ち着きました。ここで「知らない」と言われたらカチンときたと思います(笑)

修理担当が対応せずに詳細がわからない窓口担当を緩衝材にして適当に済ませようとするSONY(ソニー)の姿勢には不誠実極まりなくガッカリしました。

修理費は税込34,947円
預けてから修理完了の連絡までの期間は6日。4営業日
修理に対する保証期間は受け取ってから3ヶ月間

カメラと一緒に緩衝材に包まれてたからクシャクシャ

明細を見ながらもう一度交換したシャッターユニット以外の2点についてそれぞれの役割を確認してみました。
・MBマスクシートはシャッター幕を覆うもの?だそうです。
・MBチャージユニットはシャッター幕を駆動させるもので精度が低下していたそうです。

他にも何点か確認して帰る準備をすると最後に「ご迷惑おかけしました」って言ったからそういうことなんだろうな(笑)

帰ってきてからもう一度シャッター回数を確認してみました。

調べる用に自分で1枚撮ったので修理後の確認作業でメカシャッターは12枚撮っているようです。
シャッターユニットを交換したことでシャッター回数が「0」にリセットされています。修理前にも調べておいて良かった。



これからはSONY(ソニー)のカメラを買うなら本体価格だけでなく修理費込みで考えないといけないと学びました。

そんな中、ポジティブに捉えることができる点が一つだけある。
私が2019年4月に購入した金額は「199,660円」
2023年2月現在、価格.com での最安で「234,000」!!!

まぁ、また4,5年使えたらいいなって感じかな。
次壊れたら修理しない。電子シャッター機として使う。そして新たに買う。

その時はSONY(ソニー)ではなくCanonに戻りたい気持ちでいる。EFマウントのレンズはまだ何本も手元に残っているから。
しかし、私はオールドレンズを50本くらい所有していて10種類くらいEマウント用の変換アダプターがある。これをRFマウント用に買い替えるとかなりの出費だし、EF→RFのマウントアダプターも必要になる。
この点がマウント移行の腰を重くさせる一因。

私は6年前にオールドレンズを使用して撮影するためにα7IIを購入しました。マウントアダプターを使用すればEFマウントのレンズ資産が使い続けられるのも魅力だったので。その流れでα7IIIに買い換えた。

6年前だとフルサイズミラーレス一眼の選択肢は少なくSONY(ソニー)を選ぶ人が多かったと思います。しかし、それはひと昔前の話。
現在は選択肢も増え、一強だったSONY(ソニー)から離れて行く人も増えています。
今では逆に「もうSONY(ソニー)じゃない」という印象です。

教訓
「SONY α7III」は新品でも買っちゃダメ!!!
中古なんてもってのほか!!!



最後に。
今回の件は全て「ソニーサービスステーション秋葉原」にて行い、やり取りが終了するまでに窓口と電話で4人の従業員が対応。
私が全て丁寧語で説明や質問、確認をするとその内の2人は当たり前のように「えーとねー」「それでねー」とタメ口で返答してくることに驚いた(笑) なんでだろ?


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