19歳
小学生の時は、自分が高校生や大学生になるなんて幻だと思っていた。それでも時間が経つといつの間にか、100年時代と言われる中の5分の1が過ぎている。
大学に入学しても、車の免許が取れる年になっても、大人に近づいている気はしなかった。
しかし、”19歳” この年は自分の中で子どもから大人になった年、
というより子どもと大人の狭間にいる年でたくさんの実感があった気がする。
例えば、嫌いだった食べものが美味しく感じるようになったり。
例えば、今まで振り向きもしなかった場所へふと行きたいと思ったり。
例えば、自分の将来の姿が徐々に見え始めたり。
例えば、幸せにしか見えなかったものの中に影が見えるようになってしまったり。
例えば、不幸せな関係に幸せを見つけてしまったり。
いろんなものが現実味を帯びて鮮明に見えたり、逆に自分が気づかず失うものもあったりする。
お酒は合法じゃないけど、
結婚はできる年で、
まだ大学生だけど、
仕事について考える必要がある年で
まだ子どもでしょ、と
もう大人でしょ、が
交差する年。
まだ子どもでいたい、と
もう大人として認めてほしい、が
絡み合う年。
20歳は、どんな世界が見えてくるのだろう。どんな世界が見えなくなるのだろう。
19歳最後の1週間での話。
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